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2010年4月15日 (木)

馬肉大和煮缶詰とタイ人

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何処で何時こんな缶詰を手に入れたのか忘れた。
買った目的は覚えている。馬肉なんて食わないタイ人にこれを食わせて、
食った後にあれは馬肉だと教えてどんな反応をするか見たかった。
意地悪な実験のために馬肉大和煮缶詰を買った。

食卓に馬肉の缶詰をだしておいた。
「あたし、これ食べるわ」しめしめ。作戦が成功したので内心ほくそ笑んだ。
牛肉や鯨の大和煮の缶詰は以前にも食べている。缶をあけただけでどんな
味付けなのか想像できたようだ。
「これって甘いんでしょ?」
「うん、そうだね」
レモンを取り出してレモン汁をかけている。なるほど、これは美味そうだな。
赤い小さなプリッキヌーという辛い唐辛子も入れた。やっぱり唐辛子がない
とダメなんだな。ベランダの薄荷を取ってきて加えた。なるほど彩りも香り
もよさそうだ。

「これなんの肉なの?」どきっ!馬肉だなんて言ったなら絶対に手をつけ
ない。聞こえない、分からない振りをして黙っていた。
ヌチャナートは肉を摘んだ。そして食べた。
「あら、美味しいわよ。食べて御覧なさいよ!」
「うん、なるほど美味しいね」少しだけ食べた。
実際、美味い。日本人は大和煮をこのように調理しない。
たいてい、缶を開けてそのまま食うだけだ。
タイ人は大和煮をこのように食うのだ。この食い方は日本人より優れて
いる。
「この味はタイ人に受けるかな?」
「そうね、大丈夫だと思うわ」
ヌチャナートは馬肉の缶詰を食べてしまった。
あとで「あの肉は馬だよ」と教える。
その時の反応が楽しみだ。イヒヒヒヒ・・・・・。

2010/4/15

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2010年4月14日 (水)

鯖のタイ風唐揚

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肉より魚を食べた方が身体によさそうだ。今日は魚を食べることにした。
「この鯖、どうやって食べたい?」
俺はなんとなく味噌煮が食いたかった。しかし味噌は塩分が多いから控え
たほうがいいかなとも思っていた。塩焼きもよさそうだな・・・・・・・。
俺の頭の中では味噌煮にするか、塩焼きにするか迷っていた。
鯖の味噌煮もうまいが、そんな発想はタイ人にはない。
「揚げる?」
揚げると言われるとそれも美味そうなので、鯖の唐揚を食うことにした。
唐揚というと大量の油の中に魚をどぶんと入れて揚げるのが日本人の
常識だ。これがタイ人になると揚げ方が違う。
フライパン全体を油が覆い、深さ2ミリ程度の油しか入れない。
油がフライパンをひたひたと覆う量だ。
天麩羅に使う油の量から考えると、油の量は極端に少ない、ちょっと多め
に油をフライパンに入れるという感じだ。
我々にはちょっと考えられない揚げ方だ。
どうしてこんな揚げ方をするのだろう?
油を節約する?油の損傷を最小限にする?宗教的、おまじない的、迷信的
考えがあるのか?この揚げ方がタイの普通の揚げ方らしいのだ。
タイ風のお好み焼きもこんな揚げ方をしている。

唐揚の食べ方は唐辛子ソースと一緒に食べる。
「唐辛子ソースはサミイが作ってね。サミイのソースは美味しいのよ」
何時の間にやら俺も自分で唐辛子ソースを作るようになっていた。
唐辛子の辛さの中に味の違いを見出して、味を調整している。
魚にレモンをかけろとは言わなかった。レモンをかけても美味しいはずだ。

2010/4/13

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和食のつもり

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パッカパオのような料理が出てきた。
「これはパッカパオかい?」
「違うわ。日本の料理よ」
「えっ?」
日本の料理にしては唐辛子が多い。和食ではこんなにも唐辛子を使わない。
食ってみると醤油と生姜の味がする。
どうやら生姜焼きの味を再現したようだ。
それにしても唐辛子が多いな。
これをお隣さんに和食ですからと言って持って行っても絶対に受け入れられ
ない。この料理をタイ人から見ると、立派な和食なんだろうな?
日本人から見たら絶対にタイ料理だと思う。

2010/4/11

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いんちきバーミーナム

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バーミーナムと言えばタイラーメンと誰でも思う。
俺が好きなバーミーナムを作ってくれたのだが、このバーミーナムはタイ風
ではない。ニンジンと菜っ葉で彩りは綺麗だが、こんな彩のバーミーナムは
タイにはないから、これはいんちきバーミーナムだ。
ヌチャナートはこんなバーミーナムを昔は作らなかった。日本に長く住んで
いると自然に料理も変わってくる。タイ系日本人の二世、三世ができると
こんなバーミーナムが日本では標準になってしまうのだろうな。

昔は支那ソバと言っていたラーメンも、元はと言えば中国の何処かから渡来
した麺料理だ。それが日本で独自に発達して現在のラーメンになった。
それと同じようにバーミーナムが日本で発達変化すると、こんな形になる。
こんな形のバーミーナムが本当のバーミーナムと日本人は誤解する。
そしてバンコックに行くと日本人は
「タイのバーミーナムは美味しくない。日本のバーミナムの方が美味しい」
なんて言うようになるかな?

食文化の変化を見る上で、このいんちきバーミナムは面白い。

2010/4/11

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英語ではタイのサラダ

日本では野菜を生で食べる習慣はなかった。
エコだ環境だ、リサイクルだと現代の日本はうるさいが、昔の日本は循環型
社会だった。野菜を食べて、出てきた糞尿を畑にまいて肥料にしていた。
人糞の肥料で大きくなった野菜を食べて排出し・・・と循環していた。
環境に優しい社会だったが寄生虫が人間に入り込む問題があった。
それを防ぐには野菜に熱をかけてから食べる、あるいは漬物にして食べる
ことだった。生野菜を食べる習慣は日本にはなかった。

敗戦後、進駐軍が日本に入った。進駐軍は彼等の習慣に従って生野菜の
サラダを食べたからたちまち彼等は寄生虫に感染した。
日本でサラダが普及したのは進駐軍が日本に来てからのことだ。
サラダと言えば生野菜にドレッシングをかけた欧米の形のものしか俺たち
は知らなかった。ドレッシングの味はフランス風、イタリア風と地域によって
異なる。

ヤムと言われるサラダがタイにある。生野菜にイカでも缶詰の魚でもなんで
もいい、なにか具材を入れて、辛いドレッシングをかけたものだ。
タイのドレッシングだから辛くても当然でしょう。ヤムをサラダと言われると、
俺はそれをすんなりと受け入れることができる。ヤムは進駐軍から受け継
いだサラダの概念に近いから英語でサラダと言われても納得が行く。

これは俺だけの問題かもしれないが、サラダと言われてもちょっと納得が
いかないのはタイのソムタムと言う料理だ。ソムタムと言うのは青いパパ
イヤを唐辛子他の調味料と一緒に叩き潰しながら混ぜ合わせた料理だ。
英語ではソムタムのこともサラダと言っている。
俺たちが進駐軍文化から教わったサラダは生野菜にドレッシングをかけ
たものだ。青いパパイヤに辛いソースをかけて食べるのなら、俺たちが
持っているサラダの概念にあてはまる。
サラダを作るには生野菜を食べやすい大きさに切るという工程しかない。
それに対してソムタムは青いパパイヤを線状に切ってから、叩き潰しなが
ら混合という工程がある。サラダというよりも加工品に近いと俺は思う。
ソムタムは俺たちが受け継いだサラダの概念から外れているが、欧米人か
らみるとソムタムはサラダの範疇に入るようだ。
ソムタムを英語でサラダと言われると「えっ?これがサラダ?」とつい思って
しまうのは俺だけだろうか?
欧米人の考え方ではソムタムはタイのサラダなんだな。
それじゃぁー、日本語ではソムタムを分類するとなんになる?
青いパパイヤの和え物と言うのがぴったりすると思うがどうかな?
和え物に近い欧米の料理にマリネーがある。
ソムタムも蟹とか腐った魚?(タイ人は醗酵というが俺には腐ったとしか
みえん)を入れるから欧米のマリネーに近いと思うのだが・・・・・サラダ
になっている。多分、誰かがソムタムをタイのサラダと紹介したから、その
言葉が定着しちゃったのだろう。
深く考える必要もないっか?

2010/4/14

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2010年4月12日 (月)

カオパットアメリカンはタイ料理

カオパットアメリカンと言う料理がタイにある。その意味はアメリカ風焼飯だ。
「ヌチャナートはカオパットアメリカンを知っているかい?」
「知ってるわ。トマト味よ。美味しくないわ」
どうやらタイ人には受けない味らしいが、日本人や外国人には受け入れら
れている。

偶然に開いたサイトにカオパットアメリカンの記事があった。
カオパットアメリカンについて書いた日本人の記事を幾つか読むと、どの
記事もこの料理の
何処がアメリカ風なのかわからないと書いてある。
サイトに掲載されている写真を見て、俺は「タイ人から見ればアメリカ風
だな」と感じた。俺の感覚が狂ってきているのもこの事実から分かる。
カオパットアメリカンと言うのはケチャップで味付けした焼飯、つまり鶏抜
きのチキンライ
スを思えばいい。その周囲に目玉焼、ソーセイジやトマトや
レタスなど飾りの野菜を乗せた
ものだ。

多くのタイ人は白人(タイ語でファラング)との接触がない。アメリカ人と
ヨーロッパ人の区
別なんてつかないというより、ファラングはみんな同じだ
と思っている。
白人=ファラング=アメリカ人という公式ができていると理解しよう。

ケチャップはファラングの調味料だ。上の公式から見ると、ケチャップを使っ
た焼飯はアメ
リカ風だ。色だって普通のカオパットは茶色だが、このカオ
パットは赤だからアメリカ風に
なる。

ウインナーソーセイジはタイのソーセイジとは味付けが違う。
タイのソーセイジは豚腸を使
うのに、ウインナーは羊腸を使うので形も違う。
味や形が違うからタイ人から見ると異国風
つまりアメリカ風に見える。

目玉焼きもフライパンに少量の油を塗り、その上で卵を焼くアメリカ人の
焼き方だ。タイ人
は大量の油のなかに卵を落として焼くので焼き上がりが違う。
俺たちが食べる目玉焼きの焼き方はアメリカ風焼き方だからこの卵焼きも
タイ人から見ると
異国風な卵焼きなんだ。

屋台などで食べる普通のカオパットの場合、焼飯と一緒にでてくる野菜は
胡瓜と楔形に切っ
たライムだ。カオパットアメリカンは焼飯にトマトやレタスを
つけるからアメリカ風なんだ

タイ人から見るアメリカ風料理というのは一昔前の日本人の洋食という観念
に似ている。今の日本人はアメリカ、フランス、イタリア料理などを区別して
いる。欧米の料理なら何でも洋食と言っていた時代があった。
タイ人が言うアメリカ風料理=かっての日本人が言う洋食と考えれば分かり
やすいのではな
いか?
ファラングが食べる料理に似せた焼飯だから、カオパットアメリカンとタイ人
は言うのだと
俺は考察している。

マクドナルドやケンタッキー以外の純粋なアメリカ料理を知っている日本人
にもこの焼飯の
どこがアメリカ風なのか分からないだろう。
この焼飯はアメリカとあんまり関係ないから無理もない。
どうしてこの焼飯がアメリカ風なのかはタイ人の頭の中を想像しなくては理解
できない。白人つまりファラングが食べるものは何でもアメリカ風にタイ人に
は見える。欧米人の料理に似せた焼飯、カオパットは立派なアメリカ風焼飯
にタイ人には見えるからカ
オパットアメリカンなのだ。

俺の目から見るとこれはタイ料理のスタイルではない。
でもタイにしかない料理だから俺は
カオパットアメリカンをタイ料理と考える。
これを日本に入ってきた欧米料理の例で考えて
みよう。ポークカツレツが
日本でトンカツになった。山盛りのキャベツと一緒にでるトンカ
ツに日本独特
のとんかつソースをかけて箸で食べる料理を欧米人が見れば和食に見える。
れに似ている。カオパットアメリカンは立派なB級タイ料理だ。

「辛いタイ料理に耐えられなくなると、カオパットアメリカンを食べる」と言う
日本人は多
いと思う。

2010/4/12

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2010年4月11日 (日)

泥葱とトマトのスープ

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現代の俺たちにはこのような形のスープはごくありふれた形のスープだ。
田舎育ちのヌチャナートは日本に来てからこんなスープを知った。
だからこれを日本のスープだと思っている。
「あたしね、こんなスープを知らなかったのよ。タイではゲンとトムチュート
とトムヤンしかないのよ」いやいやそんなことはない。ある所にはあるのだ
が、ヌチャナートが知らなかっただけだ。
上流社会ならいろいろな欧風スープを食べているが、庶民はそんなもの
を食べない。

