飯の炊き方と米の味
飯の炊き方なんて、タイの飯だろうと日本の飯だろうと差がないだろ
うと思うだろう。
それが日本とタイでは炊き方が違っている。
日本の米を炊く場合、米を研いだ後、しばらく米を水につけておいて
から火にかけると美味しい米が炊ける。前の晩に米を研いでおき、
電気釜の容器に所定の量の水をいれたまま一晩おいておく。
翌朝、スイッチを入れると美味しい飯ができる。
俺のそんなやり方を見て、ヌチャナートは
「バッカみたい!そんなことしちゃだめよ!」
と言う。タイ人は米を研いですぐに火にかける。
それはタイの米と日本の米では澱粉の種類が違うからだ。
日本の米をタイと同じように水で研いでからすぐに火にかけると外側
が水っぽくて中に芯が残ってしまう。
タイの米を日本の米と同じように水につけておいてから火にかけると
米粒が溶けちゃうのではないかな?
日本人は米の味を敏感に感じて、僅かな味の違いで米の旨い不味
いを判断している。繊細な感覚を日本人は持ち合わせていると思っ
ている。俺達の目からみると、タイ人は米の味に五月蝿くないよう
に見えてしまう。それに辛い料理と一緒に米を食べるから、米の味
なんて問題にならないと思う。これはとんでもない誤解だ。
タイ人も米を主食にしているから、米の味に厳しい判断をしている。
味の違いによって安い米から高い米まである。
俺の推定だが、外米臭があるのが安い米ではないかな?
そんな外米臭のある米でもタイカレーをかけちゃうと外米臭なんて
ハーブの香りの影にかくれてしまい米の味の違いなんて日本人の
俺にはわからない。
タイ人はそんな中でも米の味の違いを感じているらしい。
2010/9/12
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント