パットウドンのはずだった
居酒屋で焼きうどんを注文したら、ヌチャナートはその味が気に入
った。食ったことはなくとも、見ればうどんを炒めた物だとわかる。
「焼うどん」なんて日本語を知らないから「パットウドン」と呼んでい
た。
「パットウドンか!なるほどね。タイ語じゃこう言うのだ!」
パットウドンが他のタイ人に通じなくても、俺達に通じればいいの
だから俺は気にしない。
「パットウドンを作るわ。食べるでしょ?」
「うん」完全に焼きうどんを食うつもりになっている。
俺はウチにうどんがあると思っていた。でもウチにはうどんはな
かった。じゃぁー、別の物にするか?と言っても何にしたらいい
のかアイデアがない。なんとなく麺料理が食いたい。
ビーフンならある。ビーフンを炒めることにした。
焼うどんが焼ビーフンになった。
これも美味いもんだ。
レモンを絞ってかけると、酸味が出て味がしまる。
焼うどんを食うつもりだったのに、焼ビーフンになってしまった。
食いたいと思っていたものが、食えなかった悔しさが残る。
「よぉーし、焼うどんを食うぞ!」
闘志に似たような物が沸いてきた。
2010/12/11
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