しめじのタイ風スープ
小さな淡水魚を粉にしたものがある。粉にする前に魚を乾燥させ
るか焼くのだと思う。この魚の粉で出汁をとると鰹節みたいに実
に良い味がでる。
味は良いのだが、ひとつ欠陥がある。それは小骨があることだ。
スープの上澄みには小骨がないので美味いと思いながら食って
いる。そのうちに、底に近づく。すると小骨が口のなかでジャリっ
となる。
「今度、スープを作る時は魚を袋に入れてくれよ」
出汁が取れたら袋を取り出せば美味しいスープになる。
しめじ、トマトの魚出汁スープが出来上がった。
いつもとは違った味を楽しめた。
この味はタイの田舎の庶民のものだ。
料理なんてものは高価な素材を使えば美味くなるものではない。
タイの農民が近くの池や川で摑まえた魚を粉にした安価な素材
で充分に美味しい物ができる。グルメ情報やブランドで美味い、
不味いを決めちゃいけないとこのタイ風スープを味わいながら
思った。
2011/6/21
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