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2010年7月30日 (金)

茄子と胡瓜の炒め物

ウチの料理は食べたい物を作って食うのではない。
腹が空いた時、手元にある材料を見て考える。
さー、これで何を作ろうか?どうやって食べようか考えて料理を作る。
豚肉と茄子があった。
「ヌー、今日はこれを食おう」
「どうやって食べる?」
「うーん・・・・・」
「茄子を炒めるわ。いい?」
「いいよ」
「人参あったかしら?人参があると彩がよくなるわ」
冷蔵庫をがさがさやって人参を取り出した。
こうして出来上がった料理がこれだ。

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茄子、人参の他に胡瓜も入っていた。
胡瓜を炒め物に使うという発想は日本人にはない。
しなっと柔らかになった胡瓜もうまい。
タイらしい味付の胡瓜を楽しむ。
ベランダにあるバイホアラパの葉を摘み取って一緒に炒めた。
この香りがなんとも言えない。ああタイ料理を食っていると実感する。

2010/7/28

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2010年7月29日 (木)

烏賊素麺とミントの葉

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生魚を食べる習慣がないタイ人に刺身を食わせたらきっと驚くと思
った。脅かすつもりでヌチャナートに刺身を食わせたら、気に入って
しまい、こっちが逆にビックリした。
「今日は刺身にしましょうよ」
ヌチャナートは新鮮なイカを差し出した。俺は烏賊素麺を作った。
こういうのを作るのは何故か俺の役割になっている。
ただ烏賊を切って並べるだけだから、誰にでもできると思う。
日本人の場合、食べる時の見栄えを考えて太さを揃えるとかする。
これがタイ人になるとそんなことを考えない。
適当に切ってどさっと盛り付ける。タイ人はそれでいいと思っている
ようだ。俺の盛付を見て「綺麗ね」とヌチャナートは言う。
白い烏賊を並べただけでは見栄えがしない。
バランの緑が欲しかったがバランはない。
「ミントがベランダにあるから、ミントを使うといいわ」
なるほど。これは日本人にはない発想だ。
どうせ食べない物だからプラスチックのバランでもミントの葉でも同
じだ。ミントを使うと色鮮やかになった。

刺身に使う醤油は「たまり醤油」の方が美味いとヌチャナートは言う。
東京周辺ではたまり醤油を使うことはない。
ヌチャナートのお好みだから、刺身用にたまり醤油を用意してある。
醤油にはわさびを入れる。ウチにはチューブ入りの練りわさびしか
ない。タイ人は信じられないくらい大量のわさびを入れる。
バンコックの寿司屋で、「タイの寿司屋はなんでこんなにもわさびを
出すの?」と驚いた日本人がウエブに書き込みをしていた。
タイ人の感覚では大量にわさびをいれないと美味しくないのだ。
俺はわさびのチューブを絞りながらヌチャナートの反応を見ていた。
「もう少し、もう少し、ああ、それくらいでいいわ」
今日はちょっと少ないなと思ったが、それでもこんなにわさびを入れ
た。

ミントの葉と烏賊をつまみ、わさび醤油につけて食べる。
ちょっと風変わりの香りがする。
俺がタイ料理に慣れ親しんでいるからかな、ミントの香りに違和感を
感じない。

「これは烏賊の刺身とは言わないのだよ。」
「・・・・?」
「烏賊素麺と言うんだ」
「アハハハ・・・・」
どうやら烏賊素麺とよぶ発想を理解したようだ。

2010/7/28

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和風タイ料理

「ねぇー、唐辛子は一本でいい?」
何を作ろうとしているのかわからないが、「ああ、いいよ」と答えた。
生の唐辛子を一本、輪切りにしてある。

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こんな料理が出来てきた。なんだかいつもと味が違う。
「これ、タイ料理かい?」
「違うわ、日本の料理よ。お醤油を使ったわ。」
「・・・・??」
これが日本の料理?そう言えば生姜の香りがする。
肉の生姜焼きに似ているな。でも日本の味とはちょっと違う。
唐辛子の辛味が少しある。
この量の肉に唐辛子が一本か?平均的日本人には激辛料理だろう。
醤油を使えば和食だとヌチャナートは思っている。
この味は和食と言い難い。和風のタイ料理と言うのが正しい???

2010/7/27

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2010年7月28日 (水)

鯛のタイをタイ人が

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鯛の頭には「鯛のタイ」と呼ばれる骨がある。
魚の形、それも鯛に似た形の骨だから「鯛のタイ」と呼んでいる。

ヌチャナートは鯛のお頭が大好きだ。俺も鯛のお頭を焼いた兜焼は大好き
だ。鯛のお頭を見るとヌチャナートは買ってくる。
それを焼くこともあれば煮ることもある。時には蒸している。
魚が好きな人は食べ方もいろいろと工夫しながら食べるもんだ。

安い鯛のお頭があると、ナンプラやガーリックに漬けて冷蔵庫にしまって
おく。これで長いこと保存できる。保存中に旨味が増してくる。
今日は漬けておいた鯛のお頭を焼いた。

脂がのっていて、食いでがある。
「おお、そうだ。鯛のタイを探そう」
俺は鯛のタイを見つけてヌチャナートに見せた。
「魚の中に魚がいるんだぞ!」
「アハハハ・・・・・・」
鯛のタイをタイ人が見て笑った。

2010/7/26

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2010年7月27日 (火)

豚肉のニンニク炒め

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豚肉をニン ニクと一緒に炒めたものだ。ニンニクを香りよくカラッと仕上げる
のが難しい。ちょっと火が強いとニンニクが真っ黒に焦げてしまう。狐色で
カリっとしたニンニクは香りもいい。食べる俺はこのニンニクの香りをよい香り
と思っているが、ご近所さんには迷惑な香りだ。
こういうのは香りと言わず悪臭と言う。
しかしなぁー、ご近所さんもこれを食べれば間違いなく美味いと言う。
豚肉もニンニク同様にカリッと仕上がっている。
ちょっと塩味が強い豚肉を野菜と一緒に食べるとちょうどよい味になる。

2010/7/25

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苦瓜の葉は

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苦瓜の葉が食用になるなんて知っていますか?苦瓜は胡瓜の仲間だから、
葉には毒性がないと想像できる。でも、葉を食べる習慣は我々にはないか
ら、葉が食べられるなんて思ってもいない。
ベランダの苦瓜の葉を摘んできて、ヌチャナートは楽しそうに食べている。
あんまり美味しそうに食べるので、俺も葉を一枚食べてみた。
「苦い!」
苦瓜は実だけでなく葉も苦い!その苦味をタイ人は美味しさと感じるようだ。

こうやってタイの料理を経験してくるとタイ人は苦い物を好むことがわかってきた。
それに対して日本人は塩っぱいものを好む。
国民性の違いだ。

2010/7/26

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2010年7月26日 (月)

ハッシュドポテト

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冷蔵庫に入れておいた小判型のハッシュドポテトを忘れていた。
押し潰されてもう形が崩れている。しょうがないから小判型を壊しながら
炒めることにした。それを見たヌチャナートが
「卵を入れると美味しいわよ」と言う。
なるほど、それも美味そうだ。
卵を落とすとオムレツのようになった。
これも美味い。

2010/7/25

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ナムプリックパーヘン 煮干の唐辛子ソース

煮干を買って来て、なにか料理を作った。
どんな料理だったか思い出せない。それ以来、煮干を使っていない。
煮干なんて簡単に傷むものではない。煮干が入った袋の口を閉めて保管し
ておいた。

何を思ったのか、ヌチャナートは急に煮干を取り出してフライパンで炒めだ
した。
「インドネシアに小魚を炒めて唐辛子で辛くした料理があるよ」
俺の話を無視して、炒めた煮干をテーブルに乗せた。
カリっとなった煮干を手にとって唐辛子ソースをつけて食べている。
「美味しいわよ」
カルシュームの補給になる。カリッと炒めた煮干が唐辛子の辛味にあう。
これを冷たいビールと食うと美味いし、ビールが進んでしまう。
煮干を食いながら、ヌチャナートは煮干の頭を取っている。

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頭のない煮干をナンプラや香草と一緒に潰した。
これが辛い。実に辛いのだが強い旨味を感じるので辛さを忘れる。
熱々のご飯にのせると、もうこれだけで飯が食える。
「これ、野菜と一緒に食べると美味しいのよ」
胡瓜に味噌をつけて食べるのを思い出した。
「胡瓜が美味そうだね」
「そうね」

2010/7/25

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ゲンノーマイサイガイ 鶏肉入り筍カレー

酸っぱく醗酵させた筍を使ったタイカレーだ。
ベランダで栽培しているレモングラスを採ってきて入れる。
自家栽培の香草を使うのが嬉しいらしく、いつも香草を採ってくると
「ねぇー、見て!こんなに採れたわ」と喜んでいる。
新鮮なレモングラスをくるくると巻いてスープに入れる。
俺は辛味より酸味を強く感じていた。ヌチャナートは
「辛いわ、サミイは辛くないの?」
辛いとは思わないが、汗が吹き出てきた。
タイ人が辛いと言う料理だ。辛くないはずがない。
暑くて食欲がなくてもこんな食事だとごく自然に食ってしまう。
俺たちから見るとタイ料理はおかしな料理だが、熱帯に住む人の知恵で
こんな料理が出来上がった。
こんな料理だとどんなに暑くても美味いと思って食ってしまう。

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2010/7/25

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2010年7月25日 (日)

ヌチャナートのソムタム

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最近は青いパパイヤが簡単に手に入るのでソムタムも簡単に作れる。
俺は蟹とか腐った?魚入りのソムタムは遠慮している。
美味しい魚をわざわざ腐らせて、酷いにおいになったものを美味しいと言っ
ている。俺が食わないのを知っているから、ヌチャナートは自分が好きなよう
に作っている。唐辛子もタイ人仕様でいれる。
何本の唐辛子をいれたのか知らないが、日本人が「そんなに入れるの?」
と驚く量であることに間違いない。
唐辛子を何本入れたか見ない方がいい。

