辛い昆布の佃煮
昆布の佃煮を戴いた。パッケージには赤い唐辛子が描かれている。
これをくれた方は「辛いわよ」と言っていた。
タイ人は海藻を食べない。海岸近くに住む人々は海藻を食べるか
も知れないがタイ東北部の高原地帯の人々は海藻を知らない。
干し魚なら沢山売っている市場にも海藻なんて売っていないと思う。
佃煮を見せてもヌチャナートにはそれがなんだか分からないのも
当然だ。
「それ、なぁーに?」
「海の野菜だよ。ああタイ語でなんと言ったかな?海藻だよ」
海藻というタイ語を思い出すのに苦労した。
「美味しいよ。食べてごらん」
「あら、美味しいわね。塩っぱいけど、温かいご飯と一緒だと美味
しいと思うわ」
「これってタイ人も食べるかな?」
「食べると思うわ」
「辛くないかい?」
「ぜーんぜん。辛くないわ」
ところどころに赤い唐辛子の輪切りが入っている。
黒い昆布の中で赤い唐辛子は目立つ。
俺が辛いと思わないのだから、ヌチャナートは唐辛子の刺激なん
て全く感じないだろう。
2010/11/19
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