タイの迷信:鴨は駄目!
タイの迷信:鴨は駄目!
タイ人の友達が来ることになったので鴨を出そうと思った。
俺はいいアイデアだと思っていたが、ヌチャナートは”呆れた”
という顔つきをしていた。
すぐに習慣の差なんだとヌチャナートは気づいたようだ。
俺にはなんでヌチャナートがあんな顔をするのか分からなかった。
「日本人には構わないんでしょうが、鴨は駄目よ」
「なんで?」
「ラオス人はね、鴨は出さないのよ」
東北部のタイ人はラオス人と同じような考え方、習慣を持ってい
る。もしかすると、東北部つまりイサーン地方のタイ人は自分達
のアイデンティティーはタイ人ではなくてラオス人だと思っている
のかもしれない。歴史的に見ても彼等はタイよりラオスの習慣に
縛られることが多い。
「・・・・・?」
「鴨は友達を好まないのよ」
「えっ?なるほど。」
こんな話には何らかの理由づけがある。
なにか民話とか仏陀の話とか、鴨の習性などに基づいていて、
「・・・・・だから、鴨をだしちゃいけない」となっているはずだ。
どうやら友人を招く席には鴨料理はださないらしいのだ。
これはタイ東北部だけの習慣でバンコック周辺、南部タイには
こんな習慣はないかもしれない。
俺たちは笑ってしまう習慣だが、彼等はこの習慣に縛られている。
もし俺が鴨をだしたなら、非常識な人と見なされてしまうだろうな。
2011/1/14
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