「辛くていいわー」と言いながら食べている。
ヌチャナートが辛いと言うのだから、どれくらい辛いのかわかるでしょ。

2010/7/24

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たまには欧風サラダ

サラダというと日本人は欧風のサラダを思い浮かべる。かく言う俺もそう
だった。最近はタイ風のサラダを食べることが多くなった。
「野菜を食べなくちゃダメよ。サラダ食べるでしょ?」
「うん」
「自分で作ってね」
野菜はヌチャナートが切ってくれたが、ドレッシングは自分で作れと言う。


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ドレッシングのような簡単な物はヌチャナートでも出来そうに思うのだが、
出来ないという。ヌチャナートに言わせればナムプリックのような簡単な物は
俺でもできると思っているのと同じだろう。
一番簡単なドレッシングは酢、塩、胡椒、油の組合せだ。
ナムプリックも似たようなもので簡単な物はナンプラと唐辛子だけだ。
そんな簡単なナムプリックだがタイ人が作る味にならない。
どうしても日本人は唐辛子を控えめにすると言うのか、恐ろしくて唐辛子を
十分に加えられない。一人前に粉唐辛子を小匙一杯加えるなんて日本人
の想像を絶する量だ。
それと同じようにタイ人はドレッシングの各食材の分量が分からないから
ドレッシングを作れない。

俺はドレッシングに生のニンニクを加えた。ちょっと塩味が強かったが好い
できだ。辛味のない欧風サラダを久し振りに食べた。

2010/7/23

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2010年7月24日 (土)

ガイピン タイの焼鳥だよ

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俺は脂を取りたくないから鶏肉は胸肉を買おうとする。
「そっちは美味しくないから、こっちにしなさい」
ヌチャナートは腿肉を手に取る。
俺だって脂が乗った腿肉の方が、焼き過ぎるとパサパサになる胸肉より
美味しいのを知っている。美味しいからと言って脂の多い肉を食うとメタボ
になる。

鶏の腿肉をナンプラその他につけておいてから焼き上げた。
「タイの焼鳥よ。美味しいわよ」
そんなこと言われなくとも美味しいのは分かっている。

焼色にも日本人を心を使う。焦げ目ができることを日本人は嫌う。
生焼けの肉を食って食中毒になるのを恐れるのか、タイ人は多少の焦げ目
ができても気にしない。焼けていればよいと考えている?
腿肉を焼いたならそのままの形で出してくるのが日本風の出し方だ。
箸やナイフを使わないタイの食生活では、これでは不便だ。
どの食事もフォークとスプーンで食べられるように切ってからだすのがタイ風
の出しかただ。焼鳥もこんな風に切ってから出してきた。
タイ料理屋なら、これに赤や青いものを飾り付けてだす。
家庭料理だからなんの飾りつけもない。
これに唐辛子ソースをかけて食わなくちゃタイ風の食い方にならない。

2010/7/23

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2010年7月23日 (金)

ゆで卵ご飯

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明日は卵だと言われていた。卵焼きでも出るのだろうと思っていたらこんな
飯がでてきた。ゆで卵を潰してご飯と混ぜ合わせた物だ。ご飯の上には
半分に切った卵を乗せている。半熟のほどよい固さに仕上がっている。
卵の上に乗った黒い物は海苔だと感じたが・・・・・・待てよ!
「俺ん家に海苔なんてあったか?」そんな和風の食材なんてない。
よく見ると葉唐辛子の佃煮だった。
葉唐辛子の塩味と卵の甘味がほどよくあう。

生卵とご飯をかき混ぜて日本人は食うが、このようにゆで卵とご飯をかき
混ぜて食べることはない。葉唐辛子がある時は塩味はちょうどよかったが、
葉唐辛子がなくなると塩味がないので食べにくい。
ナムプリックをかけて食べることにした。
醤油が手元にあれば醤油をかけたかもしれない。だんだん醤油との縁が
薄れているので、醤油をかけるという発想がなくなっている。
「なんで唐辛子がいっぱい入ったナムプリックをかけて食べるの?」
「醤油の方が美味しいのに!」なんて日本人は思う。
でも俺にはナムプリックをかける方が自然、ごく当然のような気がする。
体が唐辛子を要求しているみたいだ。

2010/7/22

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2010年7月22日 (木)

筒菜とハムとソーセイジ

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空芯菜があった。この炒め物は大好きだ。タイ料理屋ではこれを炒める時
わざと大きな炎をあげる。ボワっと大きな炎があがるとみんな驚く。
料理人は格好いいところを見せているのかな?
ウチじゃそんなことできない。危険だし、周囲が油だらけになってしまい
掃除が大変だ。

この野菜をタイ語ではパクブンと呼んでいる。日本語では空芯菜と言うのだ
と思っていたら、パッケージには筒菜と書いてあった。
この野菜の茎は筒状だから筒菜とも言うようだ。納得できる。

このように炒めただけという単純な料理は飽きがこないのがいい。
炒め物にボロニヤソーセイジを入れた。悪い組合せではない。
ソーセイジを入れたのにヌチャナートは「ハムを入れたわ」と言う。
「ありゃりゃ?何を言ってんだ?」俺は首をかしげた。
俺達はハムとソーセイジを区別する。
どうやらヌチャナートにはハムとソーセイジの違いが分からないのか、或は
そんなものを区別しないようだ。
ソーセイジを羊腸や豚腸に詰めたウインナーとかフランクフルトになると全
てホットドッグとタイ人は言う。

日本には欧米の肉文化が欧米の分類のまま入り込み庶民にまで浸透し
た。おそらくタイの富裕層には欧米の分類のまま入り込んだのだが、庶民に
までその分類が届かなかった。タイでは食文化の流れの何処かでハムも
ソーセイジも一緒になり、羊腸、豚腸詰めソーセイジは全てホットドッグに
なってしまった。
こんな料理を食いながら日本とタイの食文化を比較していた。

2010/7/20

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マラは苦瓜のこと

マラというのはタイ語で苦瓜のことだ。ウチのベランダ菜園にマラを植えて
ある。ヌチャナートは植えっぱなしだ。管理は俺に任せている。
管理と言っても伸びる蔓の方向を変えるだけだ。
そのまま好きに伸ばすと蔓はぐんぐん上って行く。それは困るので蔓を右
から左に、左から右へと折り返す。こうして小さなスペースでマラを育てる。
葉が大きくなると、摘んで食べてしまう。
黄色い花が咲き、小さな実がなった。
こんなにも葉をむしり取られてもマラは実をつける。
マラも子孫を残すのに必死だ。
それなのにマラの実をとって食べてしまった。

俺たちは苦瓜は実を食べるものだと思い込んでいる。
葉も食べることができると知っている日本人は少ないのではないか。

2010/7/21

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2010年7月21日 (水)

パクチーラオの花

園芸店でパクチーラオの苗を買ってきた。
買う前に苗の葉を摘んで味見をしている。
店の人に見られたなら絶対に怒られる。
味見をして納得して買ったはずなのに、大きくなったパクチーラオを使おう
としない。
「これはパクチーラオじゃないわ。美味しくないわ。日本の物よ」
おいおい、日本にはこんな物は自生していない。これは外国種の香草だ。
葉が育つと食べてしまうので、パクチーラオは花をつける余裕がない。
今回は不味いと言って食べないから、パクチーラオに花の蕾ができた。
どんな花が咲くのか楽しみにしていたのに、ヌチャナートはパクチーラオを
引き抜いて捨ててしまった。

2010/7/21

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2010年7月20日 (火)

夕顔のタイカレー

今日はタイカレーを沢山作った。毎日、火を通せば何日も食べられるから
ヌチャナートは手抜きができるので喜んでいる。

あるブランドのココナッツミルクを求めていたのだが、これしかなかったので
不承不承これを買った。こんな物にも「このブランドは美味しいがこのブランド
は美味しくない」と言うようになっているので一人で笑う。
値段の差はココナッツの濃度にある。安いものは水を多く加えてありココナッ
ツが少ししか入っていない。料理によっては既に薄まったココナッツミルクの
方が使い易いかもね。

商店街に行くと、夕顔があった。夕顔を見ると、美味しそうだなと感じてしまう
俺の味覚はタイ化している。ヌチャナートは何軒かの店を覗いて、あの店が
一番いいものを売っていると品定めをする。

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タイカレーを作る良い臭いがしてきた。
俺にはいいにおいなのだが、タイ料理を知らない人には迷惑なにおいだろう
な。味噌汁のにおいは日本人には美味しそうなにおいだが、外国人には悪
臭なんだ。これはお互いに我慢しなくてはいけない。
日本は社会が国際化することを望んでいた。その時、こんなにおいの問題
に関心をもった人がいただろうか?

タイカレーに入れる野菜は夕顔にした。料理を作りながらヌチャナートが
言う。
「サミイ!果物を持ってきてよ」
「果物?タイカレーに果物をいれるのか?」
インドカレーにリンゴとかバナナを入れるから、タイカレーにも果物を入れ
るのかな?果物と言ってもウチにはプラムと西瓜しか今はない。まさか西瓜
を入れるの?もたもたしているとヌチャナートはいらいらして言う。
「風呂場にある奴よ」
風呂場には夕顔と冬瓜があった。
俺たち日本人には夕顔や冬瓜は野菜であって果物ではない。
しかしタイ語では少なくともヌチャナート語では夕顔や冬瓜も果物なんだ。
果物と言うとリンゴ、蜜柑を俺たちは想像する。
ヌチャナートが言う「果物」はリンゴ、蜜柑の他に夕顔のような物を含めている。
つまりタイ語の「果物」は日本語の「果実」、英語の「fruits」に相当している。
以前、これを学んだのに頭が悪いから忘れていた。

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「辛くしたわよ。サミイはタイ人みたいに食べるんですもの」
タイカレーは出来たのだが、飯がない。
飯の代わりに素麺を茹でた。素麺にタイカレーをかけて食うのもいいもんだ。
「明日、タイカレーを温めるともっと美味しくなるわよ」
そうなんだ。タイカレーも一晩寝かせてから温め直すともっと美味しくなる。

2010/7/18

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2010年7月19日 (月)

