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2010年9月24日 (金)

ラッタナーとカノムチン

俺は麺類が好きだ。ヌチャナートが麺類を好まないからウチでは麺
類があまり出ない。麺を食いたくなるとタイのインスタントバーミー
ナムを自分で作って食べる。たまにはヌチャナートがバーミーナムを
作ってくれる。同じ麺を使って作るのだが、ヌチャナートが作るとタイ
の味になり、俺が作ると日本のラーメンに唐辛子をどっさり加えた味
になる。
バーミーナムなら作ってくれることもあるが、ヤキソバはあまり作ら
ないな。ヌチャナートが麺類を好まないと言っても例外はある。
それはカノムチンだ。カノムチンは素麺を使ったつけ麺のような
ものだ。俺はカノムチンを食べないが、ヌチャナートはよく食べてい
る。

今日はラッタナーを俺のために作ったが、ヌチャナート用にはカノム
チンを作っている。ラッタナーと言うのは揚げ麺に餡をかけたものだ
から全ての素材に熱がかかっている。
それに対してカノムチンに使う野菜は生野菜を使う。
野菜の中で欠かせないのは生もやしだ。
もやしを生で食べたことあります?豆特有のにおいがぷんとする。
俺はあのにおいが苦手だが、タイ人は気にしない。
ラッタナーの上にのっているミントの葉は緑がないと写真写りが悪い
からと飾りにのせたものだ。

俺がラッタナーを食い、ヌチャナートがカノムチンを食っている。
同じ食卓で別々な食事を取っている姿は異様な感じがする。

2010/9/23

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2010年9月23日 (木)

烏賊のパッカパオ

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小さな烏賊でパッカパオを作ろうと言い出した。
烏賊のパッカパオなんて今まで食ったことがない。
返事をためらっていた。
俺はどんな味になるのか想像していた。
パッカパオというのだから、あんな味だろうな。
烏賊のにおいはどうなんだろう。加熱された烏賊の臭いが鼻につく
のではないか?
「美味しいわよ。」と言われると試してみたくなった。
「うん」
小さな烏賊なのに黒い墨を沢山持っていた。
「この黒いのがあると美味しくないのよ」
丁寧に黒い袋を取り除いて烏賊を洗う。

さっそく味見をする。パッカパオの味だ。
烏賊を食ってみた。小さな烏賊なので肉が柔らかい。
俺が心配していた烏賊独特のにおいはない。
魚が好きな人にはたまらない美味しさだろうな。

2010/9/20

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ヌチャナート風卵スープ

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欧米の食事の場合、スープは必ずでてくるものだ。
和食の場合も、味噌汁か澄まし汁が付くのが常識だ。
タイ料理の場合、俺の経験範囲では必ずしもスープがでてくるとは
限らない。俺がでたことがない、タイ王宮での晩餐会などではどう
なんだろう?スープがつきものだろうか?

少なくともウチでは食事にスープが欲しいかどうかまず決める必要
がある。和食だったなら、味噌汁は暗黙の了解事項だから、一歩先
に進んで、味噌汁の具を何にするかだ
け考える。
こんな所にも和食とタイ料理の違いがでている。
俺にはこの小さな違いが面白いと思える。

食事にスープをつけるかどうか聞かれた。
「うーん、どうしようかな?スープが欲しいな」
「卵スープでいい?」
「うん」俺は錦糸卵のスープを期待していた。
スープと共に糸のような卵がすーっと口に入る味を想像していたか
ら、このスープを見て驚いた。溶き卵が固まって団子になっている。
団子をスプーンで切り分けながらスープを食べた。
この料理は名前のつけようがない。
しょうがないからヌチャナート風卵スープと呼ぶことにした。

2010/9/21

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2010年9月22日 (水)

ヤムクラポンパ 缶詰の魚のサラダ

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俺は餓鬼の頃から鮭の缶詰が好きだった。
俺は鮭の缶詰をシャケ缶と呼んでいた。
赤い鮭の肉よりも真ん中にある白い鮭の骨が好きだった。
骨は硬そうな姿をしている。しかし熱がかかっているので噛むとぽろっ
と砕ける。その砕ける感触が好きだった。
鮭缶をあけるとまず骨を食った。
俺と同じ記憶をもつ人が缶詰会社にいたのだろう。
鮭の中骨を缶詰にしてくれた。子供の頃に旨いと思った記憶がある
から、鮭の中骨の缶詰を時々買う。
「これ、骨の缶詰だよ」
「なんで、骨なんて買うのよ?」
中骨の缶詰の旨さを知らないヌチャナートは呆れていたが、缶をあけ
て味見をすると美味しいと言っていた。

中骨の缶詰を使ってタイ風サラダを作ってもらう。
レモングラスを使うのだが、乾燥品、冷凍品よりも生の物が美味しい。
幸いにもベランダのレモングラスは大きくなっている。
今年は猛暑が続いたのでレモングラスの成育がいい。今までに見た
ことがないほど元気だ。

レモングラスの他に玉ネギや唐辛子を入れる。
サラダに生唐辛子なんて日本人の発想にはない。
彩り程度に唐辛子を散らすことはあっても、味付けのために唐辛子
を入れない。
「唐辛子をとってよ」
冷蔵庫の傍にいる俺に言う。
俺はサラダに入れる唐辛子だとわかっているので、唐辛子を二本だ
け取り出して渡した。
「二本で良いの?三本にしなさいよ」
「いや、二本でいい」
サラダのような単調な味に三本も唐辛子を入れたらどのくらい辛い
か経験的にわかっている。今日はレモンがなかったので酸味は酢を
使うことにした。
俺が想像していた味のサラダがでてきたので大満足。

