輝くきびなごのタイ風煮付け
きらきらと銀色に輝くきびなごをヌチャナートが買ってきた。
値段が気に入ったのか、輝く銀色が気に入ったのかわからない。
「ねぇー、見て!綺麗でしょ!」
きびなごは本当に綺麗な魚だ。俺はその姿に惚れる。
俺はきびなごの食べ方は酢漬けしか知らない。
唐揚にして南蛮漬けにする食べ方もあるようだ。
多分、それはそれで美味しそうな気がする。
ヌチャナートはきびなごを鍋に入れている。
「これを煮るの?」
「そうよ、美味しいわよ」
香草と一緒にきびなごを煮るというのだ。
俺は魚がもつ生臭さが苦手だ。
焼魚なら生臭みが少ないが、煮魚だと魚特有なにおいがでるの
で好まない。香草と唐辛子で煮込んだきびなごが出てきた。
煮てしまったのでもうあの輝きはない。
香草のかおりに生臭みが隠れているかなと思ったが、生臭さは
残っていた。固い骨があるが、これは噛むと簡単に壊れる。
カルシュウムの補給に良さそうだ。
「美味しいわよ」
「骨が固いだろう?」
「そうね、でも簡単に潰れるわよ」
魚が好きなヌチャナートは一人できびなごのタイ風煮付けを食べ
ている。
2010/10/27
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