太った人形を買える場所
タイの田舎町、ダンクイアンと言う陶器の町に行くとこんな太った
人形を売っています。日本でも売れそうに思えますが、日本のタイ
食材屋、輸入雑貨屋でこんな人形を見たことがありません。
もしこれを買い求めたいのなら、ダンクイアンに行くしかないと思い
ます。ハワイのレイに使う花はタイから輸出した物が多いと聞きまし
た。もしかするとハワイにこれと同じ人形があるかもしれませんよ。
海外旅行はパック旅行しか知らない人がダンクイアンに行くには
勇気がいります。それでも行きたいのなら熱中症を避けるため、
必ず水を持参してください。
機内食についてくる塩の小袋を持っているとなお良いでしょう。
迷子になることを覚悟のうえ、出かけましょう。
こんな田舎の町で迷子になったなら、知恵とカンと機転で対処して
ください。
これだけは絶対に守って欲しいお約束です。
行動は明るいうちだけにして夕方までに宿に戻ってください。
田舎道は暗いし、引ったくりなどの泥棒が多いのです。
脅しでなく本当ですよ。
「初めてタイに行く。英語もタイ語もできない。」を前提にダンクイアン
への行き方と帰り方を説明します。こんな田舎に来ると英語を理解
する人はいませんから、英語はできなくても心配する必要はありま
せん。ダンクイアンの概略図です。
まず赤丸のナコンラーチャシーマに行きます。青丸のチョクチャイ行きのバスに乗ります。その途中に緑丸のダンクイアンがあります。
バンコックの北バスターミナルに行きます。北バスターミナルへの行
き方はウエブを参照してください。
そこでナコンラーチャシーマ行きの切符を買います。
ナコンラーチャシーマの別名コラートと呼んだ方が通じやすいし、
日本人には覚えやすいです。バンコックからコラートまでエアコン付
のバスで約3時間の旅です。バスは深夜早朝を問わず出ています。
途中から乗り込む客はまずありません。
コラート近郊で下車する人がありますが、一緒に降りないでください。
そのまま終点まで行きます。
エアコンなしのバスは安いけど寄り道が多くて時間がかかります。
終点はバスターミナルですから到着したことがわかります。
乗ったバスによって到着するバスターミナルは違いますから要注意
です。バスターミナルからトクトクという三輪タクシーで通称プラトー・
ピー(幽霊門の意、曝し首の場所だった)に行きます。
40から70バーツくらいでしょう。
この門はプラトー・チャイナロンが正式名称ですが、舌を噛みそうです
から、プラトー・ピーと言いましょう。
その門の近くからチョクチャイ行きのおんぼろバスがでます。
約30分でダンクイアンです。トクトクの運転手に「ダンクイアン行き
バス乗り場」と補足説明すればバス乗り場に連れて行ってくれますが、
タイ語で説明しないと通じないんですよね。
この門の近くですから、バス乗り場を探し回ります。
バス乗り場がある地図です。タイの地図は不正確です。
地図に示された位置にバス乗り場はありませんが、バス乗り場は
この周辺にありますから、探し回ってください。
バスは町を出ると、だんだん家並みが途切れがちになり、やがて畑
や緑地だけになります。のどかな田舎の風景を楽しんでください。
おんぼろバスですが時速60キロほどで走っています。
20分ほど走ったなら緊張してください。
前方に歩道橋が見えます。歩道橋には王様の肖像がかかっている
と思います。王様の色、黄色が主体になっているはずです。
タイの王様を知らない?紙幣か切手を見てください。
歩道橋をくぐると道の両側には土産物屋のような店が並んでいます。
ここでは家並みが続いているから、村の中に入ったなと感じます。
前もって車掌や近くの乗客に身振り手振りでダンクイアンで降ろして
くれと頼んでおきましょう。
なにしろ小さな村ですからバスは土産物街をすぐに走り抜けます。
バスを停めるのが遅くなって炎天下を歩いて村に戻るのは大変で
すよ。時速60キロで走っていますから、バスを停めるのが1分遅れる
と20分は歩くことになります。雨が降ったら逃げ場がありません。
雨粒が大きいから傘なんて役に立ちません。
なんとしても土産物屋の前で降りましょう。バス代は30バーツほど
でしょう。
さらっと書いてあるから簡単に行けると思うでしょう。
やってみればわかるけど、タイが初めて、コラートが初めての人には
チョクチャイ行きのバス乗り場を見つけるのも大変ですよ。
バスは帰りに乗ることにして行きはトクトクという三輪のタクシーで
ダンクイアンまで行っちゃいましょう。
いずれのバスターミナル、あるいはコラート市内から300から400バーツ
で行ってくれるでしょう。日本円で千円位ですね。
距離から判断して500バーツを超えることはないはずです。
トクトクで行ったことがないので値段は推定です。トクトクの運転手も
こんな遠くまで客を運ぶことが滅多にないから、値段をだすのに困る
と思います。値段の交渉はもちろんタイ語ですよ。
運転手も身振り手振り、電卓などで値段を言います。
一度は首を横に振り、指を下向きにさして「まけろ!」と言いましょう。
そうすると少し値段を下げてきます。これはお互いに妥協して納得す
る一種の儀礼・挨拶みたいなもんかな?
こうしてダンクイアンに着きました。
綺麗な皿、伝統的装飾品・・・・・などがあります。
土産物を買い、陶芸工房を見学します。
彼等が働く姿も面白いですよ。仕事をしていたと思うと、煙草を吸い
ながらボヤーっと作品を見ている。
そして作品の姿を変えていく。陶芸家の他、いろいろな芸術家が
集まっており、創作品を売っています。見ているだけで楽しくなる
作品が沢山ある村です。
食事のできる店は何軒もあります。綺麗な店もありますよ。
観光客だからと言って値段を釣り上げるほどこの村の人はすれて
いないのが嬉しいですね。
さぁーて、帰りはどうするか?
