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2010年7月20日 (火)

夕顔のタイカレー

今日はタイカレーを沢山作った。毎日、火を通せば何日も食べられるから
ヌチャナートは手抜きができるので喜んでいる。

あるブランドのココナッツミルクを求めていたのだが、これしかなかったので
不承不承これを買った。こんな物にも「このブランドは美味しいがこのブランド
は美味しくない」と言うようになっているので一人で笑う。
値段の差はココナッツの濃度にある。安いものは水を多く加えてありココナッ
ツが少ししか入っていない。料理によっては既に薄まったココナッツミルクの
方が使い易いかもね。

商店街に行くと、夕顔があった。夕顔を見ると、美味しそうだなと感じてしまう
俺の味覚はタイ化している。ヌチャナートは何軒かの店を覗いて、あの店が
一番いいものを売っていると品定めをする。

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タイカレーを作る良い臭いがしてきた。
俺にはいいにおいなのだが、タイ料理を知らない人には迷惑なにおいだろう
な。味噌汁のにおいは日本人には美味しそうなにおいだが、外国人には悪
臭なんだ。これはお互いに我慢しなくてはいけない。
日本は社会が国際化することを望んでいた。その時、こんなにおいの問題
に関心をもった人がいただろうか?

タイカレーに入れる野菜は夕顔にした。料理を作りながらヌチャナートが
言う。
「サミイ!果物を持ってきてよ」
「果物?タイカレーに果物をいれるのか?」
インドカレーにリンゴとかバナナを入れるから、タイカレーにも果物を入れ
るのかな?果物と言ってもウチにはプラムと西瓜しか今はない。まさか西瓜
を入れるの?もたもたしているとヌチャナートはいらいらして言う。
「風呂場にある奴よ」
風呂場には夕顔と冬瓜があった。
俺たち日本人には夕顔や冬瓜は野菜であって果物ではない。
しかしタイ語では少なくともヌチャナート語では夕顔や冬瓜も果物なんだ。
果物と言うとリンゴ、蜜柑を俺たちは想像する。
ヌチャナートが言う「果物」はリンゴ、蜜柑の他に夕顔のような物を含めている。
つまりタイ語の「果物」は日本語の「果実」、英語の「fruits」に相当している。
以前、これを学んだのに頭が悪いから忘れていた。

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「辛くしたわよ。サミイはタイ人みたいに食べるんですもの」
タイカレーは出来たのだが、飯がない。
飯の代わりに素麺を茹でた。素麺にタイカレーをかけて食うのもいいもんだ。
「明日、タイカレーを温めるともっと美味しくなるわよ」
そうなんだ。タイカレーも一晩寝かせてから温め直すともっと美味しくなる。

2010/7/18

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