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2011年3月 5日 (土)

中国の唐辛子

ウチはタイ料理が主体なので唐辛子を大量に使う。
乾燥唐辛子は中国からの安い輸入品を使っている。
辛味、色、香りはタイの物と遜色がない。そんなら安い中国の物
でいいじゃないかと俺達は思う。
唐辛子を子供の頃から食べているタイ人からみると中国の唐辛
子はタイの物より劣るというのだ。
「中国の唐辛子は駄目よ!タイの方がいいわ」
なんてヌチャナートは文句を言う。
「えーっ?なんでぇー?」と思うでしょ。不思議に思い、話を聞い
てみた。
タイ人はある料理には焙煎した唐辛子を使う。
唐辛子を焙煎すると刺激のある煙がでる。
タイの唐辛子は焙煎してもこんなに刺激臭がでないが、中国の唐
辛子は焙煎すると刺激臭が強い
というのだ。俺達は唐辛子を焙
煎して使うことを想定していないから、中国の唐辛子で充分間に合
う。焙煎した後、叩き潰して粉にする。
タイの唐辛子は簡単に粉になるが、中国の唐辛子はなかなか
粉に
ならないと言う。俺が思うに中国の唐辛子に含まれる油分はタイの
物より多いようだ。
唐辛子を大量に使う民族はこんな所にもこだわりがあるのだ。
昔はタイにもいろいろな唐辛子があったが、だんだん淘汰され、
タイ民族の調理法にあったものだけが
栽培されるようになったの
だろう。
「うーん・・・・・????!!!」
ただただ驚き呆れて、感心していた。

2011/3/2

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