パパイヤと柿
美味しそうな柿があった。子供は夜、柿を食べてはいけないと言わ
れている。柿には利尿作用があり、夜、子供が柿を食べると寝小便
をするからだ。俺はそんな話をヌチャナートにした。
「アハハハ・・・・。同じ話がタイにもあるわよ」
何を食うと寝小便をすると言ったのか覚えていないが、日本とタイ
に同じ話があるというのは面白かった。
「この柿、美味しいわね」と言いながらヌチャナートは食べていた。
俺は酒を飲みながら、ヌチャナートが美味しそうに柿を食べる顔を
見る。
翌朝だった。
「昨晩は大変だったのよ。」
「・・・・?何が?」
「夜中に何度もトイレに起きたのよ!」
柿を夜、食べてはいけないと言う俺の話を思い出してヌチャナートは
笑っていた。
もう少しで熟しそうなパパイヤがあった。
その時、俺は初めてパパイヤを食った時の感想を思い出した。
完熟したパパイヤの色は柿と同じ色をしている。
色だけ見ると、パパイヤの果肉は柿と同じだ。
パパイヤを食うと、柔らかで甘い。
この味を俺は「ボケた柿みたいな味」と表現した。
「ねぇー、ヌー!パパイヤの味って、柿の味に似ていないかい?」
「わかんないわ」
パパイヤと柿は似たような味と考えるのは俺だけかな?
「ボケた柿の味」と表現した日本人に出会ったことがある。
パパイヤと柿の味は似ていると感じるのは日本人だけかな?
2010/11/15
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