缶詰のシャケの中骨に醤油を垂らして食うのも旨いけど、これじゃ
料理ではない。人の手を加えて見栄えをよくすると料理になる。
缶詰が料理になるのを見ると嬉しくなる。

缶詰の中身はサラダになった。美味しい出汁のきいた水はスープ
にした。缶詰の全てを無駄にしないで食ってしまうことも達成感に
似た物を感じる。

2010/9/21

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2010年9月21日 (火)

野菜の味噌和え

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「味噌、どうする?まだある?」
「もうないわ。全部食べちゃったわ」
ウチじゃ味噌なんて滅多に使わないから、少量しかいらない。
味噌工場の直売で買った物なんて長いこと冷蔵庫にあった。
それに懲りて、小さな包装の物を買うようにしている。
味噌を使った料理をヌチャナートは覚えてきた。
それで時々、味噌を使うことがある。

今日は野菜を茹でて味噌で和えた。
味噌にはわさびが入っている。わさびが不足しているらしい。
「わさびがない時はマスタードでもいいんだよ」
「マスタードは美味しくないわ。わさびの方が美味しいわよ」
タイでの生活ではヌチャナートはわさびなんて知らなかった。
日本に来てわさびを知ったら、わさびが気に入ってしまった。
味噌にわさび、味醂などを加えて和風の味にしている。
野菜の味噌和えという日本の料理がでてきたが、よく見ると赤い唐辛子が
入っている。
「うーん、やっぱり唐辛子が入らないとダメなんだ」

2010/9/18

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2010年9月20日 (月)

ゲンウンセンガイ 鶏入り春雨スープ

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なんとなく腹が減った。ベランダの苦瓜の葉などを摘んできた。
これを使って料理を作るがちょっと材料が不足だ。
「ねぇー、春雨をいれるわね」
「うん」
春雨が増量になっている。
いつものように田舎の味付けスープが出来上がる。
春雨はスプーンでは食べにくいから箸で取る。
それをご飯にのせる。スープをその上からかけて食べる。
少々の辛味が食欲を刺激し、もう一口食いたくなる。

2010/9/18

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2010年9月19日 (日)

パットホイ 蛤のタイ風炒め

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この蛤は中国の養殖物だそうだ。俺がこの蛤を買う気になったのは
貝の模様だ。最近見かける蛤の貝の模様は俺が子供の頃に見た
模様と違う。この蛤の模様は子供の頃を思いださせる。
日本の稚貝を中国に持って行き養殖したのではないかと思ってしまう。

この蛤をタイ風に炒めた。ベランダの香草を加えた香り高い料理だ。
この料理なら誰にでもあうのではないかな。
見た目も楽しい。

2010/9/16

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魚好きな人

最近、魚好きな人の気持ちがわかるようになった。
魚って姿、形がみな違う。
味や色まで違う。
煮るより焼いた方が美味しい魚がある。
鯛の兜焼なんて場所ごとに味が違うので楽しい。
煮つけが旨いと言う魚もある。
料理人から見ると、肉より魚の方が自分の技を発揮できるのでは
ないかな?

魚ならなんでも好きというヌチャナートの影響をうけたのかな?
それもある。
香草と唐辛子がたっぷり入った煮魚料理や魚のスープがタイにも
ある。当然、タイ料理の香りがする。
それでも魚のにおいがすると俺は手がでない。
煮魚のにおいが気にならないようになると、もっと魚を食べるだろう。

2010/9/16

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2010年9月17日 (金)

小鯵の南蛮がけ

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南蛮漬けという料理がある。醤油、酢、玉ネギ、唐辛子を混ぜたタレ
を小魚などの揚物にかけた料理だ。
この名前の言われは南蛮貿易を通じて日本に広められた料理だか
らだ。南蛮料理と言うのは南蛮人つまりポルトガル人が食べている
料理と考えちゃう。天麩羅をポルトガル人が伝えたように、南蛮漬
けもポルトガル人が伝えた料理と俺も考えていた。
南蛮船で日本に来たのは少数のポルトガル人と大多数の東南アジ
ア人だったのではないか?
タイのアユタヤとかインドネシアのバタビアの商館で働く少数のポル
トガル人と帆船を操船する大勢のタイ人インドネシア人が大挙して
日本に来たと考えるべきではないか。これら東南アジア人が彼等が
食べている料理を日本に伝えたと俺は考えている。
南蛮漬けの味付はどう見ても東洋的だ。西洋の味ではない。

俺が何も言わないのにヌチャナートが南蛮料理のようなものを作っ
てくれたことがある。小鯵があった。
「これ、どうやって食べる?」
「・・・・」南蛮漬けにしたいのだが、南蛮漬けってタイ語でなんて言う
の?
「揚げる?」
「うん」しめしめ南蛮漬けがでてくるぞ。俺は一人でほくそ笑んだ。
出てきたものを見ると、小鯵の唐揚だけだ。
そばにナンプラに唐辛子とニンニクをいれたものがでている。
「これをかけて食べてね」
ひそかに南蛮漬けを期待していたのに、違ったものが出てきた。
これじゃ南蛮漬けではなくて、南蛮がけだ。

2010/9/15

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2010年9月16日 (木)

たまご焦げ

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たまご焼きなら子供でも知っているが、たまご焦げというのは知って
いる人は少ない。
俺の造語だから誰も知らない。知らないのも当然だ。

たまご焼きだかオムレツのようなものをヌチャナートが作った。
小さなトマトと玉ネギが入っている。
どういうわけか知らないが、このたまご焼きを作る時、ヌチャナート
は必ず焦がす。今日は焦げ過ぎでたまごの焦げ臭がする。
それだから俺はたまご焦げと呼ぶことにした。

たまご料理って簡単だけど難しいよね。
たまごをふわって焼き上げるのがたまご焼きの旨さだと思っている。
なぜかタイ人はたまごが固くなるまで焼いてしまう。
けっしてタイの料理人が下手なのではない。
それが彼等の習慣なんだな。
ほんじゃどうしてそんな習慣が出来たのだろうか?
もしかすると卵を常温で保管しているからだろう。
卵の中は無菌状態だから常温で保管しても腐ることはないが、安全
を考えてよく火を通す。結果的に、たまごが固くなる。
この他に理由があるかな?
柔らかいたまご焼きより固いたまご焼きをタイ人は好むという単純
な理由かな?

