大きな古い船
町の真ん中にこんな大きな古い船が飾ってあった。
初めてこの種の船をアユタヤで見た時、俺は感動した。
チーク材なのか船内はピカピカに磨き上げられていた。
山田長政などが乗ったこんな船がチャオプラヤ川を往来していた
のだと往時を思っていた。
現在もこんな船に観光客を乗せてチャオプラヤ川をクルーズしな
がら食事ができてタイの伝統音楽を楽しめる観光船がある。
タイ料理に慣れない観光客を相手にしているので、料理は辛味
を抑えてある。本当のタイの味ではないので料理は美味しくない。
珍しい船に乗ったという感動しかなかった。
本格的タイ料理を楽しみたいという向きにはお薦めできません。
さて町の中にあるこの船なんですが何のためにあるのでしょう。
きっと観光客に昔の船はこうだったと説明するのだろうな。
内部には歴史資料などを飾るのだろう。
そんな想像をして船が展示される日を楽しみにしていた。
一週間ほどしてから船がある場所に行った。
数人の男達が働いていた。
彼等は船のあちこちを剥がし始めた。
チーク材でできた本物の船だと思ったのにこの船は発砲スチロー
ルで作った張りぼてだった。
俺はがっかりした。
2011/4/21
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