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2011年3月20日 (日)

ゲンノーマイ 筍カレー

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新鮮な筍が出回っている。筍が好きなヌチャナートはさっそく手に
取った。
「美味しそうね」そんなことを言いながら筍を買った。

鶏ガラがあった。
「これでスープをとると美味しいのよ」
俺はタイでよく見かける鶏ガラの唐揚を想像していた。
鶏ガラには肉なんてないように見えるが、けっこうついている。
ガラを唐揚にすると軟骨部分がコリコリして美味しい。
油が多いし、こりこり噛んでいるから鶏ガラを一個食うと満腹感
も得られる。俺の好きなタイのB級グルメだ。
「ねぇー、鶏ガラを買う?」
俺の想像は破られ現実に戻された。
「ああ、そうだね」

筍の皮を嬉しそうに剥いている。
新鮮な筍の青臭いにおいがする。俺はこのにおいが好きだ。
鶏ガラを出刃包丁で叩き切っている。
これで出汁をとったならガラを捨てるのかと思った。
「ヤナンがないけどいいわ」ぶつぶつ言っている。
最近は、近所でタイの食材の多くが手に入るがヤナンは売ってな
い。

鶏ガラは出汁をとったら捨てるのかと思ったら、捨てないで出して
きた。
「ガラも食べるのかい?」
「そうよ。タイ人は好きよ。歯のいい人は喜んで食べるわ。」
骨の周りの軟骨を齧るのは楽しい。

大地震で食べ物がない人もいる。食べられる鶏ガラを捨てるな
んて勿体無い。なんでも食べてしまうタイ人はえらいな。

2011/3/18

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