ムウケム 豚挽肉のタイ風炒め物
今日は豚の挽肉をタイ風に炒めたものだ。ムウケムと呼んでいる。
挽肉を唐辛子とニンニクで炒める。
辛い物がお好きな人は唐辛子を沢山入れればよい。
俺はタイ人が普通の辛さと感じる程度に唐辛子を入れてもらう。
うっかり辛いのが好きだなんて言おうものなら、タイ人が感じる辛さ
になってしまう。料理が出来てきた。
「塩っぱくない?あたし味見していないのよ」
「・・・・」客に出す物ではないのだから味見などしなくてもいい。
「辛くないと思うわ」
「・・・・」旦那が耐えられる辛さを知っているから、適当量の唐辛子を
加えているはずだ。これでもタイ料理を食べ慣れない日本人には
激辛だろうな。ムウケムを直訳すると「塩っぱい豚」だ。
確かに塩っぱいが飯と一緒に食うと丁度よい。
塩味のことより、俺はもっと気になる物がある。
それは料理を盛りつけた器だ。
俺たち日本人は料理を盛る器も料理の一部と考える。
料理を美味しく見せるための演出に器も大切だと日本人は考える。
日本人は器と料理を結びつけている。
蕎麦やうどんを盛りつける器にラーメンを入れない。
味噌汁の椀で茶を飲んだり、飯を盛ったりしない。
カレーの皿に刺身を並べない。
タイ料理なのに、ラーメンの丼に入れて出してきたから俺は落ち着
かない。文句を言っても聞き入れてくれない。
聞き入れてくれないというより、料理と器の関係を理解しない。
料理と器を結びつけて考える習慣がないらしい。
自分が美しいと思った器に料理を盛り付ければ満足するようだ。
文句を言っても「味はおんなじよ!」と相手にされない。
「そりゃ、味はおんなじだよ・・・・・・」
でもなぁー、俺はタイ料理はタイ風の器に盛って貰いたいのだ。
ところでタイ風の器ってどんなの?
屋台やB級グルメの店では単色のプラスチックの皿に料理を盛っ
てだす。それがタイ風なのかな??それはタイの庶民の盛付だ。
2010/11/9
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