« 果物を持って来て | トップページ | 空芯菜を使ったタイ料理 »

2011年7月14日 (木)

スペアリブのネム

ヌチャナートがスペアリブを使ってネムを作ると言い出した時、
俺は驚いた。挽肉や細切れ肉を使ったネムは見たことがある。
しかしスペアリブを使ったネムなんてタイでも見たことがない。
「美味しいわよ」ヌチャナートが言うのだから間違いないだろう。
どんな味になるのか想像はできた。

スペアリブを使ってもネムの作り方に変化はない。
いつもと同じように肉を捏ねて袋に詰める。
そして袋をぎゅーっと絞めて輪ゴムか紐で縛る。
円筒形でもいいのだが、何故か円錐形にする。
工業的にはチューブに充填して金具で止めるので円筒形の
ネムを作れるが、家庭ではそういうことは出
来ない。
肉とポリ袋を密着させる必要があるので、円錐形にするのが
手軽なのだ。この肉を常温において三日もすると醗酵が進み
酸味が出たら食べ頃だ。

P1190494pct13

袋から肉を取り出して空揚げにした。
爽やかな酸味のあるネムが出来上がっている。
酸っぱい肉を知らない日本人は腐っていると誤解するのでは
ないかな?
サラミソーセイジに出来る酸味と同じと言えば安心できるかな?
これはタイで冷蔵庫もない昔から受け継がれてきた肉の伝統的
保存方法なんだ。貴重な肉を美味しく保存するタイ民族の知恵
に敬服する。
民族料理と言ってもこれは宮廷料理ではなく、タイの田舎の素朴
な家庭料理なんだろうな。

肉を食べていると軟骨に当る。コリコリとした軟骨も美味しい。
冷たいビールと一緒だと、これは美味いぞー!
きっと病みつきになるよ。

2011/7/11

|

« 果物を持って来て | トップページ | 空芯菜を使ったタイ料理 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スペアリブのネム:

« 果物を持って来て | トップページ | 空芯菜を使ったタイ料理 »