鉢植えのハーブ
こんな光景をタイで見た。近所の家の前に大きな鉢がある。
鉢の大きさはよく「花いっぱい運動」とか「町の美化運動」などで街路に置く
コンクリート製の大きな鉢と同じほどの大きな鉢だ。
誰の物なのか、誰が何時植えたものなのか分からないハーブが大きな鉢
に植わっている。近所の人はそのハーブを摘んでいる。
誰もそれを咎めない。鉢の持主と思われる人もそれを見て何も言わない。
ハーブは、摘まれると新しい芽、茎、葉をどんどん出す。
いわば人間とハーブが共棲している。鉢に植わったハーブだって、人間が
摘まなければ年寄りハーブだけになってしまう。
人間が摘む事で若者が増える。近所の人がハーブを摘んでいる。
「泥棒しているのかい?」と冗談を言う。
「そうよ、泥棒よ」そう言って近所の人は笑う。
泥棒は他人の物を盗んで、後は野となれ・・・だが、ここの泥棒はちょっと
違う。誰の物だか分からないハーブなのだが、ハーブを盗んだ近所の人は
鉢に必ず水をやっている。泥棒はするけど、ハーブの面倒も見ている。
このハーブは近所の共有財産みたいな存在だ。
2010/6/29
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コメント
いつも参考にしております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
投稿: ハーブガーデニング | 2010年7月 5日 (月) 01時29分