買い溜めは不要
大震災の影響で食品の買い溜めが起き、政府は必死に買い溜め
しないように呼びかけている。
今は被災地に物資を送り、被災者の生活を支える必要がある。
そんな政府の呼びかけとは裏腹にウチは普段から買い溜めをし
ている。災害に備えて即席麺・缶詰のような物を買い溜めしてい
るのではない。野菜・魚・肉でも何でもいいから安いものがあると
買い込んで保存食を作っている。
保存食を作ろうという意識は全くない。タイ庶民の普通の食生
活をやっているだけだ。
結果として保存食ができ、買い溜めしている。
あのタイの暑い熱帯の気候の中ではあらゆる物が直ぐに腐る。
食べ物を美味しく保存する知恵がタイでは今でも伝承されてい
る。ウチでは祖母、母から代々引き継がれてきた知恵を実行し
ているだけだ。近代になって発達した缶詰、瓶詰のような保存
食と違って、タイの保存食は機械もエネルギーも使わない。
保存食を作っている時、ヌチャナートの顔は輝いている。
「こうしておくと美味しくなるのよ」
大漁だったのだろう小鯵が安かった。塩も振らずに乾燥させた。
今は寒くて空気が乾燥しているのでこんな方法でも干魚ができる。
ここまで乾燥すると保存が利く。
小鯵の干魚と唐辛子他をまぜてナムプリックと呼ぶ料理を作った。
これをあつあつのご飯に乗せると食が進むよ。
日本の庶民の生活にもいろいろな保存食を作る伝統があった。
今こそ、伝統を復活させるべきだ。
家に保存食があれば、食品の買い溜めに走る必要もない。
2011/3/23
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