2010/9/15

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イナダのラープ

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肉ばかりではいけない。魚をもっと食おう。そんな気になっている。
刺身用のイナダがあった。
魚が好きなヌチャナートに刺身を作ってやろう。
今ほど寿司や刺身がタイで流行っていない時だった。
生魚なんてタイ人は食べない。刺身をタイ人が食べるか恐る恐る
だしたことがある。
するとヌチャナートは刺身が旨いというのでこっちが驚いた。

「これを刺身にするよ」買ってきたイナダを見せた。
「あら、これは刺身よりラープにした方が美味しいわよ」
なるほどね。ラープも旨そうだ。

こんな料理になって出てきた。
魚がもつ生臭みが何処かに消えちゃッた。
香草の陰に隠れてしまい生臭みがわからないだけだ。
これなら魚が苦手と言う人でも魚を食える。
うーん、でもこの辛味ではどうかな?
この辛味がないとラープは旨くない。

2010/9/15

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鶏のパッカパオ

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俺はこの鶏肉をどうやって食べたいという料理を思いつかない。
材料は鶏肉でこれをどう調理しようとも構わない。
自分じゃ考えるのが面倒だからヌチャナートにお任せだ。
ありがたいことだ。
レストランや屋台に行くとこうはいかない。
ちゃんと自分で何を食いたいか決めてそれを注文しないとメシが
食えない。
「腹減った、メシ!」
ウチだからこう言えば何かメシがでてくる。
よそのウチに行ったらこうはいかない。

「辛いの好きでしょ?辛くする?」
辛い料理が好きと昔は言っていた。
タイ料理を食い続けるようになってからは、辛い料理が好きと言わ
なくなった。俺が言っていた辛い料理というのは標準的日本人の
感覚で言う辛い料理が好きだったと言う意味だ。
カレーに書いてある中辛、大辛のうち、大辛の方が好きという程度
の辛さが好きだ。俺達が大辛と言ってもタイ人には辛いうちに入ら
ない。ヌチャナートが言う辛い料理はどのくらい辛いか俺にはだい
たい分かる。その辛さを想像できるかな?泣いちゃうほど辛いよ!
「いや!普通にしてくれ」
辛くない料理にするとなんだか間が抜けた味になって美味しくない
と感じる。普通の辛さの料理なら俺は何の抵抗もなく食べられる。
俺が普通の辛さと言ったが、この辛さは激辛、超激辛と日本人の
舌には感じるはずだ。これは鶏肉を使ったパッカパオという料理
だ。見た目からしていかにもタイ料理だ。
赤い唐辛子が少し見えるでしょ。肉の下にも唐辛子は隠れている。
それに気づかず唐辛子を食べると「ひぇーっ!」と悲鳴をあげるよ。

2010/9/14

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食べ物と健康広告9160

食べ物と健康広告9160

食い物と健康の関係を広告の中に見ている。
これにも流行があり、一時期はある食い物を食って健康になろうと
いう広告が続く。しばらくそれが続くと、別の物になる。

こんなものでも長く見続けていると変化があって面白い物だ。
俺が子供の頃は痩せていた人がこれを食うだか飲んで、こんなに
太った、元気になったという広告が
多かったと思う。
今はその逆でこれで痩せようという記事の広告が多い。

「ゆほびか」誌 2010年11月号 マキノ出版
バナナ便スルリ!ウエスト5cm減!冷え・疲れ・うつにも著効!
簡単手作り「食べるラー油」ダイエット

10kg8kg楽やせ!快便!むくみ・吹き出物も解消!
海藻青汁パウダー

抜け毛・薄毛・白髪・フケ・・・・・髪の悩み一掃!
78歳で黒々!
混ぜるだけ!
「ショウガ油」は髪の万能薬

「壮快」誌 2010年11月号 マイヘルス社・マキノ出版
まるで別人!医師が大変身したとテレビで人気急騰!
パッと作れ甘くて美味
ゴボウ茶で15キロ楽やせ
20歳以上若返った!
免疫を高め便秘、むくみも解消!

考案者の教授が作り方を伝授
食後におわない!
腰痛 ひざ痛、肩こり 疲れ目が消えた
<海藻ニンニク>

モデルに大人気!
8キロ6キロスルスルやせた!
11センチウエスト縮小、ドカベンが出た
<炭酸水ダイエット>

「健康365」誌 2010年11月号 ㈱エイチアンドアイ
ひざ痛・腰痛は数週間で軽快、軟骨も再生すると日欧の病院で使う
「新軟骨若返り食」が評判

ニチニチ草を以前は取り上げていたが、ニチニチ草は通常の食べ物ではないから外すことにする。
以前はニチニチ草が何によいとか、効果があるという広告がよくあった。
最近、見ないなと思ったら、この号にニチニチ草が記憶力、集中力を高め耳鳴り・難聴を改善という

記事があった。

「わかさ」誌 2010年11月号 わかさ出版
アルツハイマーはストレスで増える
脳の毒素が原因でクヨクヨしない生き方と緑茶が一番の妙薬

2010/09/16

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2010年9月14日 (火)

ピンマクワ 焼茄子

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茄子を焼くという。嬉しい料理だな。
でてきた物を見ると、焼いた茄子ではない。
フライパンで炒めたものだ。
俺は網焼きの茄子を期待していた。
日本人なら焼いた茄子の上におろした生姜をのせて、醤油をかけて
食べるそんな焼茄子を想像す
る。タイ人はナムプリックをかけて食べ
るのではなかったか?そんな食べ方も旨そうだ。

この料理には多少の不満はあるが、食って見ると旨い。
「これ、フライパンで炒めたもんだろう?」
「そうよ。醤油と一緒に炒めたのよ。日本の味になっているでしょ?」
俺に和風の料理を食わせようと気を使っているのだ。
何処の国の料理だろうと俺は食えるから気を使うことはない。
俺にとっては、もうタイ料理が普通の味になっている。
出された料理を食って見ると、想像していた料理とは違うが、旨かった。

料理を作る前にピンマクワを作ると言っていた。
フライパンで炒めたのだからパットマクワではないのか?
名前なんかどうでもいいや。
このような単純な料理というのは飽きが来ない料理だと思うな。

2010/9/12

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トムチュートマラ 苦瓜スープ

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野菜を意識的に摂らないと俺は野菜無しの食生活になる。
そのてん、ヌチャナートは野菜をよく食べる。
野菜の食べ方と言うと日本人はサラダか漬物を思い起こす。
ヌチャナートやタイ人は野菜を洗ってそのまま食卓に出す。
全く手をかけない野菜をパクパク食べている。
丸いタイの茄子や豆もやしも生で食べる。
俺にはそんな食習慣はない。
野菜を食うには漬物にするか、熱をかけなくては食えない。
まして生のもやしなんて俺には食えない。

今日は苦瓜を食うことにした。
苦瓜の種を抜き取り、できた空洞に肉を詰めてスープで煮込む料理
だ。なんとなく食いたかった料理だった。そんなことを一言も言わな
いのにヌチャナートは感じ取ったのだろうか?
今日の詰め物は海老と挽肉だと言う。
「詰め物に海老を使うの?」
ちょっと変わった詰め物だ。こんな詰め物をしたことがない。
決して悪い詰め物ではない。きっと美味しいはずだ。
海老と挽肉を混ぜ合わせて詰め物にしようとした。
用意した苦瓜の量が多いのか、種を取った後の苦瓜の穴が予想
より大きいのか詰め物が不足しそうだ。俺が作ったハンバーグを
取り出して詰め物に加えた。しかも
「サミイが作るハンバーグは美味しくない。こうした方が美味しい」
なんてぶつくさ言っている。

同じような料理を日本でも作るが、日本人が作るものは醤油味の
}スープだ。ヌチャナートが作る料理はナンプラが味の基本になっ
ている。これは辛味のないタイ料理だ。
これだけでは味が単純なのでナンプラに生唐辛子と生ニンニクを
入れたものを用意した。
ほんのりとした苦味が美味しいとヌチャナートは言う。
苦瓜を食いながら思った。
最近は特徴ある味や香りがなくなっている。
昔の苦瓜はもっと苦かったはずだ。
鹿児島の芋焼酎や熊本の球磨酎だって昔はもっと臭かった。
大根だってもっともっと辛かった。辛味がなくて水っぽく、甘い今の
大根は美味しくない。
苦瓜も焼酎も大根も手を加えられておとなしい味や香りになってしまった。
時代の趨勢なんだろう。
いつか昔の味や香りも復活することだろうな。

2010/9/13

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2010年9月13日 (月)

唐辛子の花の蜜

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ベランダの唐辛子を見ていた。すると唐辛子の葉や茎の上を蟻が
忙しそうに歩き回っている。
「あれっ?!蟻って甘い物が好きなんじゃない?どうして唐辛子に
蟻が寄って来るの?」
うっかり砂糖を入れた容器の蓋を閉め忘れたために、砂糖の中に
黒ゴマのような蟻がうじゃうじゃなんて経験を誰でもやっている。
お菓子があるとどうやって嗅ぎつけるのか蟻が寄ってくる。
それなのにどうして蟻が辛い唐辛子に寄って来るの?
唐辛子の葉にも辛味があるから、茎だって辛いに違いない。
葉の表面には油があるようだから、唐辛子の辛味成分が蟻の足
にはつかない?うーん、そうかもしれない。
蟻だって仕事をサボって唐辛子にやってきたのではないはずだ。
生活がかかっているから、唐辛子の茎や葉の上で遊んでいる暇は
ないはずだ。
ちゃんと食い物を巣に運ばないと女王蟻にお仕置きされる???
なんでこんな所に蟻がいるのだろう?
その時、唐辛子の白い花が目に入った。
もしかすると蟻は唐辛子の白い花の蜜を集めに来たのだ。
ということはどんなに辛い唐辛子でも花の蜜は甘いことになる。
これって本当かな?

2010/9/12

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マ・マー タイラーメン

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最近、大きな会社がタイからラーメンを輸入するようになったので、
タイのインスタントラーメンの値段が下がっている。
消費者にはありがたいことだ。
「おなかすいたでしょ?」
「マ・マーを食べるでしょ?」
味の素が化学調味料の代名詞になっているように、マ・マーがタイ
のインスタントラーメンの代名詞になっている。
俺は自分でマ・マーを作って食べるつもりだった。
俺が作るラーメンは袋を破ってお湯にドボンと入れるだけだ。
ヌチャナートは俺が作るラーメンを知っている。
「サミイが作るマ・マーは美味しくないわ。あたしが作ってあげる」
同じ素材を使ったラーメンなのに、ヌチャナートが作るとタイの味に
なる。俺が作ると日本のラーメンに唐辛子を加えた味になる。
菜っ葉と余りものの肉もちょこっといれてくれた。

俺は味よりも箸の置き方に興味を持つ。
「できたわよ」と出された丼の隣に箸が縦に置いてある。
日本人は横に置く。
文化と言うか習慣の差が面白い。
俺には面白いと思えるのだが、あんまり面白くないかな?

ウチで食べる料理だからスプーンは手近なものをとったのだろう。
洋風のスプーンを使っている。これがタイだとレンゲになる。

2010/9/10

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2010年9月12日 (日)

イサーン風スープ

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東北部のタイをイサーンと呼ぶ。イサーン地方で食べられている
スープがある。どちらかと言うとあっさりめの味付けだ。ラオス料理
と同じと言ってもよいだろう。
今日は高菜の漬物とスペアリブを使ったスープだ。
高菜の漬物を日本人は飯のおかずとして食べる。
イサーンの人はスープに入れる。ちょっと変わった食べ方と思うか
もしれない。日本でも味噌汁に高菜の漬物を入れる地方があるん
じゃない?やったことがないけど、塩味を調整すれば美味しいので
はないかな。高菜の大きな葉っぱで握り飯を包むらしいな。
これも食ったことがないが旨そうな気がする。

ああ、日本の飯でなくてウチのタイ料理の話をしなくてはいけない。
スペアリブは俺が買ってきたものだ。
具体的にスペアリブをどのようにして食うとか、食いたいという考え
は思いつかなかった。薄ぼんやりなんとなく唐辛子が沢山入った辛
い炒め物を思い浮かべていた。

肉を見てヌチャナートはイサーン風スープにしようと言う。
炒め物を期待あるいは予想していた俺は返事をためらう。
「イサーン風スープがいいでしょ。ほら、あのお漬物があるでしょ、
あれと煮るのよ」
ああ、あのスープだな。まあいいっか。

スペアリブからでた油が浮かんでいる。
ほんのりとした酸味があるスープだ。
スペアリブの骨の周囲の肉は柔らかだ。口の中で上手に転がして
肉を骨から外す。そしてコリコリとした軟骨を齧る。
この軟骨の感触が好きなんだ。

2010/9/11

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松茸入りナムプリック

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最近は冷凍保管、低温貯蔵などの技術が発達し、一年中同じ物を
食える。そのため旬という感覚が薄れた。
今日は季節らしい食い物、松茸を買ってきた。
「これでナムプリックを作ると美味しいわよ」
なんだか旨そうな感じがする。

「サミイ、見てよ!」
見ると一握りか二握りの生唐辛子が用意されている。
この唐辛子でナムプリックを作るのだ。
生唐辛子とニンニクを炒めてから、臼で潰す。
作り方を見ていなかったから何処で松茸をいれたのか分からない。
魚は鯵を使っていた。

食卓にナムプリックがでてきた。
「これは辛いわよ」タイ人が辛いと言うのだから相当に辛いはずだ。
唐辛子の使用量を見ている。辛いだろうな。
食って見るとこれが旨い。
辛くてダメと言う前に旨味を感じて、「もっと欲しい」となる。
温かい飯にナムプリックをのせる。飯が旨い。
もうこれだけで飯を食えてしまう。他のおかずはいらない。

2010/9/10

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タイ風松茸スープ

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松茸が出回る季節になった。ヌチャナートが安い松茸を買ってきた。
安いなんて言わなくとも、「どうせ輸入物の安物だろう」とお気づき
だろう。そうなんです、安もんです!と開き直る。
香り松茸と言われるほど、松茸の香りは素晴らしい。
松茸の香りに似た茸がタイにもあるそうで、やはり値段も高いそうだ。

「ねぇー、この茸のスープ食べるでしょ?」
松茸のスープね?まさか土瓶蒸しにするんではないだろう。
懐石料理なんて知らないヌチャナートがそんな料理を知るはずがな
い。松茸に似た茸がタイにも有るそうだから、タイ風のスープになる
のだろう。どんな料理になるのか楽しみだった。
「そうだね、スープが欲しいな」

増量?彩り?の目的で小松菜がはいっている。
たしかに見た目は綺麗に仕上がっている。
香りを引き立たせるためだろう、薄味のスープだった。
ひと口食べてみた。
菜っ葉の香りはするが、松茸の香りがない。
もともと安物の松茸だ。香りなんて少ないがしゃきしゃきした松茸の
感触は楽しめた。

2010/9/10

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肉じゃがとタイ人

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肉じゃがというのは和食か?もともと日本では四足を食わなかった。
明治以降の洋食文化が日本に入ってきてから肉を食うようになった。
だから肉じゃがというのは洋食とも言える。
醤油で味付けしてあるから、和食とも言える位置づけだ。

ヌチャナートは肉じゃがを和食だと思っている。
肉食をタイの仏教は禁じていないから、タイ人は肉を食べる。
なぜかタイ人はジャガイモを余り食わないから、肉とジャガイモの
組合せ料理を思いつかない。
日本に来てからヌチャナートは肉じゃがを見たので、肉じゃがは
和食だと思ったのも無理はない。

