ムウゴップ
皮付きの豚バラ肉があった。皮付きというのは珍しい。
これを揚げたものがタイの屋台に吊り下げられているのを思い
出した。
「ヌー、こんな豚肉があるよ。どうする?」
「ムウゴップを作ってあげるわ」
日本ではあまりみかけないから、珍しいものを手に入れたと
喜んだ。
これが生肉の状態だ。
バラ肉のパックには「食通好み・・・」と書いたシールが貼ってあ
る。食通ちゅうのは流行の言葉でいえばグルメだ。
俺は食通でもグルメでもない。
食通とかグルメなんて言葉は地域とか時代によって変わるの
だ。これはタイでは普通に食べられている食材だ。
こんなもんを食ったってタイじゃ食通と言われない。
これをフライパンで揚げるとこんな具合になる。
油の温度が高いのか低いのか、皮の厚さが厚いのか薄いの
か、豚の種類が違うのか、白豚か黒豚かわからないがタイで見
るムウゴップのようにならない。
俺はその皮の状態に不満だったが、ヌチャナートはそれを意に
介さないようだ。
こうやって油で揚げておけば長持ちする。
食べ物が腐りやすい熱帯ではこうして豚肉を保存していたのだ。
ムウゴップは素材だからこれを使っていろいろな料理を作る。
まずはもやし炒めに入れてくれた。
コラーゲンがいっぱい入っている皮がこりこりして感触がいい。
これはムウゴップを炒めたものだ。いかにもタイ料理という雰囲
気がでている。酒を飲みながら食うとこの料理は美味いね。
2011/8/7
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