中国の唐辛子
ウチはタイ料理が主体なので唐辛子を大量に使う。
乾燥唐辛子は中国からの安い輸入品を使っている。
辛味、色、香りはタイの物と遜色がない。そんなら安い中国の物
でいいじゃないかと俺達は思う。
唐辛子を子供の頃から食べているタイ人からみると中国の唐辛
子はタイの物より劣るというのだ。
「中国の唐辛子は駄目よ!タイの方がいいわ」
なんてヌチャナートは文句を言う。
「えーっ?なんでぇー?」と思うでしょ。不思議に思い、話を聞い
てみた。
タイ人はある料理には焙煎した唐辛子を使う。
唐辛子を焙煎すると刺激のある煙がでる。
タイの唐辛子は焙煎してもこんなに刺激臭がでないが、中国の唐
辛子は焙煎すると刺激臭が強いというのだ。俺達は唐辛子を焙
煎して使うことを想定していないから、中国の唐辛子で充分間に合
う。焙煎した後、叩き潰して粉にする。
タイの唐辛子は簡単に粉になるが、中国の唐辛子はなかなか粉に
ならないと言う。俺が思うに中国の唐辛子に含まれる油分はタイの
物より多いようだ。
唐辛子を大量に使う民族はこんな所にもこだわりがあるのだ。
昔はタイにもいろいろな唐辛子があったが、だんだん淘汰され、
タイ民族の調理法にあったものだけが栽培されるようになったの
だろう。
「うーん・・・・・????!!!」
ただただ驚き呆れて、感心していた。
2011/3/2
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