食の好みは伝染する
どうもヌチャナートの好みが伝染したようだ。俺は昔からあまり魚を
好まなかった。その理由ははっきりしない。要するに食べないだけ
だ。魚が好きなヌチャナートは、実に旨そうに魚を食べる。
それに魚を食べている時は嬉しそうだ。
好きな魚を食べるから、食べ残しが少ないので食べ終わった皿が
綺麗だ。おれは嫌々?食べるから食べ終わった皿にはヌチャナート
から見ればまだ食える肉が沢山ついている骨がのっている。
見苦しい皿だ。
どうやら食の好みは伝染するようだ。
魚を美味しそうに食べるヌチャナートを見ているうちに、魚の方が肉
よりも美味しそうに見えてきた。
肉も部位によって味が違うが、魚の味の違いほど大きくない。
赤身の魚と白身の魚では美味しさが全く違う。
きっとヌチャナートはその違いを楽しんでいたのだ。
「魚ならなんでもいいわ。お肉より魚の方が美味しいわよ」
おれもだんだん魚の旨さが分かってきて、好みが伝染したようだ。
日本の子供は親が和食だから和食を好むようになり、臭くて辛い
タイ料理なんて好まない。
その逆にタイの子供は小さい頃から唐辛子の入った料理を食って
いるから、唐辛子の刺激がなくて塩っぱい和食なんて好まない。
欧米の子供はバターがなければ料理ではないと思っている。
食の好みは親から子供に伝染するのだ。
俺の場合、女房の好みが伝染した。
2010/8/11
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