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2011年2月14日 (月)

ゲンウンセンヌア 牛肉と春雨

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これも俺の好きな料理だ。味の浸みこんだ春雨がいいんだ。
多くのタイ料理はフォークとスプーンで食べる。
ウチにもフォークとスプーンはあるが、余り使わない。
いつもステンレスのレンゲを使っている。
レンゲなんていう食器は、日本ではラーメン屋しか使わない。
ステンレスのレンゲなんて日本のラーメン屋では使わないが、タイ
の屋台などではよく使っている。レンゲとスプーンの使い分けが
タイにはあるみたいだ。ちゃんとしたレストランでは西欧型のスプ
ーンを出し、屋台ではレンゲを使う。ウチのレンゲは買った物もあ
るが、タイで売っているクノールスープについて来たレンゲも多い。
俺は無料のおまけがついた物が好きなので、レンゲのおまけがつ
いたクノールスープを買うことが多い。

和食や洋食と違ってタイ料理はあらかじめ食べやすい大きさに切
ってあるので、ナイフは必要ない。レンゲがあれば食うのに不自由
はない。フォークも使うことがない。いつもレンゲ一つで飯を食って
いるが、春雨の場合はレンゲでは食えない。
料理屋ならフォークで食うことになるが、ウチで食う料理だ。
格好とか体裁なんて気にしない。
日本人から見るとレンゲと箸というおかしな組合せで春雨を食う。
その春雨の食べ方なんだが、日本人なら器から箸で春雨を摘ん
でそのまま口に運ぶでしょう。これをタイ人は下品な食べ方と見
る。箸で春雨を摘んでレンゲに乗せて、レンゲを口に運ぶのが上
な食べ方なんだ。

ヌチャナートは自分の好みの味付にした。いつもは俺に合うよう
に唐辛子を控えめにする。
この料理にはタイ人向けに唐辛子が入っている。
「辛いでしょ?」
「うん」
「あたし向きの味にしたのよ」
この味をそのまま日本人に出したなら、食えないかもしれない。

2011/2/9

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