化石博物館
東北部のタイから多くの化石が出土する。しかも大木の化石が多い。
この博物館に7,8年前に連れて行かれた。
なかなか素晴らしい場所だと思ったが、化石が乱雑に置かれていただけ
だった。
「勿体無い、これをきちんと整理しておかないといけない」
そんな風に感じていた。
今回、この博物館に行くと、日本の援助で綺麗に化石が整理されていた。
化石ができた時代の360度画面の映写室があった。
火山が噴火して、地震が起きる。座っている椅子がガタガタ揺れる。
地震なんて日本人には珍しくないから驚かないが、タイ人は驚く。
恐竜が出てきて、戦いを始める。一頭の恐竜がやられそうになる。
もう一頭の恐竜が出てきて三つ巴の戦いが始まる。
なかなか見所があって面白い。
いろいろな化石が展示してあり、タイ語で説明をしてくれる。
俺には半分以下しか分からないが、それでも時々分かると頷く。
俺が頷くので学芸員の説明はますます熱が入る。余り理解できないので、
申し訳ない気持ちで学芸員の説明を聞く。こんなに熱心な学芸員がいる
のも珍しい。
もともと来客数が少ない、ある国立博物館では俺が入ると職員は迷惑そう
な顔をした。そして彼等同士で大声で話をして笑いあっている。
俺が展示品に触っても傷つけても関心がないだろうし、気づきもしない。
恐らく展示品の説明を求めても、何も分からない。
この博物館の建設に協力した日本の学芸員が、来客に対する接し方も
教育したのだろう。どの職員も感じのよい接し方をした。
この化石博物館も来客が少ない。時々、小中学校の団体が来るだけだ。
一般人で化石に興味を持つ人はいない。
石っころなんて見たって詰まらないと一般のタイ人は思うのだろう。
庭の池には二頭の恐竜がいる。人を感知して、恐竜は鳴き声を立てながら
戦う。化石の知識がある人には実に面白く貴重な博物館だと思う。
場所はナコンラーチャシマからパクトンチャイを通り、山を抜けてバンコック
に抜ける304号線を下る。
所々に化石博物館とタイ語と英語で書かれた白い看板が立っている。
「化石博物館、右折の矢印」のある看板が立っている。そこで304号線を
右折する。ここから4キロほど走ると博物館がある。
ほとんど対向車がない道だ。 車がないとここに行くのはちょっと困難だ。
2010/5/12
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