蛙の唐揚
俺達の多くは蛙を食い物と認めていない。
確か戦後の食糧事情を改善するため米国だったかな外国から
大型の蛙を導入し食用蛙として繁殖させた。
しかし食糧事情がよくなると誰も蛙を食べなくなった。
大型の蛙は鳴き声が五月蝿いので嫌われた。
日本じゃ蛙なんて食い物と考えないのが普通になった。
そんな俺達がタイの市場へ行くと蛙が食材として売られている
のを見て驚く。
「えっ!タイ人は蛙を食べるの?!」
蛙の種類も多く、美味しい蛙とそうでない蛙があるらしい。
大きい蛙から小さな蛙まで売っている。
料理の種類によって蛙を使い分けているようだ。
上野のアメ横に行った。そこにはいろいろな食材がある。
大きな蛙をヌチャナートは目ざとく見つける。
魚だか肉と一緒に蛙を売っていた。
蛙に興味を持っていない俺は、それが目に入っても蛙と認識
しないのだ。
日本では蛙なんて売っているのはアメ横だけだ。
「蛙を買いましょうよ」
蛙を捕まえて皮を剥いて売る人なんて日本じゃ少ないから、
値段も吊り上げている。キロ当たりの単価にすると蛙は高級
牛肉以上の値段だから笑っちゃう。
蛙を唐揚にした。柔らかな肉は鶏肉のようで美味しい。
黙って食わせれば誰もが美味しい肉と言う。
ゲテモノだから変なにおいとか味がすると思うだろう。
とんでもない、淡白な味だ。
このような肉の形になった蛙ならあまり抵抗なく食える。
でもなぁー、小さな蛙がそのままの形で入っているタイの
スープはまだ抵抗があって食わない。
2011/8/20
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