茄子の味噌炒めに香草

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「茄子を味噌で炒めると美味しいわよ。食べるでしょ?」
「うん」
茄子の味噌炒めと言いながら、料理している時のにおいはタイのにおいだ。
出来上がったものを食べると完全にタイの味と香りだ。
「ヌー、これに味噌をつかったの?」
「そうよ。日本の味になっているでしょ?」
日本の料理にはこんなに唐辛子が入らない。それにバイホラパーなんて使
わない。
「これはタイの味だよ」
「あら・・・・・?」
俺たちがナンプラを使えばタイの味になると思っているように、ヌチャナート
も味噌を使えば日本の味になると思っている。
俺から見るとこの料理は完璧なタイ料理だ。

2010/7/17

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2010年7月18日 (日)

唐辛子で脱水症状

唐辛子を食べると汗がでる。俺の場合は額から汗が垂れる。
背中などにはあまり汗をかかない。タイ人は幾ら辛い物を食べても汗を
かかない。今日の新聞のコラムには唐辛子の発汗作用について述べ、
「唐辛子を取った後には水を飲まないと脱水症状が起こる」と書いてあった。
新聞が言うように、唐辛子の発汗作用で脱水症状になるのを防ぐために水
を飲むと考えてみた。しかしだなー、唐辛子を食うと汗がでるが、コップ一杯
分の汗がでるのだろうか?
幾らなんでもそんなにでないと思うから、この説を俺は信用しない。

辛くて俺が汗をかいているのに、一緒に食事をしているタイ人は汗をかか
ない。汗をかかないタイ人も脱水症状を起こすのか?
唐辛子で脱水症状が起きるなんて俺の経験則から判断するとありえない
と思う。唐辛子を食っただけで脱水症状が起こるなんて考えにくいが、タイの
食習慣を考える参考になった。

俺が常々、疑問に思っていたことの一つにタイの店で食事をすると必ず水
は何にするか聞かれることだ。瓶入りの水は有料だ。
タイの店では「水」と言っているが、それは日本語の「お飲み物」に相当する。
飲み物を取ってくれれば店として売り上げ増になるから、水をどうするか聞
くのかと思っていた。

ヌチャナートも食事には必ず水をつける。
「食事の後に水を飲まないといけないわ」とか「水、いるでしょ?」といつも言う。

何故だ?何故水を飲めと言うのか?タイは暑いから水を欲するという理由か?
暑い中を歩いて店に入ると、水が欲しくなるのは事実だ。
だから店が気を利かせて、「お飲み物は?」と聞くのは頷ける。

タイの料理は唐辛子が沢山入っているので、辛さを消すために水を飲むのか?
辛さのせいではなさそうだ。どんな辛い料理を食っても、タイ人は辛そうな顔を
しない。辛さを消すために水を飲むのではなさそうだ。

唐辛子で胃が傷まないように水で薄める?これならなんとなく理解できる。

はっきりした理由は分からないが、タイ人は食事の後に必ず水を飲む。
おそらくタイ人にも水を飲む理由は分からないだろう。
食後に水を飲むのは、先祖代々引き継がれてきた習慣だ。
理由は分からないが経験的に食事の後には水を飲んだ方がいいと分かって
いるから、水を飲むのだろう。

唐辛子で脱水症状になるからではなく、熱帯では水分補給ができる時に水分
を補給しておかないと簡単に脱水症状を起こす。だから常に水を飲むのだと
思う。

2010/7/17

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ニンニク風味の味付け海苔

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多分、海苔巻きを作ろうとしてこの海苔を買った。ヌチャナートは何処かで
海苔を手に入れ子供達に海苔巻きの作り方を指導していた。
それで俺が買った海苔を出す必要がなくなった。
出し忘れた海苔をファイルの間に挟んでいた。
紙の中に食べ物が入っているなんて思わないから、またまた食べるのを
忘れていた。

今日、たまたまファイルを開いたら海苔が出てきた。
味付け海苔だろうとパッケージの絵から想像した。
食って見ると、間違いなく味付け海苔だ。パリッとしていて塩気もちょうど
よく美味い。
「ヌー、これを食べてごらん。美味しいよ」
ヌチャナートは海苔に興味を示さなかったが、俺が食べろというので渋々
食べた。一口食べたなら、
「あら、美味しいわ」
そう言ってパッケージの中からもう一枚の海苔を取り出して食べてしまった。
この味付け海苔には白い粒が表面についている。
別に気にもしなかった。
この海苔を食った後、口の中ににおいが残る。
そのにおいはにんにくだった。
ニンニクで香りをつけた味付け海苔なんて初めてだが、うまい。
これは日本人には考えられない発想だ。

2010/7/17

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2010年7月17日 (土)

ナムプリック・クン 蝦の唐辛子味噌

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これは蝦や蟹が大好きな日本人には驚愕の味だろう。
魚が好きなヌチャナートはこれが大好きだ。
食って見るといい味なんだが、もともと魚をあまり好まない俺には積極的に
食う味ではない。

蝦の刺身と言ったらよい料理がタイにある。生海老にナンプラと生ニンニク
、生唐辛子をかけた料理だ。
甘い蝦に強烈な唐辛子の辛味とニンニクの香りがつく。
ナムプリック・クンはこの蝦の刺身にちょっと似ている。蝦は茹でてある。
この蝦を香草と一緒に臼で突いて味噌のようにしたものだ。
野菜と一緒に食べてもいい。
熱いご飯にのせて食べるのもいい。

2010/7/16

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葉唐辛子の佃煮

葉唐辛子の佃煮を戴いた。ヌチャナートはこれが唐辛子の葉とは知らない
らしい。
「これ塩っぱい葉なのよ。サミイは好きだと思うわ」
俺は葉唐辛子の佃煮は子供の頃から好きだった。
ピリッとした辛味がなんとも言えず熱いご飯にのせて食った。

いつもはタイ料理なのでこんなに塩っぱい物を食べない。
美味いと思って食っていたが、辛味を感じない。
佃煮を見ると唐辛子の種が入っているから辛いはずだ。
「ヌチャナート、これは辛いかい?」
「辛くないわ。塩っぱいだけよ」
葉唐辛子の佃煮がもつ辛味なんてタイ人には辛味に入らない。

2010/7/16

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2010年7月16日 (金)

タバスコなどホットソース

アメリカにはタバスコをはじめとした辛い唐辛子ソースが数多くある。
総称してホットソースと言っている。
普通サイズのタバスコソースを一本買えば三ヶ月から半年はもった。
なにしろほんの少ししか垂らさないからそのくらいはもつ。
ラーメンやハンバーグにもタバスコソースをかけた。
一振りかければ十分に辛いと思った。

あるホットソースはハバネロ種の唐辛子を使っている。
そのラベルには「一滴で十分」と言う内容の英語が書かれている。
多分、一滴かければ一食分に十分と言う意味だと思う。
ハンバーグに一滴かけて、全体にホットソースを広げる。
そうすると辛味が味覚を刺激してハンバーグを美味しく食べられた。

今、俺は一口大に切ったハンバーグにホットソースを一滴かけて食べ
ている。小判型のハンバーグ一個を食い終わるまでに十滴はかけるだ
ろう。俺の辛味感覚は完全に狂ってタイ人のようになっている。
昔からタバスコソースを使っているので、俺はアメリカのホットソースを
食える。ヌチャナートなどタイの庶民はアメリカのホットソースを知らない。
辛ければ、唐辛子の辛味であればタイ人は好むかと言うとそうではない。
酸味のあるアメリカのホットソースをタイ人は好まない。

2010/7/16

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パッカチョン

MP3でタイの音楽を聞いていた。そのなかにパッカチョンという言葉を繰り
返す歌があった。
「パッカチョンって何のこと?」俺には馬鹿チョンに聞こえる。
「アハハハ・・・・、奥さんが料理を作ってくれないので毎日パッカチョンで
食事をしているって言うのよ」

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友達から戴いた料理を出しながらヌチャナートが言った。
「これがパッカチョンよ。食べてみる?」
「うん」
「野菜をこれにつけて食べるのよ。ご飯にかけても良いわ」
俺はご飯にかけて食ってみた。
たしかにこれだけで飯は食える。美味いと言える。
この味に近い物というと、スパゲッティにかけるミートソースだ。
ミートソースからイタリア風の香辛料バジルとかオリガノを抜き取って唐辛子
をいっぱい入れた味と言えば想像できるだろう。

2010/7/11

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食べ物と健康広告7160

食べ物と健康広告7160

食い物と健康に関係があるのは例えば野菜を食えば便通がよくなるなど
経験的に分かっている。これを食えばあの病気がよくなるなんて話を広告
の中に探っている。いろいろな食い物が出てくるので、そのうちに何を食っ
ても健康になってしまうのではないかと思ってしまう。
食い物健康法には流行り廃りがある。もう朝バナナ健康法なんて聞かなく
なった。そんな物も見ていこう。
俺は出版社の回し者ではない。広告に書いてあることを正しいと信じている
わけではない。推奨もしていない。
食べ物と健康の関係を広告の中に探っているだけだ。

冷えとり「生姜」健康術 洋泉社 880円
生姜でからだを温めて冷えをとれば健康になる!
テレビや雑誌で話題沸騰!森島さんに教わる
毎日食べたい美味しい生姜のレシピ71
●生姜で病気知らず!麺英気力アップ・血液サラサラ・ダイエットにも効果的
●生姜は世界共通の温め食材だった!
うつ・ストレスも緩和する生姜パワー

「ゆほびか」誌 2010年09月号 マキノ出版
この号には食べ物と健康の関係の記事はないようだ。
ただ「半断食」でうつ・アトピー・耳鳴りなどがよくなるという記事の広告があった。
これが食い物と健康に関する広告かな。

「壮快」誌 2010年09月号 マイヘルス社・マキノ出版
医師も21キロ減
<グレープフルーツ酢>で9㌔10㌢やせ体臭が消えた 禁煙成功

<朝一番の水飲み>で25㌔17㌔速(丸囲み)やせた
緑内障、蓄膿症が改善
血糖値も正常化

大音量の耳鳴り、めまい、吐き気、難聴が改善!
性力も復活した<ハチの子の粉末>

「健康365」誌 2010年09月号 ㈱エイチアンドアイ
ハナビラタケとかラフマ葉エキスの効果が述べられているが、これ等は人
参、キャベツと言ったありふれた食べ物ではないので食べ物と健康関係の
広告ではないと考えることにした。

