« 食べ物と健康広告8220 | トップページ | オイルサーディンのタイ風食べ方 »

2010年8月29日 (日)

和製バーミーナーム

P1160585pct13

今日は飯がない。
「飯を炊こうか?」
「いらないわ」
「・・・・・」
「マ・マーがあるからいいわ」
マ・マーって、この間買ったインスタントラーメンのことか?
あのラーメンを食う積もりか?
話を聞くとやはりこの間のインスタントラーメンを食うようだ。
ラーメンは塩分多いのであまり食ってはいけない食べ物にしている。
「まっ、しょうがないな」俺はインスタントラーメンを食うことにした。
「簡単でいいわ」と言いながらラーメンを作っている。
インスタントラーメンだからすぐに出来る。
「できたわよ。食べてね」
見ると味付け卵を半分に切ったものと青い葉が入っている。
俺達が作るラーメンは長葱、鳴門、チャーシュウなどが入る。
日本のインスタントラーメンもこうするとタイ風に見える。
これに魚団子が入れば完全に見かけはタイラーメンだ。
スープを味見した。タイの香りがする。
青い葉はスイートバジルだった。
「どう?」
「うん、美味しいよ」
次に麺を食った。麺の茹で方もタイ風だった。
麺の茹で方にタイ風も日本風もあるかと思うでしょう。
それがあるんです。
屋台などに行くとインスタントラーメンの袋が置いてある。
最初のうちは「なんだインスタントラーメンか!」と馬鹿にして食わ
ない。そんな光景を何度も見ているうちに、食ってみたくなるから
不思議だ。実際にタイ人は屋台でインスタントラーメンを作って貰
っている。俺達には不思議に見えるが、タイの生活を知ればそれが
おかしなものではないと分かる。
インスタントラーメンを注文すると、店主はラーメンの袋を破って麺
を竹の柄がついた笊にいれる。笊をお湯にいれて麺を茹でる。
茹で方は笊をお湯の中で3ー4回上下させるだけだ。
麺の表面は柔らかくなるのだが芯は硬い。
それがタイ風の麺の茹で方だ。その程度に茹でるのが美味しい食
べ方と感じているようだ。
日本のラーメン屋のように芯が柔らかくなるまで茹でない。
スパゲッティのアルダンテなんて言われる茹で方ではない。

麺もスープもタイ風だ。屋台でバーミーナームを食っている気分に
なった。味も香りもタイ風とは言っても、もともとは日本のインスタン
トラーメンだ。こりゃ和製バーミーナムだ!!

ラーメンスープの塩味は濃い。俺には普通の塩味だが、タイ人に
は塩っぱ過ぎる。
「このスープ塩っぱいわ。サミイは塩っぱくないの?」
「普通だよ」
ヌチャナートはスープにお湯をたして味を薄めていた。
日本のインスタントラーメンとタイの物では塩味の強さが違う。
違いはそれだけではなかった。
麺の量が違う。日本の物は麺が多いがタイの物は麺が少ない。
そんな少ない麺の量に慣れているものだから、ヌチャナートには
食い切れない。
「ねぇー、ちょっと食べてよ」俺の器に麺をのせる。

日本のインスタントラーメンを使ってタイのバーミーナムができる。
これに唐辛子、酢、砂糖、ライムを加えれば完璧なタイラーメンだ!!!

2010/8/26

|

« 食べ物と健康広告8220 | トップページ | オイルサーディンのタイ風食べ方 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 和製バーミーナーム:

« 食べ物と健康広告8220 | トップページ | オイルサーディンのタイ風食べ方 »