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2011年5月25日 (水)

あんかけそば ラッタナ

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ラッタナーを注文した。その時、調理人の携帯がなった。
調理人は携帯を片手に注文された料理を作り始めた。
ラッタナーなんて簡単な調理だ。
あらかじめ切った野菜や、肉、その他の材料を乗せてタレをかけ
ればいい。タレもあらかじめ作ってある。
全て片手で調理できる。
片手に携帯を持ち、話をしながら材料を皿に乗せていく。
カニボコを柄杓でとって皿にのせた。
通常より多く乗ったらしい。余分なカニボコを取り除こうとした
が、携帯での話の方が面白いらしい。
「いいや、このくらい」なんて感じで、次の材料、エビを乗せた。
話に夢中になりながらタレをかけるから、タレは皿からあふれそ
うになる。
タイ人にとって客よりも携帯の相手の方が大切なのだ。
日本では絶対に許されない、接客態度だ。

料理は真心だという。客に美味しい物をだそう、美味しく食べて
もらおうと言う気持ちが大切だと言う。
マニュアルに従って作られた材料を、マニュアル通りに乗せて作
ったラッタナーだ。味と真心は関係ないと思っていた。
しかし客よりも携帯での話に夢中になっている調理人が作ったラッ
タナーは美味しいと感じなかった。
やはり、料理も真心込めて、愛情を入れて作らないと美味しいと
感じてもらえないのだ。

2011/5/3

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