徘徊・興奮・妄想がよくなって認知症は大幅に改善!
全国150の病医院で使う「米ぬか脳活性食」
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「わかさ」誌 2010年09月号 わかさ出版
女性は更年期後に高血圧が男性より増え防ぐ妙薬は
キナコ豆乳と夫の気遣い

頻尿ならスイカ糖、夏バテならトマト串をとれ

2010/07/16

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2010年7月15日 (木)

コークア 肉の佃煮

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豚の挽肉があった。食べ物を無駄にしないためには、傷みやすい物から食
べなくてはいけない。ヌチャナートは別の料理を考えていたようだ。
俺が挽肉を食べなくてはいけないと言うと不満そうになにやら文句を言った。
今日はこの挽肉でパッカパオを食いたいと思っていたと言うより、パッカパオ
がでてくるだろうと予想していた。

出てきたものを見るとパッカパオではない。
「この料理は何と言うの?」
「コークアよ」
食って見ると、肉の唐辛子入り佃煮という感じだ。
これを熱い飯に乗せるとうまい。
簡単には腐らない料理だ。食べ残ったものはまた温めて食べればいい。
そう言えばタイに佃煮のような物はあったかな?
塩分を濃くして保存性を高めた食べ物があってもいいはずだ。
佃煮屋という業種が日本にはあるが、佃煮に特化した業種がタイにもあるのかな?

2010/7/14

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2010年7月14日 (水)

茄子のシギ焼とボロニアソーセイジ

茄子のシギ焼はタイの青空市場にもある。緑色の茄子で日本の胡瓜ほどの
長さの茄子だ。これをどうやって食べたかな?小さな袋にナンプラと唐辛子
を入れてくれるので、それをつけながら食べたのかな?
熱々の茄子を食べた。美味かったという記憶がある。

「茄子を焼くけど、食べるでしょ?」
「うん」
焼いた茄子は簡単に食べられるが、茄子の皮を剥くのは火傷しそうになる
ほど熱い。茄子の皮を剥くヌチャナートに、指先を冷やす水を用意する。
「大丈夫よ、すぐ終わるから」そんなことを言いながら、手早く皮を剥く。
「これ、どうやって食べる?日本?タイ?」
日本風に食べるかそれともタイ風に食べるかという質問だ。
「・・・・」
「日本風で鰹節をかける?」
和風だと醤油と生姜だな。鰹節をかけるなんていつ覚えたんだ?
タイ風というとナムプリックで食べるのかな?タイ風に食べることにした。
「サミイは何でもタイ風に食べるのね」ヌチャナートは半分飽きれている。

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出された物を見ると、予想していた物とまるで違う。
焼いた茄子の上にボロニヤソーセイジとミントの葉が乗っている。
ナンプラ、唐辛子とニンニクが入った甘酢がかかっている。
これの正しい食べ方は茄子の上に唐辛子、ニンニク、ソーセイジ、ミントを
乗せて食べるのだと言う。甘酢の中からミントの香りがでてくる。
この食べ方は日本人の発想にない。これもいいもんだ。
俺は美味いと思って食うのだが、日本人には十分に辛い料理かもしれない。
ほんの少ししか唐辛子が入っていないのだけどなぁーーーーー。

2010/7/13

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唐辛子が七本

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ピーマンと肉のタイ風炒め物だ。日本の普通の家庭料理と変わらない形だ。
料理の写真を見ただけでは味はわからない。タイ料理だから味は日本の物
とは全く違う。辛いのだ!

「ねぇー、辛いのはダメでしょ?」
日本人の俺に気を使っている。俺はそんなことに気を使う必要はない。
毎日、毎日タイ料理を食っているから、タイ人が普通に食べる辛さの料理を
食うことができる。
「普通でいいよ」
どういう風の吹き回しかヌチャナートは唐辛子を数えている。
いつもは適当に唐辛子をとって、数えもしない。
手づかみでだいたいの辛さがわかるようだ。
「七本いれるわね。いい?」
良いか悪いか聞かれても、俺には辛さの程度がわからない。
それが普通の量だと思ったから「いいよ」と答えていた。
これが二人前に使う唐辛子の量だと初めて分かった。
そうすると一人前に三本から四本の唐辛子が入るわけだ。
タイ料理は辛いと日本人が悲鳴をあげるのも頷ける。

2010/3/12

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2010年7月13日 (火)

ラオスのハンバーグ

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「これを炒める、それとも焼く?」
うーん、どうしようかな?材料を見ると挽肉だ。
炒めると言うのはパッカパオだろう。焼くというのはハンバーグのことだろう。
どっちにしようかな?パッカパオも旨いけど、今日はやめよう。
そうすると焼くしかない。
「焼く!」にした。
どんな味と香りになるか想像がつく。香草を臼でポクポクとついている。
挽肉と香草を練り合わせて、お煎餅状にして焼き上げた。
ナムプリックと一緒に食べる。

ウチではハンバーグと言うとラオス風になる。
ヌチャナートはこれをラオス風ハンバーグと呼んでいるからタイ風ではない
のだろう。俺にはラオス風とタイ風の区別がつかない。
「ヌー、いつもラオス風のハンバーグだけど、タイ風のハンバーグってある
の?」
「タイ風のハンバーグねー。どんな物か知らないわ」
タイの東北部には挽肉を使ったこんな料理があるが、バンコック辺りには
ないのだろうか?

ウチではこれをハンバーグとヌチャナートは呼んでいるけど、本当はハン
バーグではなくて別の呼び方があるだろう。日本のレストランで出される
欧米風のハンバーグを思って食うと、このハンバーグは香りがきつい。
それにドミグラスソースではなくて、唐辛子がいっぱい入ったナムプリック
と一緒に食べる。
ハンバーグと聞いて、欧米風の味を期待する人にはきつーい味になる。

2010/7/11

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バーミーナムと箸

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「バーミーナムを食べるでしょ?」
「うん」
ここんとこ麺をよく食っているので、どうしようか迷ったが食べることにした。
俺がバーミーナムを作っても旨くないが、ヌチャナートが作ると旨い。
やはりタイの味になっている。俺が作ってもあの味にならない。
「出来たわよ!」
出されたバーミーナムを見て俺は笑い出した。
丼の上に乗せた箸が俺から見て完全に縦になっている。
俺たち日本人は箸を丼の上に横に置く。
ヌチャナートは何も考えず無意識にやったことだ。習慣と言うのは怖ろしい
物だ。俺がタイでバーミーナムを食っている途中で、箸を丼の上に置く時、
意識的にやらない限りきっと箸を横に置いて
いる。
食い終わった後も箸を横にしているだろう。

箸の置き方の違いを笑った後、バーミーナムを食いだしたがいつもの味
と何かが違う。
「あれ、なんだこの香り?」バイホアラパーの香りがする。
「バイホアラパーを入れたの?」
「そうよ。ベランダの物よ」嬉しそうにヌチャナートは答える。
自分の家で香草を採れることが相当嬉しいようだ。

2010/7/11

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キャベツ炒め

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俺は野菜を取らなくてはいけないのは知っている。
ヌチャナートは旦那の好きな料理を作る。
肉を好むのを知っているから肉料理になる。
それでますます野菜不足になる。
「今日は野菜を食うぞ」と宣言した。
野菜ならなんでもいい。キャベツがあった。
キャベツとソーセイジの炒め物になった。
これは珍しく辛くない。

2010/7/11

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2010年7月12日 (月)

サムローは輪タク

タイのタクシーには四種類ある。
1 まずは普通の乗用車のタクシーで、車輌の良し悪しは別にして世界共通
のタクシーだ。

2 タクシーの中で目立つ物はトクトクだ。昔のミジェットのような乗り物で、
小型の三輪トラックの荷台に椅子をつけて走り回るタクシーだ。
アクセルを離す時かな、特徴あるトクトクという音がすることからトクトクと
呼ばれている。

3 街角に屯しているバイクも目立つ。彼等もモトサイと呼ばれるタクシーだ。
近道だからと言って道路を逆送する危険なタクシーなのだが、これしか乗り
物がないことが多々ある。今じゃ半分諦めの境地でモトサイを利用している。

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4 サムローと呼んでいる三輪の自転車タクシーがある。トクトクと同じく三輪
だ。トクトクにはエンジンがついているが、サムローにはついていない。
人が一生懸命にこぐから、間違って「人力車」と呼ぶ人がいる。
人力車というのは大きな車輪があり、梶棒を人が握って走る乗り物だ。
こちらから写真を戴いた。

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/files/人力車.jpg

Jinrikishapct80

サムローも人の力で動かす乗り物だが、こちらは人の足が地面につかない。
足は自転車のペダルを踏んでいる。

今じゃもうないが、サムローと同じものが日本にもあった。
「輪」のある「タクシー」だから「リンタク、輪タク」と呼んでいた。
サムローを「人力車」と言うのは間違いだ。「リンタク」と呼ばなくてはいけない。

トクトクのことを英語ではmotorized rikshawと呼んでいる。
rikshawは日本語の人力車が訛ったものだ。つまり動力付人力車と言う意味
になる。サムローのことを英語ではrikshawと呼んでいる。つまり人力車だ。

最近、人力車は観光地で復活している。新しい感覚の輪タクが走っているが、
サムローのような形の輪タクはない。昔の輪タクを知らない人は、輪タクと
人力車を混同しちゃう。
くどいですが、サムローの正しい日本語は「輪タク」です。
「人力車」ではありません。

2010/7/11

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2010年7月11日 (日)

タイにもろくろ首

ろくろ首はタイにもあります。ろくろ首の記事を以前アップするときに
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-b2d3.html)、タイ
のろくろ首の画像を探しまし
た。必要がない時にはいっぱい見つかるのに、
必要がある時には見つからないものです。

