午餐肉の丸缶
英語のLuncheon meatを中国語では午餐肉と書いている。
日本語では英語の発音をそのままカタカナで表しランチオンミート
と書いている。
Lunchonというのは正式な昼食のことなので午餐ということになる。
だからLuncheon meatを中国語で直訳すると午餐肉となる。
訳語としては面白みに書けるが、日本語のランチオンミートより味
わいのある訳語だ。
文明開化頃の日本人は訳語に神経を使った。外国語の概念を
理解して、その概念にもっとも近い訳語を創造した。
hippopotamusなんて見たこともない動物の訳語を考える時、ギリ
シャ語だかラテン語の語源に迫り、河馬という訳語を作った。
luncheon meatを訳す時、そんな努力をしてもらいたかった。
カタカナ英語の方が格好良いと思う風潮が日本にあったので、あえ
て訳語を考えるより英語の音をカタカナで書き表すほうが良いと考
えたのだろう。
それとも現代人は訳語を考える手間を嫌がっているのだろうか?
俺としては昼飯肉、昼餐肉でもいいから漢字で書ける訳語が欲し
かった。
俺がこの上海製の午餐肉を買ったのは丸缶に入っているからだ。
通常のランチオンミートは四角い缶に入っている。
缶の形が通常とは違うので求めただけだ。
味は米国の物と多少違うだろうが、そんなことはどうでもいい。
値段も安いのだか、高いのだかわからない。
ただただ、缶の形が丸いから買っただけだ。
2010/10/30
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