なんだか醤油くさいにおいがしている。ウチで醤油のにおいがする
ことはないので珍しいにおいだ。
「ああ、肉じゃがのにおいだな」
俺に気を使って和食の肉じゃがを作っている。
出来上がった肉じゃがを見ると、肉じゃがに赤い生唐辛子を加えて
ある。やはり、唐辛子の辛味がないとタイ人には美味しくないのだ
ろう。

2010/9/9

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ガイピンと茄子

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この料理の出し方を見てもなんとも思わないだろう。
一つの皿に肉と野菜を並べてだす西欧風な盛付は俺には普段と
違うと感じる。毎日がタイ料理なので、一皿一品という盛付だ。
このように一皿に二品というのは珍しい。
茄子をガイピンの飾りと見ることもできるが、量が多いから茄子も
単独の料理と見る。
こんな盛付にもタイ風ではないなと感じるこの頃なんだ。
ガイピンと言うのはタイ語で焼鳥のことだ。
焼く前にナンプラで味付けする。タイ東北部ではこれを餅米と一緒
に食べる。

2010/9/9

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飯の炊き方と米の味

飯の炊き方なんて、タイの飯だろうと日本の飯だろうと差がないだろ
うと思うだろう。
それが日本とタイでは炊き方が違っている。
日本の米を炊く場合、米を研いだ後、しばらく米を水につけておいて
から火にかけると美味しい米が
炊ける。前の晩に米を研いでおき、
電気釜の容器に所定の量の水をいれたまま一晩おいておく。
翌朝、スイッチを入れると美味しい飯ができる。
俺のそんなやり方を見て、ヌチャナートは
「バッカみたい!そんなことしちゃだめよ!」
と言う。タイ人は米を研いですぐに火にかける。
それはタイの米と日本の米では澱粉の種類が違うからだ。
日本の米をタイと同じように水で研いでからすぐに火にかけると外側
が水っぽくて中に芯が残ってしまう

タイの米を日本の米と同じように水につけておいてから火にかけると
米粒が溶けちゃうのではないかな

日本人は米の味を敏感に感じて、僅かな味の違いで米の旨い不味
いを判断している。繊細な感覚を日本人は持ち合わせていると思っ
ている。俺達の目からみると、タイ人は米の味に五月蝿くないよう
に見えてしまう。それに辛い料理と一緒に米を食べるから、米の味
なんて問題にならないと思う。これはとんでもない誤解だ。
タイ人も米を主食にしているから、米の味に厳しい判断をしている。
味の違いによって安い米から高い米まである。
俺の推定だが、外米臭があるのが安い米ではないかな?
そんな外米臭のある米でもタイカレーをかけちゃうと外米臭なんて
ハーブの香りの影にかくれてしまい
米の味の違いなんて日本人の
俺にはわからない。
タイ人はそんな中でも米の味の違いを感じているらしい。

2010/9/12

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2010年9月 9日 (木)

ゲンマクワ

P1160698pct13

俺はこの料理はパットマクワだと思ったが、ヌチャナートはこれは
ゲンマクワだという。作った本人がゲンマクワというのだから、この
料理の名前はゲンマクワなんだろう。
俺にはパットマクワに見える。
ヌチャナートは俺の考えを見透かしたかのように、笑いながら
「これはゲンマクワよ。パットマクワじゃないわ」なんて言う。
渋々、俺はこの料理はゲンマクワと認めることにした。
ゲンマクワにしては汁が少なすぎる。
料理の名前はどうでもいいが、ちょっと辛味がある料理だ。
ベランダで摘み取った葉っぱと冷凍保存してあるレモングラスを使
っている。レモングラスは乾燥したものがあるはずだが、乾燥品より
冷凍品の方が香りがいい。
乾燥させたものは腐らないから、後から使えばいい。

2010/9/8

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2010年9月 8日 (水)

カプサイシンでガンに

昨日のインターネット記事にカプサイシンが癌の原因になる、あるい
は癌を誘発するというようなこと
が書いてあった。カプサイシンと言う
のは唐辛子の辛味成分だ。
ウチはタイ料理を食べているから大量の唐辛子を使う。
否応無しに記事にひきつけられた。韓国の料理を食べている人も
同様にこの記事にひきつけられ
たことだろう。

これを読んだ人は唐辛子=>カプサイシン=>癌という図式を頭
に思い浮かべて、唐辛子を食う
と癌になると短絡的に考えてしま
う。科学者が行った実験は純粋なカプサイシンを使って動物実験を
行った結果だ。唐辛子の中にはカプサイシンの他にビタミンとかい
ろいろな成分が含まれているから、唐辛子を多
用しても癌の原因に
なるかどうかわからないと記事は書いている。
でもカプサイシン=>癌というショッキングな見出しを見た人はそん
な大切な注意書きに気づかず
、唐辛子=>癌と考えてしまう。

もし唐辛子=>癌が真実なら、唐辛子を大量に消費するインド、
東南アジア、朝鮮半島に癌患
者が多いという統計結果があっても
よさそうだ。まだまだ唐辛子と癌の関係はわからない。

毎日、辛い唐辛子を食いながら、この刺激的な味はなにか悪さを
するのではないかなと思うことが
ある。唐辛子の刺激でこの猛暑
の中で食欲が落ちることがない。
食欲があるというのは健康な証拠だ。これは唐辛子のおかげだ。
唐辛子は癌の遠因になる悪者なのか、食欲を刺激して病気を防
ぐ善玉なのか?
今後の科学の発展がその謎にせまるだろう。

2010/9/6

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2010年9月 7日 (火)

