サムローは輪タク
タイのタクシーには四種類ある。
1 まずは普通の乗用車のタクシーで、車輌の良し悪しは別にして世界共通
のタクシーだ。
2 タクシーの中で目立つ物はトクトクだ。昔のミジェットのような乗り物で、
小型の三輪トラックの荷台に椅子をつけて走り回るタクシーだ。
アクセルを離す時かな、特徴あるトクトクという音がすることからトクトクと
呼ばれている。
3 街角に屯しているバイクも目立つ。彼等もモトサイと呼ばれるタクシーだ。
近道だからと言って道路を逆送する危険なタクシーなのだが、これしか乗り
物がないことが多々ある。今じゃ半分諦めの境地でモトサイを利用している。
4 サムローと呼んでいる三輪の自転車タクシーがある。トクトクと同じく三輪
だ。トクトクにはエンジンがついているが、サムローにはついていない。
人が一生懸命にこぐから、間違って「人力車」と呼ぶ人がいる。
人力車というのは大きな車輪があり、梶棒を人が握って走る乗り物だ。
こちらから写真を戴いた。
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/files/人力車.jpg
サムローも人の力で動かす乗り物だが、こちらは人の足が地面につかない。
足は自転車のペダルを踏んでいる。
今じゃもうないが、サムローと同じものが日本にもあった。
「輪」のある「タクシー」だから「リンタク、輪タク」と呼んでいた。
サムローを「人力車」と言うのは間違いだ。「リンタク」と呼ばなくてはいけない。
トクトクのことを英語ではmotorized rikshawと呼んでいる。
rikshawは日本語の人力車が訛ったものだ。つまり動力付人力車と言う意味
になる。サムローのことを英語ではrikshawと呼んでいる。つまり人力車だ。
最近、人力車は観光地で復活している。新しい感覚の輪タクが走っているが、
サムローのような形の輪タクはない。昔の輪タクを知らない人は、輪タクと
人力車を混同しちゃう。
くどいですが、サムローの正しい日本語は「輪タク」です。
「人力車」ではありません。
2010/7/11
| 固定リンク
« タイにもろくろ首 | トップページ | キャベツ炒め »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント