酒が買えない日
昼間は酒を飲まないことにしている。
暑い中を歩き回った。喉が乾いたのでビールが飲みたくなった。
コンビニに入るとビール売場にタイ語の張り紙がしてある。
17時にならないと売らないのかな?しかしどこにも数字が書いて
いない。タイ語の張り紙の下の方を見たら英語の張り紙があった。
「本日は重要な仏教日ですので酒類は売れません」と書いてあっ
た。間違いだらけの英語だが、言いたいことはわかった。
タイには酒が買えない日とか時間がある。
選挙の前日は酒を買えない。酒を売ると候補者が投票人に酒を
飲ませて買収しちゃうからだ。
候補者は既に酒を買い占めているからそんな法律なんて無駄だ。
そんな習慣を知らない俺はある時、酒を買いに店に入った。
俺が酒を選んで買おうとすると売ってくれない。
「なぜ売らないのだ?」
タイ語訛の英語で「election!」と言う。選挙前日は酒を買えないな
んて俺は知らないからきょとんとしていた。
別の女がちょっと違った発音で「election!」と言う。
選挙と言えば理解すると店員は思っているらしい。
「選挙前日は酒を売れない」と説明してくれれば俺も理解する。
「選挙」だけでは俺には理解できない。
金を持っていても酒を買うことができないこともあるのだ。
タイ人にとって選挙前日は酒を買えないのは常識だ。
選挙前日でも当日でも酒を買えるのが日本の常識だ。
常識なんて国によって違うのだ。
2011/5/17
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