これが日本のろくろ首ですよね。この画像はたしかタイ関係の英語だか
タイ語のサイトで見つけたものです。
このような物に興味を持つ人はタイにもいるのですね。

Art_364124

ここにタイのろくろ首の画像がありましたのでお借りしました。
http://www.geocities.jp/saraibkk/mitfes.htm
首から下は肌がなくて内臓がむき出しになっているなんて発想が面白いで
しょ。それに比べて前の記事に書いた焼き物のろくろ首は可愛いですね。
内臓がむき出しになっているろくろ首はタイ独特な物だと思っていました。
ウイキペディアで見ると、ボルネオやマレーシアにも同じものがあるそうです。

Rokurokubiweb

タイのろくろ首は日本の伝承の「抜け首」に発想が似ています。
体と頭が別々になるという発想は日本もタイも同じです。
日本の場合、完全に頭だけが体と離れるんですが、タイの場合、頭と内臓
が一緒に体から抜けると考える所が
違います。

日本の場合、頭と体が離れる時、首は伸びませんが、タイの場合、首が
伸びます。タイのお化けは「抜け首」と「ろくろ首」の両方の性質をもって
います。欲張りなんでしょうか?
お化けの比較研究をする面白さがこれだけを見てもわかりますね。

2010/7/11

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肉饅頭とメレンゲ

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肉饅頭とメレンゲなんて関係ないと思うでしょう。
それが関係あるので驚いた。どう考えてもこの二つは結びつかない。
方や塩っぱい中華のスナックで、方や甘い西洋菓子だ。

菓子の安売り屋にカルメ焼のような形のメレンゲがあった。
「ああ、白いカルメ焼だ」と思うとなんとなく食いたくなった。メレンゲを
買い求めた。
甘い物を一つ食うともう残りはそれほど食いたくない。
ヌチャナートはメレンゲをちらっと見たが別に関心がなさそうだった。
この菓子をメレンゲと呼ぶことなんてヌチャナートは知るはずもない。

今日は日曜日だ。ヌチャナートは愛猫サダム・フセインと朝寝を楽しん
でいる。俺が起き出すとヌチャナートが言った。
「朝ごはんは自分で食べてね」
「うん」
「サラパオがあるでしょ。サラパオを温めるといいわ」
「・・・・・?・・・・??」
サラパオというのは肉饅頭のことだ。何を言っているのだ?
俺は聞き違いかと思った。どうやらメレンゲの形を見て肉饅頭と勘違
いしたらしいことがわかった。ヌチャナートにメレンゲを食べさせた。
「うん、美味しい」勘違いしたことを笑っていた。

人間って新しいものを見ると、その形に一番近い自分が知っている
ものを当てはめる。メレンゲなんて知らないけど、肉饅頭なら知って
いる。ヌチャナートはメレンゲを見てサラパオつまり肉饅頭だと思い
こんだ。

2010/7/11

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唐揚のスペアリブとナムプリック

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スペアリブをガーリックと共にフライパンで炒めて、醤油と砂糖で作ったタレ
をからめて食べるのが好きだった。そんな中華風の食べ方はいつの間に
かなくなった。昔は美味いと思った食べ方だが、同じ物を今、食ったなら甘
すぎて美味いと思わないだろう。毎日が、タイ料理なので和食や中華風の
味の感覚が失われているのも確かだ。
あの頃美味いと思ったスペアリブ料理を再現しようとしても出来ない。

いつもヌチャナートがこんな風に料理するスペアリブを食べるようになった。
ニンニクを使うのは中華風と同じだ。オイスターソースやナンプラで味をつ
けてしばらく放っておく。そして油で揚げたものをナムプリックにつけて食う。
焙煎した唐辛子で作ったこのナムプリックは相当に辛いはずだ。
ナンプラに唐辛子をいれたのではない。
唐辛子にナンプラを加えて、唐辛子をふやかして柔らかくしたと思えばいい。
英語ではナムプリックは「chili sauce唐辛子ソース」となるが、これは液状の
ソースではなくて、どろどろの「chili paste 唐辛子ペースト」に近い。
スペアリブをつけたナムプリックには油が残る。
唐辛子の辛味と油の甘味が調和している油が混ざったナムプリックをご飯
に乗せて食べる。そんな食べ方を美味いと思うようになっている。
これを読んで、「美味そうだな」と試さないでください。
きっと唐辛子の辛さで参ってしまいます。
ハーハー、ヒーヒーとなっても俺には責任はない。

2010/7/10

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2010年7月10日 (土)

ポンジリとソーセイジと常識

冷凍庫からだした時は鶏の腿肉だと思っていた。解凍したらポンジリだった。
ポンジリを唐揚にするとヌチャナートが言い出した。
それもいいだろう。ヌチャナートはポークソーセイジも取り出している。
「・・・・」ポークソーセイジを黙って見ていた。
「ポンジリだけじゃ足りないから、ソーセイジも食べるわ」
別に異論はない。ソーセイジがどんな形ででてくるか、頭の中でそのイメージ
を無意識のうちに描いていた。これを
読んでいる日本人は俺と同じような
イメージを描くと思う。ソーセイジ料理は欧米から移入された料理だから、
日本人のその食べ方は欧米流だ。
薄く油をしいたフライパンでソーセイジを転がして炒める。
そんなソーセイジ料理を描くのではないか?俺もソーセイジが炒めて出され
るのだと思っていた。

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「出来たわよ。早く食べてね」
塩味がちょうどよいポンジリだ。柔らかな脂肪と肉の味を楽しめる。
ポンジリと一緒に出てきたソーセイジを見て驚いた。
ソーセイジは油で揚げてあった。
ここでタイ人と日本人の常識の差に気づき愕然とした。

タイで見るソーセイジは三種類ある。
一つは伝統的なタイのソーセイジだ。
その次は中華風のドライソーセイジ。
最後は近年になって普及した欧米風のソーセイジだ。
伝統的なタイのソーセイジは生もしくは炭焼きにして食べる。
中華風のソーセイジも焼く。
欧米風のソーセイジは油で揚げる。
油で揚げる食べ方は欧米の生活を知らない庶民の食べ方だ。
欧米を知る富裕層はソーセイジをフライパンで炒めることもあると思う。

このポークソーセイジはタイではなかなか得がたい高級品だ。久し振りの
欧米の味を期待していたのに庶民階層のヌチャナートはポークソーセイジ
を油で揚げて出してきた。

ソーセイジは炒めて食べるのが俺たちの常識。
ソーセイジは油で揚げるのがタイ人の常識。

食事をしながら、文化や常識の差に驚かされる。

2010/7/9

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薬膳:マンゴーで便秘解消

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大きなマンゴーをヌチャナートが買ってきた。タイで見るマンゴーとは型が違
う。産地を見るとドミニカだ。
すぐに食べないと思ったから冷蔵庫にしまおうとした。
「もう熟しているから、冷蔵庫に入れないでね。」
皮を剥くと、ちょうど食べ頃のようだ。
「あら美味しそうよ」
マンゴーを切って皿に盛った。いつもタイではまだ青い未熟のマンゴーを見
ているので、こんな完熟したマンゴーを見るとなんか変な感じがする。
熟したマンゴーの果肉は柔らかい。

マンゴーを摘まんで食べた。仄かな甘味がある。一つ摘むと、二つ、三っつ
と摘んで食べてしまう。
「これ食べるとウンチがでるようになるのよ」
マンゴーは便秘解消に役立つのだ。

2010/7/8

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2010年7月 9日 (金)

ゲンオップガイ ラオス風鶏の煮物

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毎回々、「これどうやって食べるの?」と聞かれると返事に困る。
俺はただ「焼く」「煮る」と言えばいいだけだが、自分でもどうやって食いたい
のか分かっていないからそれが面倒なんだ。焼くと言っても串焼きがいいの
か丸焼きがいいのか、聞かれるともうどっちがいいのかわからない。
あれをこうしてこうやって食いたいという具体的な考えがないからだ。
結局「なんでもいいよ」になってしまう。

「煮るけどいい?」
「ああ、いいよ」
「今日はウチの野菜だけで作るわね」ヌチャナートが言う野菜は香草のこと
だ。ゲンオップガイというラオス風鶏の煮物が出てきた。
緑の物はベランダで育てている香草だ。
唐辛子も実をつけ出した。まだ青い実だがそれを摘んで使っている。
「この唐辛子はウチのものかい?」
「そうよ。初物だからサミイにだしたのよ」
昔と違ってタイの香草も簡単に手に入る。それを買ってくればいいじゃない
かと俺は思う。しかしヌチャナートは自分が欲しい時、必要な時にベランダ
の香草を摘む方を好んでいる。今日は何を作ろうと考えると、庭に出て香草
を摘んでくるのがタイの生活だ。彼女がタイで生活していた時のスタイル
を再現して、タイを思い浮かべているのだろう。

「塩っぱいでしょ?大丈夫?」
確かに塩味が濃い。日本の料理は塩っぱいものが多い。
そんな塩っぱい料理で育ったから、俺には美味い味だ。
それに比べるとタイの料理には塩をあまり使わないので、塩味が不足して
いる。塩味を補足するためなのか、唐辛子を使う。
唐辛子をどっさり入れた上に、塩もたっぷり入れたなら食えなくなる。
今日の料理の塩味は懐かしい感じだ。塩分を取りすぎると血圧が上がる。
塩分を抑えるためにはタイ料理っていい。
でもねー、辛いよ!日本人は耐えられるかな?

2010/7/8

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もやし炒めもタイ風

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写真を見ただけではこれがタイ風なのかどうかわからない。
味付けがナンプラだからタイ風だよね。
有りあわせの肉、野菜ともやしで炒めただけだ。
これは辛くないから日本人でも食べられるタイ料理なんだが・・・・・・。
日本の家庭で普通に食べている野菜炒めとあまり変わらないから、これが
タイ料理と言われると奇妙な感じがす
る。
もやしも野菜も美味しいが、この汁も美味い。
汁を飯にかけて食うのが好きだ。

2010/7/7

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辛い物が好き

市販の辛口インドカレーに唐辛子を加えて辛くして食べるのが好きだった。
一人前のカレーに乾燥唐辛子を一本加えると、もう辛すぎて食えなかった。
どうも一本は無理なので半分にした。唐辛子が半本だと丁度良い辛味と感
じていたことを思い出した。

ウチではインドカレーが出ない。ヌチャナートはインド料理なんて食い物じゃ
ないと思っているからだ。カレーを食べたければ自分で作るしかない。
一人前のインドカレーに二、三本の唐辛子を入れる。何時の間にか自然
にそうなっている。一本の唐辛子でも辛いと言っていたのに、その倍量を
加えても辛いと思わずに食っている。
だんだん辛味に鈍感になり、そのうち五、六本いれないと満足しなくなる?

