トムヤムガイ タイ風チキンスープ
俺が「焼鳥ガイピンを食いたい」というのに、ヌチャナートは
「そんなの美味しくないわよ。ダメよ!」と言う。
俺が食いたいというのに、ダメと言うことないだろ!
いくら強いことを言っても飯を作るのはヌチャナートだ。
俺は黙りこくる。
「出来たわよ」食卓に出されたものはトムヤムガイだった。
この味付は微妙なんだ。
マナオつまりライムを入れすぎて酸っぱくなっても美味しくない。
ココナッツミルクが多すぎると脂っこい。
塩味、唐辛子の辛味が重要だ。
酸味と辛味のバランスがとれていないと美味しくない。
こんなことを言ってもタイ料理を食べつけていない日本人には
ただ辛いだけで味の違いなんて分からないだろう。
辛い物を食い続けているタイ人はこの味の中に微妙な差を見つける。
「この味の微妙な差が分からぬか!」とタイ人は思っている。
「俺達の味覚は繊細だ!」とタイ人は思っているはずだ。
そう言いたくなる気持ちは分かるけどさ、毎日々、何年も唐辛子を
何本も食い続けないとタイ人が言う、繊細な味なんてわからない。
2010/8/28
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