三つの卵
今日も卵です。今日は目玉焼き。しかも三つ目の卵焼きという珍しい形だ。
焼き上がりを見ると欧風だ。タイ風の焼き方ではない。
「ほー、こんな焼き方をすることもあるのだ」妙に感心した。
タイ風に焼き上げても味はそれほど変わらない。
でもタイ風に焼くと周囲にできるパリパリがちょっと美味い。
シーウーをかけてあるのがタイ風と言える。
卵を食いながらこんな話を思い出したよ。
昔は卵は高級品だった。三人兄弟で一個の卵を分けて食べる。卵を良く
かき混ぜる。一番最初に卵をとる奴は、白身がどぶどぶと流れ多く取れる
ので得する。
上の兄はいつも俺が最初に卵をとれるようにしてくれた。
「優しい兄だと感謝していた」
それから何十年もたってから、兄が言った。
「最初は白身だけで美味くない。残った物に旨味がある」
兄は優しいのでも親切なのでもない。ただ単に美味しい所を食いたいだ
けだった。と言ったような話だ。
太平洋戦争前だったかな?日本の役人が蒙古へ調査に出かけた時の
記事を読んだ。中国から蒙古に入る時なのだろう、持ち物の検査があっ
た。蒙古人だか中国人が鞄を開けると卵がぎっしり入っていた。
それを見た日本の役人は「羨ましい」とか「豊だ」というような感想を書いて
いた。数十年前の日本には卵は少なくて希少だったことがこの記事からも
わかる。
2010/6/28
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