辛い物が好きと言う人がいる。タイ料理なんて半年か一年に一度かせい
ぜい二、三度しか食べないから、辛い料理もその時は我慢して食える

その辛さに耐えながら、苦しさを我慢しながら食うのが面白い。
辛い物が好きと言う人にとってタイ料理はいわば食べる遊びだ。

いくら辛い物が好きだと言う人でも、これが毎日、毎食が辛い料理になると、
話が違ってくる。腹が減って飯を食いたいのだが、辛くて食えない、或は
少ししか食えない。食いたいのだけど、辛くてお手上げになってしまう。
腹一杯、飯を食いたいという欲望を満足させられないから、
「辛くない料理を食いたい!」「辛い料理はダメ!」となってしまう日本人が
多い。ヌチャナートの話では俺のようにタイ料理だけを食べている日本人
は珍しいようだ。

2010/7/7

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2010年7月 8日 (木)

パチンコも機内持込禁止

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どうしてこんなパチンコをタイで買ったのだろう。
日本のテレビでタイのパチンコ名人の技を見た。
彼はバイクの後ろに乗りながら目標を見事に当てた。流鏑馬のタイ版だ。
いろいろ困難と思われる課題も名人はなんなくクリアした。
そんな番組を見たことが影響しているかもしれない。

タイの町ではこんなパチンコがあちこちで良く売られている。これで小鳥や
小動物を取って食べるようだ。実際に小鳥などを取っているのを見たこと
がないが、ゴムや石などを挟む皮を単独で売っている。
そんなところから推定するにかなり広く使われている。
ゴムも太いから強力だ。簡単だと思ったが実際に小石を挟んで目標を狙う
と外れる。これで目標を当てるには熟練を要する。
パチンコ名人の技に脱帽。
俺が買ったパチンコは木の股を利用したものだから左右が正確に対称に
なっていない。分厚い板を切り抜いてパチンコにしたものがある。
こっちだと左右が対称なので標的を狙いやすいのではないか?
俺にとってこのパチンコは小鳥などを狙う実用品ではないが、買った以上
は何かに使わなくては損だ。ゴムの弾力を利用してエキササイズに使うこ
とにした。

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話が変わるが、バンコック空港に機内持込禁制品が展示されていた。
その中にこの原始的パチンコがあった。
確かにこれも飛び道具だから、使い方によっては危険だ。
人体や飛行機に危害や損傷を与える金属、爆発物がなければパチンコの
脅威は低い。飲み物に使ったガラスのコップを割って、破片を弾にすれば
軽い怪我を負わすことはできるが殺傷能力はない。
俺の場合、エコノミーの乗客だから、コップはプラスチックなんでそんな
芸当はできない。

そもそもこんなことになったのはハイジャックやテロ対策からだ。
テロリストがこんな物を使うかね?なんでパチンコが持ち込み禁止になるの
かわからない。これくらいはいいんじゃないかと展示物を見て、首を捻った
のは俺だけかな?
成田の検査員がこんなパチンコを見ても、危険物とは思わないだろう。
タイ以外の国でこのパチンコを危険物と見る国はあるだろうか?

機内持込禁制品の世界的共通基準はあるのだろうが、地方性があるらしい
のに気づいた。もしかすると、成田にもおかしな禁制品があるのかな?

幾つかの航空会社のサイトで機内持込禁制品を見た。
ほぼ全ての航空会社は刃がついていなくても武具の持ち込みは禁止になっ
ている。例えばJALでは棒と鎖で出来た朝鮮の武具ヌンチャクは禁制品だ
が大韓航空では武具の持込は禁止と書いて
あるがヌンチャクとは書いて
いない。
日本の国内線らしいが、鹿の角の持込を禁止している写真があった。
鹿の角も武具の代用になるからかな?
乱気流に巻き込まれた場合、鹿の角で怪我をする可能性はあるな。

傘も武器と見なされるらしくてダメという書込みが何処かにあった。
傘や杖に危ない物が仕込まれていないことを確認してから持ち込み許可
という航空会社もある。お年寄りの杖を取り上げたなら人道上問題だ。

ルフトハンザ航空では
「武器、または物を発射して武器として使用できるもの」は機内持込禁止になっている。
そうするとタイ航空がパチンコの持込を禁止する理由もはっきりする。

持ち込み禁制品のリストを見るとお国柄が分かる。
スカンジナビア航空ではカヤック・カヌーのパドルやラクロス用スティック、
スキー、ウォーキング・ハイキング用ポール
の持込を禁止している。
タイ航空ではスキー用ポールが持ち込まれるなんて想定していないと思う。
アースレッド、バルサンも持ち込み禁止とJALには書いてある。
日本人には禁止の理由がすぐ分かるが、どうして殺虫剤が持込禁制品に
なるのか外国人にはわからないかも
ね。

2010/7/7

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2010年7月 7日 (水)

鮪の唐揚とナムプリック

鮪を唐揚にした。これは照焼きより美味い。
ウチの場合、照焼きと言ってもナンプラを使ったタイ風の味付けだ。
この唐揚をナムプリックと言っている唐辛子ソースをつけて食べる。

ナムプリックにも生唐辛子を使った物、焙煎した唐辛子を使ったもの等
いろいろな種類がある。料理によってナムプリックを使い分ける。
日本人の俺には辛ければみんな同じに見えるのだが、ヌチャナートは
「これを使いなさいよ。こっちの方が美味しいわよ」
と言いながら別のナムプリックを出す。
はっきり言って、俺にはどちらも辛いだけで、どっちが美味しいなんて分か
らなかった。

食卓にはニンニクが沢山入ったナムプリックがあった。
「うーん、鮪の唐揚にはこのナムプリックは合わないな。自分でナムプリッ
クを作ろう」小さな器が目に入った。
蓋を取ると俺が作ろうと思ったナムプリックが入っている。
そのナムプリックで鮪の唐揚を食べた。
ヌチャナートも俺と同じナムプリックで鮪の唐揚を食べている。
鮪の唐揚にはこちらのナムプリックが合うようだ。
何時の間にやら俺も料理とナムプリックの良い組合せを感じるように
なっていた。

日本人「ナムプリックなんてみんな辛いだけで同じだよ」
タイ人「この繊細な味の違いが分からぬか!」となる。
この料理にはこのナムプリックと感じるようになった俺の舌はタイ化している。

2010/7/7

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糞と言うタイ語

食事中に「糞」なんて下品な言葉を使うと日本人から嫌われる。
しかしタイ人は食事中にも「糞」という言葉をよく使う。
それは「糞」という言葉にはハラワタという意味もあるからだ。

「糞」という単語の使い方は面白い。
人間の尻、目、鼻などから出る排泄物を表すのが第一義だ。
「糞+目」で目糞、「糞+鼻」で鼻糞というように日本語の感覚と同じ使い方を
する。人間の性格を表すのに何故か糞という言葉を使う。

排泄物の「糞」も性格を表す「糞」も今は同じ単語だが、語源が違うのだろう。
性格を表す「糞」の語源はパーリー語かサンスクリット語で、たまたまタイ語の
排泄物を表す単語と発音が同じだ
ったので同じスペルになってしまったと俺
は推定している。現在のタイ語では「糞+酔っ払う」で飲ん兵衛、「糞+臆病」
で臆病者などなどだ。
そんな背景があるから「糞」という言葉にタイ人は嫌悪感を持たない。
とは言っても食事中にトイレの汚れとかにおいの話はしないのは、世界共通
の常識だ。

鰯の塩焼を食べていた。
「この魚は糞が少ないわね」とヌチャナートが言う。
糞、つまりハラワタはヌチャナートが大好きな部分だ。
その時、俺は何故かタイで買ったハーブティーを思い出した。
このハーブティーを飲むとどんな便秘もすっきり治り、腹の中が空っぽにな
る。お茶と言うより薬だ。このハーブティーに使われているハーブは漢方薬
にも使われている。
「この魚は薬を飲んでいたんだよ」
「アハハハ・・・・。海藻を食べていたのよ」
ヌチャナートは便秘には野菜を食べるとよいのを思い出したようだ。
二人ともこの魚は便秘薬を飲んでお腹が空っぽになっていたのだと考えて
いた。

2010/7/6

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2010年7月 6日 (火)

豚バラ肉の揚物

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豚バラ肉にナンプラ、牡蠣油、塩、胡椒、ニンニクを加える。それに
小麦粉をちょっとだけ加えて掻き混ぜる。
油で揚げると出来上がりだ。食べ方はそのまま齧るのもよし、ナム
プリックとつけて食べるのもよしだ。
骨の周囲についている肉を齧り取っては食べる。
軟骨部分はこりこりした感触を楽しむ。
酒の肴にぴったりだ。ニンニクの香りが酒を呼ぶ。呼ばれた酒は
肉を求める。これは箸やフォークでは食べにくいから、手で食べる
ことになる。油でべとべとになった手をナプキンで拭きながら食べ
る。美味しさと楽しさが一緒になった料理だ。

こんな料理って中華や和食にもある。食べ方によって、例えばタレ
の味を変えることで中華にも和食にもなる。
唐辛子がいっぱいのナムプリックと一緒に食べるからこれは
やはりタイ料理に属するな。

2010/7/

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鰯の塩焼とナムプリック

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刺身用と書いた鰯があった。鱗が光りいかにも新しいという姿だ。
俺は鰯をチラッと見ただけだった。
「ねぇー、このお魚、買わない?」
「・・・・・」俺は魚はあまり好きでない。
でもたまには魚を食わなくてはいけないなと思っている。
「焼いてあげるわ。美味しいわよ」
「・・・・・・・。うん」渋々、承知した。
鰯に塩を振って焼いた。この単純な食べ方がいい。

