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2010年9月17日 (金)

小鯵の南蛮がけ

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南蛮漬けという料理がある。醤油、酢、玉ネギ、唐辛子を混ぜたタレ
を小魚などの揚物にかけた料理だ。
この名前の言われは南蛮貿易を通じて日本に広められた料理だか
らだ。南蛮料理と言うのは南蛮人つまりポルトガル人が食べている
料理と考えちゃう。天麩羅をポルトガル人が伝えたように、南蛮漬
けもポルトガル人が伝えた料理と俺も考えていた。
南蛮船で日本に来たのは少数のポルトガル人と大多数の東南アジ
ア人だったのではないか?
タイのアユタヤとかインドネシアのバタビアの商館で働く少数のポル
トガル人と帆船を操船する大勢のタイ人インドネシア人が大挙して
日本に来たと考えるべきではないか。これら東南アジア人が彼等が
食べている料理を日本に伝えたと俺は考えている。
南蛮漬けの味付はどう見ても東洋的だ。西洋の味ではない。

俺が何も言わないのにヌチャナートが南蛮料理のようなものを作っ
てくれたことがある。小鯵があった。
「これ、どうやって食べる?」
「・・・・」南蛮漬けにしたいのだが、南蛮漬けってタイ語でなんて言う
の?
「揚げる?」
「うん」しめしめ南蛮漬けがでてくるぞ。俺は一人でほくそ笑んだ。
出てきたものを見ると、小鯵の唐揚だけだ。
そばにナンプラに唐辛子とニンニクをいれたものがでている。
「これをかけて食べてね」
ひそかに南蛮漬けを期待していたのに、違ったものが出てきた。
これじゃ南蛮漬けではなくて、南蛮がけだ。

2010/9/15

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