ティラピアの刺身
日本ではティラピアという名前の淡水の養殖魚をいずみ鯛と称し
て刺身にして食べている。色も綺麗で美味しい刺身だ。
今、タイでは寿司・刺身がブームになっている。
大手企業が回転寿司を始めるだけでなく、青空市場でも寿司を
売っている。海岸から離れた地域では新鮮な海の魚が手に入り
にくいのがタイの現状だ。流通の何処かでコールドチェーンが切
れており、魚の温度が上がり鮮度に疑問ができる。
だから、タイで生魚を食べるのは危険だと俺は思っている。
タイではティラピアなら身近の養殖場から手に入る。
そんな所から持ってきたティラピアは新鮮だから刺身にして食
べることができそうだ。
でもタイに住む淡水の魚介類には寄生虫がおり、人間に入り
込むことがある。
その危険性を考えてティラピアを刺身にしないのかな?
それとも刺身という発想がないのかな?
寿司、刺身を食えるのはタイの富裕層だ。
富裕層は欲しい食材は輸入すればいいと思っている?
貧困層は刺身を知らないから、ティラピアを刺身にしようなんて発
想が浮かばないのかもしれない。
ティラピアには寄生虫がいないから安全だと確認されるとティラ
ピアの刺身が旅行者の間でタイ名物になるかもしれない。
その可能性もあるが、その前にタイ人に徹底的な衛生教育をし
ないといけない。手の洗い方から俎板、包丁の洗浄、温度管理
まで教え込まないと刺身は危険な料理になる。
俺が見た青空市場の寿司屋では使い捨ての手袋をして巻き寿
司を作っていた。
一部には衛生教育が浸透しているのだと俺は見た。
2011/3/30
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント