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2011年1月 2日 (日)

タイ風お節料理

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見てください、これがタイのお節料理です。
「へぇー、変わってる。なんだか辛そう!」
なんて本当にタイのお節料理だと信じてしまう人がいるかもしれな
い。お節料理なんてタイにはありません。

これは蒲鉾を使ったタイのサラダ、立派なタイ料理です。
蒲鉾はないが、似たような魚の練り製品がタイにはあります。
そんな練り製品のサラダを紅白の蒲鉾に取り替えたのがこの
料理です。正月にこんな料理を出すと日本人はお節料理と
勘違いしちゃう。普通の蒲鉾料理だと思って摘むと
「ひぇー!辛ぇー!」
飛び上がってしまいますよ。これはタイ人が辛いと言うくらい
辛くしてあります。お屠蘇の酔いがいっぺんに飛んでいきます。

日本では正月を旧暦で祝っていた。明治になって新暦が導入
されると、新暦で正月を祝うようになり
、旧暦で正月を祝うこと
はなくなった。一部の地域では旧暦の正月に祝い事をするが、
それはその地域の伝統とか風習とされている。

中国人も新暦が導入されると新暦で正月を祝うが、彼等の本当
の正月は旧暦の正月を春節として
祝う。

新暦がタイに導入されたのは日本とほぼ同時期だ。
それと同時に新暦の新年を祝う習慣ができ、この時期に帰省
ラッシュが起こるのは日本と同じだ。

どの民族でも伝統的に持っている正月を大切にする
彼等の正月は新暦の4月に行われる水かけ祭りソンクランだ。
この時期はすべてのタイ人が酒を飲み、酔っぱらって狂ってしまう。
ソンクランこそタイ人にとって神聖なお祭りなんだ。

中国系住民がタイに増え、経済的実権を握ると中国人の正月、
春節も祝うようになる。春節をタイ
人は祝わないが、街は春節
ムードになる。
だからタイ人は都合三つの正月をもっているこ
とになる。
正月と言えば日本では特別な意味をこめた料理が作られる。
数の子を食って子孫の繁栄を願い、昆布を食って喜びが多い
ことを願う。そのようなお節料理がタイ
にあるかと思ったが、
そんなものはタイにはない。
帰省した親類、友人との再会を喜び、酒を飲み、宴会を繰り
広げる。酔っぱらい運転の事故が多い
のも日本と同じだ。
いつもと同じに見える料理を食っている。
正月にしか食べない、作らない特別な料理はタイにはない
が、正月には料理の種類が多い。俺たち
にはいつもと同じ
料理に見えるが、いつもより高価な肉や魚、素材を使って
いるのかもしれない。

2011/1/1

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