なすの広告
文字を覚えだした子供は目に付いた看板の文字を読む。
俺もタイでは同じように、看板の文字を読んでいる。
どうやら看板の文字を読むことで文字や言語を覚えて行くようだ。
「ナ・ス」とヌチャナートが言った。
ああ、また看板の文字を読んでいるなとわかった。最近では、どの看板を
読んでいるのかすぐに分かるようになった。突然「ナ・ス」なんて言われると、
昔は何を読んでいるのか、何を言っているのかわからず、そこらじゅうを
見回した。弁当屋の看板に「なす味噌炒め」と書いてある。
「”なす”ってなんだ?」
「マクワでしょ」
「うん、そうだ。味噌と炒めると美味しいよ」
俺ん家には味噌なんてない。
なす味噌炒めの看板をみたら、それを食いたくなり味噌を買ってきた。
広告の力は偉大だ!
2010/6/7
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