俺が作るナムプリックをヌチャナートは美味しいと言うようになった。
昔も美味しいとは言ったが、手を出さなかった。最近は俺のナムプリック
に手を出す。ごく普通の日本人にはあれだけ唐辛子が入ったナムプリッ
クの味なんて分からなくなる。唐辛子の刺激に耐えられるようになると、
唐辛子以外の味の強さが分かる。
ナンプラの塩味、レモンの酸味などのバランスを取れるようになる。
そのバランスが崩れると美味しくない。これをタイ人は微妙な味の差と考え
ているのだと思う。辛さで痺れた日本人の舌ではその微妙な味の差なんて
わからないから、タイ料理は大雑把な味だなんてつい思ってしまう。

焼き上がった鰯をナムプリックにつけて食べていたら、なんだか和食を思い
出した。鰯の塩焼きに醤油をたらして食べるのが和風の食べ方だ。
酢醤油に唐辛子を加えたタレを作った。酢醤油という和風の味に唐辛子を
加えないと満足しない味覚の変化に俺は驚き、笑った。

魚が好きな人はワタが好きだ。
「ワタはあたしが食べるから残しておいてね」
魚を好まない俺がワタの部分をいやいや食べるのをヌチャナートは知っている。
ワタの黒さとか苦味が嫌なのだが、魚好きの人にはあの苦味が美味いらしい。

2010/7/5

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黒砂糖 ナムタンオイ

タイの黒砂糖を戴いた。ナムタンオイと呼んでいる。砂糖黍を搾って出た液
を煮詰めたものだ。素朴な味がある。
子供の時は黒砂糖のにおいが嫌だったが今は気にならない。
精製したグラニュウ糖は単純な味だが、黒砂糖はいろいろな味や香りがする。
これが黒砂糖の良さだ。

写真を撮るのを忘れたが、小さな牛の糞のような形をしている。
これを叩いて粉にする。ヌチャナートは粉にするのが面倒なので
「いらないわ、捨てちゃってよ」と言う。
俺はこの素朴な味わいが好きなので、黙って黒砂糖を叩き潰して粉にした。
粉になった黒砂糖を瓶に入れた。
それを見たヌチャナートは黒砂糖をコーヒーに入れている。
「コーヒーには黒砂糖の方が美味しいわよ」
捨てると言ったのに、使えるようになるとさっさと使っている。

2010/7/5

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2010年7月 5日 (月)

パットメー タイの焼そば

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なんとなく数日前からパットメーが食いたかった。
そう言えば暫く食っていないからかな?
他に食い物があったが、パットメーを作ってもらった。
レモンを絞るのを忘れた。
食いたいと思うものを食えるのは幸せだ。
このように屋台で食えるような飯は飽きがこないから不思議だ。
今日のパットメーはいつもより辛い。
この辛さじゃ日本人には辛すぎるだろう。

2010/7/4

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2010年7月 4日 (日)

プラスチック製クロックと突き棒

タイ料理を作るのに欠かせないクロックという臼のようなものには木製、
素焼き、石製といろいろなものがある。
食材を潰す突き棒を別に買い求めなくてはいけない。突き棒は一度買えば
10年は使える。クロックと突き棒は別々に買い求めるものだ。

プラスチック製のクロックをタイで買ってきた。何故かプラスチック製の
クロックにはプラスチックの突き棒がついている。理由はわからなかった。
もともと貧乏人根性だから、只で貰えるものは貰おうという気持ちがある。
突き棒なんてウチにあるから不要だと思ったが、只でついてくるから貰っ
ておいた。クロックの内面はつるつるしているが付き棒には皺と言うの
か凸凹がついている。

ヌチャナートがプラスチック製クロックを使ったが、プラスチック製の
クロックは潰そうとすると食材が滑って使いづらいと言って使おうとしない。
このプラスチックのクロックを作った会社はこんなことを事前に調査しな
かったのか?タイの会社らしいな。ちょっと試験をすればこのクロックの不
具合を直せるのにと思っていた。俺はクロックの内面をやすりで傷つけよう
とした。そうすれば食材が滑ることもなかろうと考えた。
クロックの内面に傷をつけると、衛生上好ましくない。それにどの程度の
深さの傷をつけたらいいのかわからない。紙やすりでは深い傷はつけら
れない。どうやろうか?考えるだけで実行はしていなかった。

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プラスチックのクロックでヌチャナートがソムタムを作ろうとしていた。
「サミイ、見てよ!ほら唐辛子が滑っているわ」
突き棒で潰そうとすると唐辛子が滑って飛び上がる。思わず笑ってしまう。
ヌチャナートは木製の突き棒を使っていた。この突き棒は普段使っている
ものだ。
「ヌー!こっちを使ってごらん」
プラスチック製クロックについてきた、突き棒をヌチャナートに渡した。
表面に凹凸がついた付属品の突き棒で唐辛子を潰そうとすると、唐辛子
が滑ることはない。
「どうだい?」
「これなら大丈夫よ」
やっぱりタイの会社も事前に調査し、どうすればよいのか考えていた。

このクロックと突き棒は何年くらい使えるのだろう?
石や素焼きのクロックなら半永久的に使える。プラスチックじゃせいぜい
数年だろうな。

2010/7/3

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ラッキョウをフランス語で

フランス語でラッキョウのことをエシャロットと言う。エシャロットと言うとなん
だか洒落た食い物のように思う人がいるけど、要するにあれはラッキョウの
未熟果なんだな。成熟すると硬くなってしまう。
ラッキョウのことをタイ語ではフアホムと呼んでいる。
今はラッキョウ漬の季節だ。生のラッキョウが沢山出回っている。
ヌチャナートはラッキョウを漬けると言い出した。
「おいおい大丈夫かよ」とちょっと心配になる。
今までの経験からヌチャナートはラッキョウを漬けることができると思う。
多分、砂糖をあまり入れず塩と酢の味が強い漬け汁になると想像した。
俺はヌチャナートがやることを黙って見ていた。
漬け汁を味見すると想像通り甘味が少ない。
まだ味が馴染んでいないので塩、酢、ラッキョウの味が別々に感じられる。
これを漬け込んでいくと味がまとまる。
その時、どんな味になるのか楽しみだ。

2010/7/2

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2010年7月 3日 (土)

朝顔の炒め物

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数年前にはタイの野菜なんて空輸された物しかなかった。最近は国内で
栽培されているので大助かりだ。値段が安くなったのはもちろん嬉しい。
それよりももっと嬉しいのは、何時でも簡単に手に入ることだ。
日本の料理しか食べていない人はこの気持ちわかるかな?
分からない人は、タイの田舎に住んでいると想像してくれ。そんな場所で
豆腐、味噌、納豆などが簡単に手に入るのなら嬉しいでしょ。

この野菜は朝顔なんだ。英語でもmorning gloryと呼んでいる。
俺はこれを初めてタイで食った時、美味いと思った。この朝顔の畑を見た
いと行ったら、畑に案内してくれた。
俺は夏の朝に咲く朝顔のような野菜を想像していた。
蔓がぐんぐん上に伸びて行く姿を想像していたのに、菜っ葉のように地面
に植わっていた。なんだか騙されたような気分になった。

この朝顔をタイ語ではパクブンと呼んでいる。日本では中国語の空芯菜と
いう言葉が使われている。空芯菜をタオチオと一緒に炒めるといいんだな。
味噌のような香りがある。
唐辛子の辛味が効いている。
「なんで野菜炒めに唐辛子を入れるのよ!?」
これがないと味のまとまりがつかないとタイ人は考える。
空芯菜の筋っぽさというのか、ちょっと硬めの野菜を噛む時の噛み心地も
楽しい。

この料理はどのレストランにもあるから、タイに行ったら注文するといい。
きっと好きになってもらえると思う。

2010/7/3

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パッカパオヌアでくしゃみ

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これは美味い料理なんだが、これを作っている時のにおいは凄い。
唐辛子を沢山使い、炒めるので唐辛子から刺激臭がでる。
この刺激臭を吸うと間違いなく くしゃみをする。

「ねぇ、パッカパオを作るんだけど、辛くする」
「そうだな、辛くしてくれ」
タイ人が辛いというのだから、どのくらい辛いのか想像がつくかな?
換気扇を回して調理する。これを作る時は冬でもドアを開ける。

料理を作り始めて暫くすると男が大きなくしゃみをするのが聞こえた。
多分、通りを歩いていた男だろう。
「あら、きっとご近所さんがくしゃみをしたのよ」(笑)
「うん」
換気扇からでた刺激臭と料理のにおいが風にのって遠くまで飛んで行った。
料理のにおいでくしゃみがでるなんて体験したことがない男はなぜくしゃみを
したのかわからないだろう。

2010/7/3

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トムヤンフアパー

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俺はこんな料理はタイにはないからヌチャナートを脅かそうと思って鯛の
お頭で兜焼を作った。そうしたらヌチャナートは鯛のお頭が気に入ってし
まった。自分から「鯛のお頭を買いましょうよ」と言い出した時は俺の方が
びっくりした。

ヌチャナートは鯛のお頭を兜焼にすることもあるが、こんな風に煮ることも
ある。乾燥させたレモングラスや香草をいれた中に鯛のお頭を入れて煮込
んでいた。
俺はあまり魚を好まないから、ヌチャナートが食べるのを見ている。
魚が好きな人は魚を綺麗に食べる。お頭の部分は骨が入り組んでいる。
丁寧に骨と骨の間の身を取り出して食べる。
俺が食べると簡単に身が取れる所だけを食べるから、食った跡が見苦しい。
ヌチャナートが食べると、骨だけになっているから食い跡も綺麗だ。

大きな鍋で何個もの鯛のお頭を煮込んでいる。今回は単純な塩味だ。
次回はここに何かを加えて味を変えて食べるつもりらしい。

2010/7/3

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2010年7月 2日 (金)