茄子のタイ風サラダ

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タイでよく見る丸い茄子が手に入った。ヌチャナートは大喜びだ。
「こんなありふれた茄子をタイでは食べようとは思わないのに、日本
に居ると食べたくなるのよ。不思議ね。」
人間って誰でも同じだ。日本では納豆を食わない人が、タイで納豆
を見ると無性に食いたくなる。まあそんなもんだな。
今日はこの丸茄子を使ってサラダにした。
サラダだから茄子は当然、生のままだ。日本人は生の茄子を食べ
ないが、タイ人はよく茄子を生で食べる。水茄子の栽培農家を訪ね
て、取立ての茄子をタレントが齧り、「うっめぇー」なんて言っている
番組があったな。生で食うことで水茄子の旨さを強調している。
茄子を生で食うなんて、俺達には異常に見えるが、タイ人から見る
と普通のことだ。

この丸い茄子には強い味や香りがないからどのようにも調理できる。
生で食っても旨い茄子だから、サラダにするともっとうまい。
ドレッシングには酸味や塩味に加えて唐辛子の辛味がある。
唐辛子の数を数えただけで、「もうゴメン!」となる人が多いと思う。
「このサラダ、旨いね。お隣さんは食べるかな?」
「無理よ!辛いって言うわ」
ちょっと固い茄子の皮を齧るとサクサクとなる。
辛味を感じるとふわーっとミントの香りがしてくる。

2010/9/5

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2010年9月 6日 (月)

鶏肉と糸瓜のラオス風スープ

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ウチの料理はタイ料理だと思っていたら、どちらかと言うとラオス
料理なんだな。ヌチャナートはタイ風の味付けを好まない。
タイ東北部は地理的にもラオスに近く、歴史的にもラオスと関係が
深いからラオス料理が多くなる。ヌチャナートの姪や甥もタイ風の
料理を好む子供と、ラオス風の料理を好む子供に分かれる。
この料理は鶏肉と糸瓜を使ったラオス風のスープだ。
料理を作りながら味見をして「あー、いい味!」とヌチャナートは溜息
をついている。こちらの味付は俺のために作ったものだ。
ヌチャナートが食べるスープの味付は腐った魚のにおいがする。
俺にとっては悪臭だが、ヌチャナートには食欲をそそる好ましい香り
なんだ。俺用のスープで飯を食う。
「辛いでしょ?」と言われたが辛味を感じない。
初めてこのスープを食べる人には相当に辛い味だろう。
温かいスープだと辛味を余計に強く感じるはずだ。

2010/9/5

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2010年9月 5日 (日)

苦瓜の赤い種

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ベランダの苦瓜が爆発して種を飛び散らすのを見たかった。
そうかと言って本当に種が飛び散ってご近所に迷惑がかかるのも
困る。そこで苦瓜にポリ袋を被せておいた。
「今日は爆発するかな?」と期待をこめて苦瓜を見ていた。
爆発現場を見ようとベランダにでると苦瓜がない。
「あれれ?」苦瓜は何処にもない。ポリ袋も見当たらない。
そばに苦瓜の赤い種が干してあった。
ヌチャナートが爆発を待たないで種を取り出していた。
「もう、種が取れるから取っておいたの」
いつもは苦瓜の苗を買って来て植える。
来年は種から苦瓜を育てるつもりなんだろう。
小さなベランダで育てた苦瓜だが、随分お世話になった。
「今年はありがとう。来年も頼むよ!」
赤い小さな種に願いをこめた。

赤い種の写真を撮ろうとしたら、ヌチャナートは種を洗っていた。
そして種の周囲の赤い果肉を取り除いている。
もう一つあった爆発しそうな苦瓜の種もとって洗っている。
苦瓜の種を取った後はこんな感じになっている。

2010/9/4

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ヘチマと挽肉

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車を走らせていると農協の直売所があった。車を駐車場に入れた。
「ヌー、ちょっと見てみようよ」
「暑いから嫌よ。ここで待っているからサミイが一人で行ったら!」
涼しい、車内から出たからない。
嫌がるヌチャナートを無理矢理 車から降ろして店に連れて行った。
最初は嫌がっていたのに、野菜の値段を見たら目の色が変わった。
「これ幾ら?あら安いわね!」
なんて言いながら野菜を物色し始めた。
ヘチマが5束ほどあった。ヘチマなんて日本人はあまり食べないが
タイ人はよく食べる。
いろいろな外国の野菜がスーパーに並んでいるが、まだヘチマは
並んでいない。ウチで食べる分だけのヘチマを手に取った。
「ああそうだ、これをタイ人のお友達にあげるわ」
友達の分を含めて棚にあったヘチマを全部買うことにした。

ヘチマと挽肉をナンプラで味付けして煮込んだ。
唐辛子が入っていないから辛くない。
柔らかなヘチマが口のなかでとろける。
俺はヘチマなんて風呂で体を洗うのに使う物で食べ物ではないと
思っていた。しかし、こうやって食うとヘチマは旨いもんだ。
漢字でヘチマのことを「糸瓜」と書く。まさしく瓜を煮込んだ味だ。
ゲテモノ食いと言うと蛇とか昆虫とか蛋白質のものを食うことを言う
場合が多い。初めて糸瓜を食うと聞いた時、俺は植物性ゲテモノ食
いだと思った。食って見ると糸瓜はゲテモノ食いではない。
立派な瓜料理だとわかる。

2010/9/4

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2010年9月 2日 (木)

食べ物と健康9020

どんな食い物が健康によいのか食べ物と健康に関する広告を見て
いる。あいかわらずタマネギは健康によいという広告が多いな。
タマネギの効果として今月は高血圧と糖尿によいとなっている。
先月はどんな効果が書いてあったかな?
そのうちに宣伝にみるタマネギの効果を列挙しても面白いな。

