タイにはない料理
これは搾菜を炒めたものだ。
「この料理の名前はなんていうの?」
「パットパクチュチュイよ」
「えっ?・・・・・・!」
「名前なんてないわ。野菜を炒めただけよ」
塩抜きをした搾菜を炒めただけの簡単な料理だ。
このまま食べると塩辛いが温かい飯と一緒に食べると塩味が丁度
よくなり美味い。唐辛子の辛味がいい。これを飯に乗せて、これだ
けで飯を何杯もお代わりできる。
「この野菜、タイ語でなんて言うの?」
「知らないわ」
「えっ?」
「だってタイにはないもの」
「そんなことないよ、タイの市場にあるよ」
俺はタイの市場で搾菜を見た気がする。確か、薄汚い場所に搾菜
はあったと記憶している。この漬物は中国人の食べ物だから、タイ
人はあまり気にかけていないのかもしれない。
いくら搾菜をタイで見たことがなくても、食い物だと分かる。
ちょっと味見をすれば、どうやって食べると美味しいと想像つく。
それで作った味だろう。
日本人だって、タイに住めば、タイの野菜を使って和風のおひたし
を作り鰹節をかけて美味しいなんてやるだろう。それと同じだ。
2011/1/30
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コメント
日本でお母さんが作ってくれるヤッツケ炒め物の類では無いでしょうか?
家の母親は長ネギ・ミズナ・キャベツを適当に焼いたものを出してくれたことがありました。珍妙な組み合わせでしたが成立していました。野菜炒めというだけの存在ですが。
投稿: kk | 2011年3月30日 (水) 23時16分