パッカパオは駄目
俺はパッカパオが食いたかった。
食うだけの人にとってパッカパオは美味い料理なんだが、作る人
は大変だ。唐辛子の煙と奮闘しなくてはいけない。
開放的なタイのキッチンでもパッカパオを作る時は換気扇を回さ
なくてはいけない。扉も窓も閉まった冬の寒い時期の日本では
換気扇を回すだけでは唐辛子の煙が室内に充満する。
「パッカパオ?作るの大変なのよ」
俺もそれは知っている。クシャミをしながら料理を待っている俺も
大変なんだ。扉も窓もあけ換気扇を回してパッカパオを作ってい
たら、風向きが悪かったのだろう通行人が大きなクシャミをした
ことがある。
「他の物を作ってあげるわ」
パッカパオの代わりにパットムウが出てきた。
これも俺が好きな料理なんだ。食っているうちに汗が出てくる。
「あら、辛いの?」
「いや、辛くないよ。丁度いい」
口の中は辛いと言う感覚はないのだが、体が辛さに反応して汗
をだす。タイ人が普通の辛さと感じる料理を昔は激辛と感じたで
あろう、今は平気で食べることができるが、体から汗が出るのを
止めることはできない。
写真の赤い部分が唐辛子だ。タイ人にとっては、ごくごく普通の
量なんだが・・・・・・。一本の唐辛子が入ったなら辛くて食べられ
ない人にはこの料理は無理だろう。
2011/3/24
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