糠漬に山葵醤油
胡瓜の古漬けを醤油につけて食べていた。ヌチャナートも同じ物を
味見した。
「この醤油に山葵を入れると美味しいと思うわ」
美味しいかもしれないが、漬物を山葵醤油で食べるという習慣は
俺にはない。なんでこんな発想が生まれるのか考えた。
トンカツ、コロッケ、カレーライスしか洋食を知らない世代の人間
にとって洋食とはトンカツソースをかけて食うもの、つまり
洋食=>トンカツソースという図式が出来上がっている。
ここ10年くらいの間にいろいろな和食がタイで普及した。
本格的和食の店やカツ丼、ラーメン、焼鳥、たこ焼き・・・・を食わ
せる店などもある。そんな和食の中でも寿司や刺身がタイ人の
注目を集めている。多くのタイ人にとって和食と言うのは寿司や
刺身だ。だから日本人が洋食=>トンカツソースと連想するよう
に、タイ人は和食=>山葵醤油という連想が起きる。
胡瓜の古漬けは日本の料理だ。日本の料理は山葵醤油で食べ
るもんだ。従って古漬けも山葵醤油で食べるのが正しい食べ方と
タイ人は考えるのだろうな。
俺の推定は間違っているかもしれない。醤油だけでは物足りない、
なにか刺激がほしい。和食でも少量ながら唐辛子やマスタードを
使うがそのような料理はタイでは普及していない。
タイの庶民にまでよく知られている和食の刺激物はなんと言って
も山葵だ。山葵醤油がないと和食と思えないのかもしれない。
日本の漬物だから山葵醤油で食べましょうと言うことになるの
かな?
日本人には古漬けを山葵醤油で食べる文化はないから、そんな
食べ方をしないだけだ。古漬けを山葵醤油で食って見ると、それ
ほど不味くない。いや、美味いよ。
2011/2/20
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