烏賊の髭
「烏賊の頭をサダムちゃんにあげるわ」
そんなことを言いながら黒っぽいものを鍋にいれていた。
「今、なんて言った?」
「烏賊の頭って言ったのよ」
「烏賊の頭ねぇー?」俺は考えてしまった。
ヌチャナートが言う烏賊の頭は烏賊の三角の部分だ。
あの部分を正しい日本語で何と言うのか俺は知らない。
いつも三角と呼んでいる。それで誰にでも通じていると思っている。
烏賊は泳ぐ時、三角の部分を先頭にするから、三角の部分が頭な
のかな?でも目玉や口は足の付け根にあるから、三角は頭じゃ
ないよね。烏賊の進行方向から考えると三角を頭と考えるのは
感覚的には理解できる。
頭があるのだから足があらねばならない。
鯛や平目には頭があるが足はないぞ!うーんそうだな。
烏賊の場合、胴の下にある10本の長いものは俺たちから見ると足
に見える。生物学的には頭ではないのだが、三角の部分を頭と考
えて、胴が続き、足がつくと考えると俺たちにはすっきりする。
タイ人は胴体の下に隠れた目や口に着目するようだ。
七福神の中の頭が長く髭を生やした福禄寿の姿と烏賊を重ね合わ
せているみたいなんだ。口の下にある10本の棒を髭と呼んでいる。
俺たちには足に見えるのに、タイ人には髭に見えるのだ。
タイ人が描く烏賊の絵ではカイゼル髭のように10本の足が左右に
分かれている。そんな絵を探したが、探すとなると見つからないも
のだ。
こんな絵を見つけました。ちょっと髭に見えるでしょ。
http://mankpp.com/forum/index.php?topic=22.0
2010/11/22
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