韓国海苔
普段はタイ料理を食べている。特にそれで不満はない。
和食を食いたいと思うこともない。
毎日がタイ料理だとそれが普通のことであって、和食が変わった
料理になる。
「えっ!?バカな!」と思う人は少なくとも一年は朝昼晩三食とも
タイ飯を食う覚悟で自分で実験してみな。
韓国海苔があった。どういう風の吹き回しか韓国海苔を買った。
買ったけど食べないままだった。
韓国海苔を手に取ったなら、急に日本の朝食を思い出した。
黒い海苔を醤油につけて温かい白いご飯に乗せる。
箸で器用に海苔の両端を押さえて、海苔巻きのような形にして食
べる。これが旨いんだな。大好きだ。
ちょっと油っぽい韓国海苔だが海苔の風味を楽しめる。
子供の頃、海苔弁当が好きだった。
海苔弁当なんて長たらしいのでノリベンと呼んでいた。
弁当箱にご飯を半分だけ詰めて海苔を敷いて醤油をかける。
その海苔の上にまたご飯を乗せてから海苔を敷いて醤油をかける。
この弁当を二段ノリベンと呼んでいたと思う。
今、思うと笑っちゃうのだが、俺は二段ノリベンを高級、豪華、贅沢
と感じていた。
韓国海苔で飯を食いながら海苔の数え方を思い出した。
バラバラの海苔は一枚二枚と数える。
十枚ほどの束になった海苔はイチジョウ、ニジョウと数えた。
「あれれ?イチジョウ、ニジョウという数え方は畳の数え方と同じだ。
どうして畳と海苔が同じ数え方なんだ?」
海苔の乾燥方法を思い出した。四角い枠がついた畳ほどの大きさ
の簾で海苔を乾燥させる。一畳分の簾から取れる海苔を束ねる
から、海苔の束はイチジョウ、ニジョウと数えるのだと推測して納
得していた。
海苔を数える単位を漢字で書くと一帖、二帖だよね。
畳を数える場合は一畳、二畳と書く。
漢字が違うから海苔の数え方と畳ほどの大きさの簾との関連は
ないのかな?でも畳の場合でも一帖、二帖と書くことがあるな。
一畳も一帖も音が同じだし、「帖」の方が「畳」より簡単だ。
それで横着して畳の場合でも一帖、二帖と書くのかな?
海苔の数え方と畳ほどの大きさの簾に関する俺の推測は当た
っているような気もする。
そんなどうでもいいことを考えながら韓国海苔で飯を食っていた。
旨いな。タイの駄菓子屋で海苔を売っているな。
今度、タイの海苔に醤油をつけてタイ米、ジャスミンライスを食っ
てみるかな。
2011/2/28
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