今日の広告の中に面白い言葉を見つけた。
ダイエットという言葉だ。これはカタカナ英語でもともとの意味は
食餌とか食餌療法という意味だ。食事を上手に食べて無理なく痩せ
て健康体になろうというのがダイエットの意味だ。
ダイエットというのは食べることなんだな。
そのカタカナ英語の意味が日本語の中で変化してダイエットが痩身
と同じ意味になってしまった。
「安心」誌2010年10月号には体幹ダイエット!と称して骨盤スクワット
なんて体操を紹介してい
る。何キロやせてウエスト何センチ細くなった
なんて広告は言っている。
「はつらつ元気」誌2010年10月号にも似たような記事があった。
こちらは肩甲骨ほぐしダイエットだ
。肩をほぐすことだろうから、体操、
運動であって食べ物に関係がない。
英語がカタカナ英語になり、カタカナ英語の意味が日本語の中で変化
してしまう面白い例だ。

余計な話はそのくらいにして、食べ物と健康の関係を広告に見よう!

「はつらつ元気」誌 2010年10月号 芸文社

薬に頼らずヘモグロビンALC正常化!!鼻血、ひん尿もストップ!
糖尿病、高血圧、脳梗塞のしびれと言語障害が玉ネギワインで
続々改善!

別冊でこんな本の広告があった。

「ぜんぶよくなる!タマネギBook」 芸文社 定価860円
医者・体験者がすすめる最強レシピー
茹でる・漬ける・煎じる・炒める・・・・・・
タマネギをクスリにする利用法!
糖尿病 高血圧 脂肪太り 血液サラサラ最強野菜

こんな別冊もあった。
「お酢」で糖尿病を治す本 芸文社 定価860円
薬に頼らず自力で治す!
自宅でカンタン!血糖値からダイエットまで改善例続々!
大反響!! お酢の薬食レシピが一冊になって登場!!
血液、血管、代謝の万能薬!!

「夢21」誌 2010年10月号 わかさ出版
乳ガン、子宮ガンなど女性のガンは冷えのある人に多発し克服策は
腹巻とショウガ

腹巻をしてショウガを食べろということなのか、腹巻にショウガを入れて
おけというのかは、本を買って確認してください。
俺は食べろと言っているのだと思ってここに掲載した。

認知症 ウツも糖尿病も続々改善する大豆の症状別とり方

薄毛、白髪を一掃し黒髪を増やす黒ゴマのすごい力

「安心」誌 2010年10月号 マキノ出版社

玉ネギは高血圧 糖尿病の特効薬
血圧、血糖値が下がった!白内障が改善!片頭痛も解消

おやつコーヒーダイエット
大人気!23Kg 20Kg ストンとやせた
有名モデルも実践

2010/9/2

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2010年9月 1日 (水)

ゲンウンセンサイガイ 鶏肉春雨スープ

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鶏肉と春雨を入れたタイのスープだ。
これだけ猛暑が続くと冷たい料理がいいと思うだろうが温かい料理
の方が旨い。熱帯の国タイを知らない人は、タイ人は冷たい料理だ
けを食っていると想像するかもしれない。冷蔵庫や冷凍庫が普及し、
冷たいものを食えるようになったのは近年のことだ。
昔は王様も庶民も冷蔵庫なしの生活をしていた。
誰もが常温あるいは温かい料理を食べていた。
冷蔵庫が普及したからタイ人の料理は冷たい料理が多くなったか?
そんなことはない。やはり温かい料理が多い。
冷たい料理はお腹に悪い。

タイ料理は一般的にフォークとスプーンで食べる。
スープや鶏肉、野菜はスプーンで食べることができるが、春雨は
スプーンでは取りにくい。箸を使わないと春雨を食べられない。
スプーンと箸で食べる珍しい形のタイ料理になる。
猛暑の中でも辛味のあるスープは食欲を刺激して、どんどん食う。

2010/8/31

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日本のインスタントラーメンも

日本のインスタントラーメンもタイ人が作るとタイの味になってしまう。
「お昼はマ・マーを食べてね」マ・マーはインスタントラーメンの代名
詞だ。
「うん」
「自分で作ってよ。あたし、寝てるからね!」
「やだよ、作ってくれよ」
自分でインスタントラーメンを作って食うつもりだった。
寝ると言ってたのに気が変わったらしく、ラーメンを作ってくれた。

塩味ラーメンだった。タイ人の好みからするとやはり塩っぱい。
「塩っぱいでしょ?お湯を入れる?」
「うん、そうだな」お湯を足してくれた。
麺を食うと、麺はタイ人好みの半茹でだ。
この固さをタイ人は腰があると表現するのだろうか?
「腰がある」という表現がタイ語にあるかどうか知らないが、なにか
それに相当する言葉があるはずだ。
「お酢、入れるでしょ?」
タイの屋台でバーミーナムを食う時には必ず酢を入れる。
それが普通の食べ方だ。
「唐辛子はこれでいい?」
焙煎して粉にした唐辛子を見せた。
「ああ、いいよ」
小匙一杯分の粉唐辛子を丼に入れた。
多くの日本人はそんなに唐辛子を入れたら目を回してしまう。
ヌチャナートは俺の顔を見ることもなく、当然のように粉唐辛子を
入れてしまった。この後に砂糖を入れるのかなと思ったら入れな
かった。よくタイ人はラーメンに砂糖を入れる。
俺は砂糖を入れる分量が分からないので入れない。
唐辛子と砂糖の比率がいいと実に奇妙ないい味になる。
こうやって食うと完全にタイの味になってしまった。

2010/8/29

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