インド人の気持ち
今では外人が立ち食いそばや牛丼を食べているのを見ても珍しく
ない。外人が牛丼屋に入ってくるなんて珍しい時代のことだ。
インド人が牛丼屋に入って来た。当然、牛丼を注文した。
牛丼が来るとインド人はめったやたらと唐辛子をかけていた。
日本人の常識外の唐辛子をかけるので笑ってしまった。
先日、俺は牛丼屋に入った。そして七色唐辛子をかけた。
ちょっと他の客より多めにかけたかな?
俺としてはちょっとだけ多めに唐辛子をかけたつもりだ。
見ると唐辛子は山盛りになっている。
七色唐辛子の安物はみかんの皮ばかりで辛くない。
そのくらいかけないと辛くないのだ。
カウンターの反対側に座った人が唐辛子をかけるのを見た。
ほんの二振りか三振りしかかけていない。しかも慎重にかけてい
る。
「ああ、あれが日本人の常識的使用量なんだ」
日本人の常識から見ると、俺はたしかにかけ過ぎた。
毎日がタイ料理だから唐辛子の使用量も多い。
いつの間にやら常識外の唐辛子を使うようになっている。
これだけかけて「うん、辛みがきいてうまい」と感じている。
辛みで飛び上がるとか、口の中が火事になることもない。
昔、牛丼屋で見たインド人の気持ちがわかる。
唐辛子の辛みには鈍感になり、自然に使用量が増えるというのは
本当だ。
2010/10/8
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント