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2011年3月16日 (水)

食事の作法とか盛付

食事をする場合英国にはテーブルマナーというものがある。日本
にも作法というのがある。
伝統的な懐石料理などでは沢山の作法、決まりごとある。
それらの作法とか決まりごとは余りにも日常的なので、そんなこと
があることすら俺達は気づかない。
例えば茶碗は左手で持つことになっており、右手で茶碗を持つ人
はいない。それが余りにも当たり前なので、それを不思議と感じ
る日本人はいない。食器を手に持たない、食器を持ってはいけな
い国が多いから、食器を手に持って食べる日本人を見て、吃驚す
る外国人がいる。俺達は知らないうちに、何も考えないで日本の
伝統、習慣に従って飯を食っている。

伝統、習慣と言う俺達の基準からタイ人の食事をつい見てしまう
ので、彼等の食事は俺達の基準から外れてしまう。それでタイ人
の食べ方は汚いとか、手で飯を食べるなんて野蛮だなんて考え
ちゃう。タイ人だって日本人の食べ方を見て、無作法、下品と感
じているからお互い様だな。

懐石料理に相当するタイの料理は王宮料理だろうな。
王宮料理と称される店では王宮の作法、約束事に従って料理を
盛付て出しているのかもしれない。きっと決まりごとがあるはず
だ。でも残念なことに俺達にはそれが見えない。
食事や料理の約束事って王宮だけでなく、屋台や一膳飯屋にも
あるはずだ。こんなことに多くのタイ人は気づかないが、例えば
箸を縦に置くなんてものも約束事だ。

タイにも有るはずの約束事が俺達には見えないので、タイ人は
無造作に料理を盛付て出してくると俺達は誤解しているのでは
ないかな?絶対に誤解しているはずだ。
日本の料理ではありえないことだが、魚料理の場合、食べない
尾や鰭を取り除いておくなんてことをタイ人はする。
こんなことは注意して見ていないと見落としてしまう。
日本人は味付けを砂糖・塩・酢の順でやるが、タイ人はどうなん
だろう。
名前が分からないから、ぶっかけ飯なんて侮蔑的に呼んでいる
タイ料理がある。あれもぶっかける方法、作法があるはずだ。
飯の山の上からかけるのか、右半分にかけて左半分は白いご
飯のままにしておくのか?こんな所にも注意しながら見ている
と、タイ料理にも作法があると分かってくるはずだ。
こうして次第にタイ料理の深みにはまっていく。

2011/3/11

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