ナムトク タイ風牛たたき

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ナムトクというのは牛の赤肉を軽く炙って薄切りにし、タレにつけて食べる
料理だ。日本の牛たたきと同じだ。違うのはタイ料理だから唐辛子がいっぱ
い入ったナムプリックにつけて食べることだ。和風牛たたきだったなら、醤油
におろした生姜かニンニクを入れたタレを使う。
ナムトクの味の決め手は使う牛肉とナムプリックだ。
ウチの場合、秘伝のナムプリックを使う。秘伝だなんて大袈裟なものでは
ない。適当に唐辛子、ニンニク、ナンプラを混ぜ合わせただけだ。

こんなタレを見たら、日本人は驚く。これはウチでは普通の食べ方なんだ。
タレをつけた牛肉を飯の上に乗せて食べる。タレが飯に浸みる。
それを辛いというより、美味いと感じるようになっている。
この秘伝のタレの作り方を伝授するかですって?
うーん?考えちゃうな。
「焙煎した唐辛子小匙一杯」と聞いただけで日本人は飛び上がっちゃう。
やっぱり日本人にはこのタレは無理でしょう。

2010/7/1

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カオパットとゴミ箱

ご飯が少しだけ残っていた。一人前にも少々足りない。
カノムチンが一人前ある。ヌチャナートはカノムチンを食べる。
こんな場合、新にご飯を炊くのは面倒だ。
「どうしようかしら?カオパットでいい?」
「そうだな、カオパットにしよう」
俺は残飯で作るカオパットを、ヌチャナートはカノムチンを食べることで中途
半端に残っていた食べ物が綺麗に片付く。

カオパットが出来てきた。俺は黙ってカオパットを食べていた。
「美味しい?」
「うん。・・・・・」
「貴方って何でも美味しいと言って食べてくれるのね」
「・・・・・」
俺には美味いのだ。この味に馴らされているのも事実だ。
「俺はゴミ箱みたいだな」
「アハハハ・・・・。そうね、ゴミ箱みたい」

2010/6/7

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なすの広告

文字を覚えだした子供は目に付いた看板の文字を読む。
俺もタイでは同じように、看板の文字を読んでいる。
どうやら看板の文字を読むことで文字や言語を覚えて行くようだ。

「ナ・ス」とヌチャナートが言った。
ああ、また看板の文字を読んでいるなとわかった。最近では、どの看板を
読んでいるのかすぐに分かるようになった。突然「ナ・ス」なんて言われると、
昔は何を読んでいるのか、何を言っているのかわからず、そこらじゅうを
見回した。弁当屋の看板に「なす味噌炒め」と書いてある。
「”なす”ってなんだ?」
「マクワでしょ」
「うん、そうだ。味噌と炒めると美味しいよ」
俺ん家には味噌なんてない。
なす味噌炒めの看板をみたら、それを食いたくなり味噌を買ってきた。

広告の力は偉大だ!

2010/6/7

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食べ物と健康7020

また食べ物と健康に関係がある広告を探しました。今日はこんな広告が目
に入りました。

「はつらつ元気」誌 2010年08月号 芸文社
高血圧から脱出・飲んで実感 コップ一杯の根昆布水
血圧160・150が一挙正常!薬不要!めまい消失!

「三種のハーブ」が糖尿病に効くと書いてあったが具体的ハーブ名が広告
にないので省略。
ハーブの種類を知りたい方は本を買って読んでください。

別冊でこんな本の広告があった。

「ぜんぶよくなる!タマネギBook」 芸文社 定価860円
医者・体験者がすすめる最強レシピー
茹でる・漬ける・煎じる・炒める・・・・・・
糖尿病 高血圧 脂肪太り 血液サラサラ最強野菜

「夢21」誌 2010年08月号 わかさ出版
緑茶をこまめに飲む 冷房に頼らないなど 夏の脳卒中を徹底的に防ぐ
日常生活総点検

ガン糖尿病・高血圧が改善したとキクイモが全国で人気沸騰

糖尿病 高血糖が続々改善し脳卒中も退くと医師も行う
食前10分 キャベツ 最新のやり方完全図解つき

これって本当に野菜のキャベツ?真偽を知りたい人は本を買ってください。

「安心」誌 2010年08月号 マキノ出版社
緑内障、うつ 発達傷害、リウマチ 潰瘍性大腸炎も改善
「いりこ出汁」の凄効果!

ニンニク 秘(丸囲み文字)薬用術
27Kgやせた! 白髪頭が黒々! 脳梗塞、高血圧に効く!

「日経ヘルス Health」誌  2010年08月号 日経BP社
おさじ2杯で腸スッキリ お腹ぺたんこ「雑穀レシピ」

飲んで凹ませる!
◆むくみ、便秘も解消!黒豆&シナモン茶
◆腸をリセットする! 生フルーツジュース

2010/7/2

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2010年7月 1日 (木)

タイ人の買物考

田舎の村には何台もの移動販売車がやってくる。売り物は主に食料品だ。
肉、魚、野菜、菓子・・・・・などなどを積んでいる。
スーパーやコンビニを小型にしてトラックに乗せたと思えばいい。
当然、大量仕入れ、大量販売のスーパーやごたごたした市場よりも単価は
高くなる。それでも売れている。
「ちょっと足を伸ばせば安く買えるのに」と俺の目には奇異な光景に見える。
「自分は買物に行かなくても、ロートタラート(移動販売車)がやってくるじゃな
い。待っている方が楽よ!」
自分は動かなくても買物ができるロートタラートはタイの主婦の感覚にあって
いる。動くスーパーと考えれば、移動販売車で買物をする主婦の感覚は理
解できる。理解できないのは多少高くとも近くの店で買物をする主婦の感覚
だ。

どうもタイの主婦と日本の主婦の買物感覚が違うらしい。
日本の主婦の場合、井戸端会議で何処其処の店はキャベツが幾らで人参
は幾らと情報を交換する。同じ物を他の主婦よりも安く買った主婦は会議
のヒロインとなる。安いと聞けば自転車で15分もかけて買いに行く。
途中にある店は全て素通りだ。
その努力の結果が主婦の誇りであり誉れでもある。
新聞のチラシ広告にくまなく目を通し、あらゆる感覚を使って安いものを探
し出す。次回の井戸端会議では「あそこはあれが幾らだ」と掘り出し物の
自慢報告をする。このような感覚が日本の主婦にはある。

こんな感覚はタイの主婦にはないらしい。
タイの主婦は自転車で15分もかけるなんてバカバカしいと考える。
自転車をタイではあまり使わない。たいていバイクを使うから、ガソリン使っ
て安物買いをするなんてと考える。
「近くの店では25バーツで売っているのに、たった5バーツを節約するため
にバイクで10分もかけて遠くの店になんで行くの?」とタイの主婦は考える。
店と言ってもちゃんとした店ではない。缶詰とか石鹸などを5個とか10個まと
め買いして、それを棚に並べているのが店なんだ。
商品の数が少ないから、棚にはまばらにしか商品は並んでいない。
日本人の感覚では主婦が副業でやっている店だ。掃除をしないから商品
は埃を被っている。生鮮食品を置く店も置かない店もある。
そんな近所の店で買物をしている。
多少高くても近い店の方が便利とタイの主婦は考える。
こんな主婦の感覚を日本人の目から見ると、タイの主婦は怠惰に見えて
しまう。

ところがこんな例を見ると、彼等は決して怠惰なのではないと思うようにな
る。市場で食べ物を売るため毎日、粉を近所の店に買いに行く主婦がいる。
町の卸商に行き、大袋で買っておけば、毎日買物に行く必要はないし、割安
になる。それでも近所の店で買う。どうしてそんなことをするのか?
コストを考えないのか?コストと利益を追求し、町の市場や卸商で買物をする
と、富める者はますます富み、貧しい者はいつも貧しいという社会構造になっ
てしまう。社会保障がないタイでは、近所の小さな店で買うことにより、お互
いの生活を支えあっているとも見える。
多少高くとも近所の店で買うのはお互いのためだ。

俺は今、タイ人は相互扶助の美しい精神で近所の店で買物をすると言った。
相互扶助という考えがあることも確かだがタイ人の金銭感覚についても考え
なくてはいけない。粉を大袋で買えば例えば500バーツ払わなくてはいけな
い。小袋で買えば50バーツですむ。
大袋を500バーツで買えば、小袋で600バーツ分の粉が入っている。
絶対に大袋で買うほうがお徳なんだが、いっぺんに500バーツという大金を
使うより、50バーツの小金を何回も使う方をタイ人は好む。
だから近所の店で買う。

まとめ買いをするより、ちょこちょこ近所の店で小金で買物をするのがタイ人
の買物感覚だ。

2010/7/1

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パッカパオガイ 鶏のタイ風炒め物

P1160181pct13

今日は鶏肉だ。ウチの蛋白源は鶏、豚、牛と魚だ。
独特なにおいがあるモツはあまり好きじゃない。
いわゆる赤肉と言われる部分だけを食べていると、味の単調さで飽きがく
る。
その点、魚は種類ごとに味が違い、肉の色や歯応え・・・・などが違う。
姿・形だっていろいろある。
俺は魚をあまり好まないが、魚が好きだという人の気持ちは分かる。

「この鶏、どうやって食べる?」
「・・・・・」
「煮る?炒める?」
「炒めよう」
揚物にするとカロリーが高くなる。炒め物の方がカロリーが低いであろう。
「辛くするわよ。いい?生の唐辛子があるから美味しいわよ。」
「ああ、いいよ」
辛いとか辛くないとか味を決めるのに、普段はいちいち唐辛子の数なんて
数えない。
感覚的に唐辛子を握り、それをどばっと入れている。
ヌチャナートが何かを数えている。
珍しいことに、唐辛子が何本入っているか数えているのだ。
「1.2.3・・・・・10,11・・・・。これだけ入っているけどいい?」
そんなものを見せられても、それがどのくらい辛いのか見当がつかない。
辛そうだなとは思うが・・・・・。

パッカパオガイが出来てきた。
ベランダの苦瓜の葉、ミントの葉もつけ合わせにでている。
苦瓜の蔓が伸びてその処理に困っていた。
葉を摘んでくれたので、蔓の伸びは緩やかになるだろう。

2010/6/30

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