ラオス風筍料理
この牛肉をどうやって食べるか聞かれた。俺は薄ぼんやりと炒めて
食べることを想定していた。
俺の心を見抜いたように炒め料理の「パッカパオを作ろうか?」
と言われる。人間というのは天邪鬼で、そう言われると炒め物を食
いたくない。
「うーん・・・・・?」
「ラオス料理を作るけど食べる?」
「うん」と返事をしたけど、ラオス料理もそれほど食いたくない。
やっぱり炒め物の方がいいかな?
酸っぱく醗酵させた筍を取り出してきた。
牛肉と筍を一緒に煮ている。当然のように唐辛子は入る。
白い筍が緑の野菜、赤い唐辛子と映えて綺麗だ。
料理の色使いで食欲が沸いた。
和食と違ってタイ料理やラオス料理は目で見た美しさを追求しない。
こんなことを言ったら怒られるかもしれないが、俺にはそう見える。
このラオス料理の色が気に入って味見をする。
「おっ!これはいける!」
酒を飲みながら、ちょっと酸味のある料理を食べる。
「あたしね、タイ料理よりラオス料理の方が好きなのよ」
そんなことを言われても俺には区別がつかない。
関東風、関西風の味付の差のようなものかな?
2010/8/4
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