俗語か省略か
ナイトバザールで果物を買うことにした。ランブータンや葡萄のような量り売
りできるものは「キロ幾ら」という買い方をする。
「キロ幾ら」をタイ語では「ロー・ラ・タオライ」と言う。
「ロー」は(キロ)のことで「ラ」は(当たり)、「タオライ」は(幾ら)ということだ。
ランブータンを指差して「ロー・ラ・タオライ」と聞いた。
タイは二重価格制で外国人はいつも高い値段を請求されると思ってくれ。
「ロー・イーシップ」と答えが返って来た。キロ当たり20バーツなら普通の
値段だ。買おうとしたが、なんだか答えが変なのに気づいた。
普通は「ロー・ラ・イーシップ」という筈だ。教科書にはそう書いてある。
それなのに売り子は「ロー・イーシップ」と言っている。
「ロー・ラ」の「ラ」が聞こえなかったのか?それとも「ロイ・イーシップ」と言っ
ているのか?「ロイ」は100で「イーシップ」は20という意味だ。
「ロイ」の「イ」と「イーシップ」の「イ」が重なって「ロー・イーシップ」と聞こえた
のかもしれない。つまり「ロイ・イーシップ」だと120バーツになる。
普通は20バーツほどなのに外国人向けの値段をいうのか?
それにしても6倍の値段と言うのは法外だ。買うのを躊躇した。
俺が怪訝な顔をしているので、隣の店の男が口ぞえをした。
男「ロー・ラ・イーシップだよ」
俺「ロー・ラ・イーシップだね。120バーツじゃないよね」
男「そうだよ」俺も納得できたので、果物を買った。
売り子は意図的に「ロー・イーシップ」と言って、俺が120バーツと勘違いする
のを待っていたのか?それとも「ロー・ラ」の「ラ」を省略したのかもしれない。
タイ語会話の教科書では常に「ロー・ラ」なのだが、俗語では「ロー」だけな
のかもしれない。
「キロ当たり」のことを「ロー・ラ」でなくて「ロー」と言うのは俗語なのか省略形
なのか、タイ語未熟者にはわからない。
2010/5/18
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