コラートの町に向かう車線に面した土産物屋で買物をしましょう。
身振り手振りで「コラート行きのバスを教えてくれ」とやります。
ここで機転とか知恵が必要になります。相手を笑わせると失敗が
ありません。
「コラート。ロートメー(バスのこと)」
「アオパイ(行きたい)コラート。ロートメー」
そうすれば店の人がバスが来たら教えてくれるはずです。
タイ人にもカンがいい人と悪い人がいます。
親切な人、そうでない人がいます。
分かっているのに分からない振りをする人もいます。
それがダメだったなら、覚悟を決めて炎天下の道路に立ちます。
だから水が必要なんです。
運がよければトクトクが走って来ますが・・・・まあないと思ってくださ
い。バス停なんてありません。自分が立っている場所、自分が降りた
い場所がバス停ですから便利ですね。
派手な装飾のバスは社用バスですから相手にしてくれません。
遠目でもおんぼろと分かるバスが走って来たら、緊張しましょう。
バスがブッブッと合図をします。「乗るか?」という合図です。
明るいうちに行動しろと前に書いたでしょ。日が暮れたら、命がけに
なるかもしれません。
他人の迷惑と自分の命とではどちらが大切か?
とにかく来たバスをみんな停めちゃいましょう。
バスの停め方は手を前方に伸ばします。手の平は下向きです。
それでおいでおいでをするとバスが止まります。
「パイコラート?」(コラートに行きますか?)と車掌に確認します。
車掌が乗れと合図をしたら、乗り込みます。
制服を着た車掌を想像してはいけません。バスから体を乗り出して
いるのが車掌です。狭い急階段を上りますから、大きな荷物や壊れ
やすい物は注意しましょう。
バスが走り出して暫くすると、車掌がやってきて行き先をタイ語で聞
かれます。車掌のタイ語なんて分かるはずがありません。
こんな時は行き先を聞かれたのだという常識を働かせればいいの
です。にっこり笑って「コラート」と一言いいます。
車掌は料金を請求しますが分かりませんね。車掌は紙に数字を書く
か、小銭を見せて料金はこれこれとわからせてくれます。
間違っても車内では1000バーツ札なんて出さないでください。
お釣りがないかもしれませんよ。
このバスがコラートへ行くことは分かりましたが、何処でバスを降り
たらよいか分かりませんね。町に入ると交通量が増え、店、寺、学校、
会社が見えますから町に入ったとすぐにわかります。
ある所で大勢が降りる場所があります。トクトクやサムローが客待ち
をしているでしょう。其処で降りればいいでしょう。
心配なら降りる前に「コラート?」とコラートに到着したことを誰かに
確認します。あとは町を散歩するとか、トクトクで宿に戻るかバスター
ミナルに行きましょう。
コラートやダンクイアンについてはいろいろなサイトで説明がありま
すから、それを参照してください。たいていどのサイトも、ダンクイアン
への行き方は書いてあるけど、帰り方が書いてません。
帰り方がわからなかったなら困るよね。
ここに書いたように、バスを停めて乗り込むしかありません。
土産物屋の人に話して車で送ってもらうという手もありますが、
会話ができないとダメですね。
トラックを改造したソンテウと呼 ばれるバスがコラートからダンクイ
アンに行くと書いてあるガイドブックがあるが、何処から出発して、
何処まで行くのか、一時間に何本でているのか知りません。
ソンテウには行き先が書いてありますが、タイ文字だけです。
客を乗せたソンテウがダンクイアンに向かう街道を走るのを見か
けるから、ソンテウでダンクイアンに行けるのは確かでしょう。
その逆にコラートに帰ることもできるはずです。
おんぼろバスの写真がありました。写真で見ると、綺麗なバスに見え
ますが、実際は・・・・驚きです。片側三列、片側二列の座席。
これだけでも窮屈なのに足を伸ばすスペースがない。
トイレは乗車前にすませておいてください。
開いた窓は閉まらない。閉まった窓は開かない。
床に穴があいている。エアコンなんてあるわけない。回る扇風機と
壊れた扇風機がついている。エンジン音を轟かせて爆走する。
乗れば轟かせるとか爆走の意味が日本とは違うことが分かります。
走るだけでも不思議な古いバスなのに、合図をするとスリップすること
もなく停まるから余計に驚いちゃいます。
きっと笑える体験をすると思います。
行きと帰りでバスの値段が違うかもしれません。
バス路線の途中から乗って途中で降りると車掌によって値段が違う
なんてざらです。タイ語を勉強して文句を言ってください。
コラートとかダンクイアンというタイ文字を書いておきます。
必要なら印刷して持って行くといいでしょう。タイ文字は大きく印刷
してください。老眼で小さい文字を読めない人が多いのです。
ダンクイアンと発音するより「ダンキアン」あるいは「ダンキーアン」
の方が通じやすいようです。
ด่านเกวียน ダンキアンまたはダンキーアン(地名ダンクイアン)
โคราช コラート(地名)
นครราชสีมา ナコン・ラーチャ・シーマー(地名)
เอาไป アオパイ 行きたい(動詞)
เอา アオ 望む(動詞)
ไป パイ 行く(動詞)
รถเมล์ ロートメ バス(名詞)
ประตูผี プラトー・ピー 幽霊門(地名)
ประตูไชยณรงค์ プラトー・チャイナロン(地名幽霊門の正式名称)
ป้ายรถเมล์ パーイ・ロートメ バス乗り場(名詞)
2010/8/11
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