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2010年6月20日 (日)

唐辛子を靴下に入れる

寒い日に靴下に唐辛子を入れると霜焼けにならない。唐辛子が肌を刺激し
て血液の流れを良くするからだ。外気の温度が零下20度でも人間の体温
は36度だ。36度の血液が足の末端の血管にまで流れるから霜焼け
になら
ない。その原理は明白だ。

それじゃ外気温が40度を越える場合、唐辛子を靴下に入れたらどうなる?
体温を36度に保とうとして、汗をかいて体温を下げる。
血液が盛んに流れて、表面の冷たい血液を体中に届ける。
靴下の中に唐辛子があるから、足の部分の血流は多くなる。
その結果、靴の中は涼しいのではないか?
俺って頭がいい。こんな簡単な方法で涼を得られるなんて素晴らしい。

早速タイで実験を開始した。
靴下に乾燥唐辛子を入れて一日中、外を歩き回った。
特に足元が涼しいという感じはなかった。
真冬に唐辛子を靴下に入れても、ほかほか感はない。
しかし、血流を良くする効果はある。それと同じかな?涼しいという感じは
ないが、靴の中で足が蒸れることを防いでいるかもしれない。
熱帯や砂漠地域で唐辛子を靴下に入れると、足元が涼しくなるかどうか
検証するにはもう少し精密な実験が
必要だ。

洗濯するため靴下を脱ぐと、中から唐辛子が出てきたのをヌチャナートが
目ざとく見つけた。
「なーんで、唐辛子を靴下に入れんの?」
俺の馬鹿な実験にヌチャナートは飽きれていた。
体感的実験結果が期待ほどでなかったから、説明するのが面倒なので、
黙っていた。

2010/6/19

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