一箱幾らの特売のトマトはまだ青味がある物を選んで買った。
箱の中のトマトはゆっくり熟成して赤くなる。
熟度を見ながらトマトを選んで料理に使っている。
「ねぇ見て!このトマトは美味しそうになったでしょ。ちょうど良いわ」
薄味のチキンスープにトマトを加えた。
そして大好きな泥葱を入れる。
キャンベルの缶詰トマトスープなどはかなり酸味が強い。
あの味付はアメリカ人好みの味なんだ。
酸味をタイ人は好まないので、このトマトスープは酸味が少ない。

2010/4/10

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菜の花と唐辛子

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春になると菜の花が出てくる。菜の花はヌチャナートの好物だ。
ウチの食べ方は茹でて唐辛子ソースにつけて食べる。
唐辛子は焙煎して粉にしたものを使っている。
それにナンプラを加えただけの簡単なソースだ。
茹でた菜の花にはほろ苦味がある。
この苦味になんとなく味わいがある。
苦味と言うのは毒物に対する警告味なんだが、それが少量だと好ましい味
になってしまう。唐辛子ソースで食べる菜の花もいいもんだ。

和食の板前さんが見たら、菜の花の味をぶっ壊して食べていると怒るかな?
でもなぁー、タイ人はこの味の方が美味しいと思うんだから、しょうがないよ。
毎日タイ料理を食っているから、俺もこの味が美味いと思っちゃうんだ。

2010/4/10

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スペアリブの唐揚

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スペアリブを見たらある料理を思い出した。
ニンニクと醤油でスペアリブを炒め、砂糖を加えてどろっとさせた料理だ。
甘味と辛味があってなかなか美味いと思っていた。
今、その味を美味いと思うかどうかわからない。
タイ料理ばかり食べているので、好みが変わっている可能性がある。
ウチの料理はタイ東北部の料理だから甘味がついた料理がない。
マレーシアの影響が強いタイ南部ならきっと甘味がある料理があるだろう。
タイの屋台でどんぶり飯に肉をのせて甘いタレをかけた飯を食ったことが
ある。俺はあまりうまいとは思わなかったが、それを二、三度食ってしまった。
二回目にそれを食った時、一匙食って、「ああ失敗した」と思ったのに、また
その飯を食った。多分、売っていた女の子が可愛かったので味を忘れて
つい注文しちゃったのだと思う。

今晩食おうと思っていたスペアリブを見てヌチャナートが言う。
「これは今晩、塩を振っておいて、明日食べると美味しいわよ」
それを聞いた俺はもう今まで考えていた料理を諦めた。
「明日、これを唐揚にするわ。食べるでしょ?」
「うん」
スペアリブを唐揚にした物が出てきた。いつもの味だ。
骨の周りの肉を齧り取る。それが面白い。
ネアンデルタール人が肉を齧っている光景を思い出す。

2010/4/10

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カオツムと茸

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なにか飯を食わないとヌチャナートは心配する。
何処か体が不調なのかと思うらしい。
「ご飯を食べないとダメよ。病気になるわ」
冗談じゃない、現代の日本人は食いすぎて糖尿病になったり肥満になって
いる。
「それじゃお粥を作るわ。食べるでしょ?」
しょうがない。タイのお粥カオツムを作ってもらうことにした。
お粥と一緒に食べるおかずを何にするか聞かれる。
茸があったので、茸を炒めてもらうことにした。
肉は控えめにした。野菜より肉が多いと美味しくない。
この茸をお粥にのせて食べる。
茸の塩味がお粥に移り、ちょうど良い塩加減になる。

タイで食べるお粥を思い出す。
ビールを飲んで酔っ払った足でお粥屋に行く。
昼間が暑いから夜の30度という気温は涼しくて気持ちがいい。
もう通りも暗くなっているが、お粥屋だけは煌々と明かりがついている。
涼風を浴びながらお粥屋に入る。
どの客も酔っ払いだ。ここで仕上げのお粥を食べてから家に帰る。

4月とはいえ夜になると冷える。暖房をつけた部屋でお粥を食べ、タイの
お粥屋を思い出して
いる。なんだかちぐはぐだ。

2010/4/10

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