欲求不満爆発料理
俺が毎日ウチで食っている料理は極々普通のタイの家庭料理
だと思っていた。まあ極めてそれに近い料理なのだが、やはり
ちょっと違っているらしい。
例えば唐辛子の数を減らして辛味を押さえていたらしい。
言ってみればお子様タイ料理だったなのかな?
そんな味付にヌチャナートの欲求不満が爆発した。
「今日は本当のタイの味付にするわよ!」
こんな宣言をされてしまった。
いつもより香草や唐辛子を多めに臼にいれて潰している。
「見てよ、こんなに入れるわ」
そう言いながら嬉しそうに笑う。
フライパンに肉を入れて香草ミックスと炒める。
家中に香草のかおりと唐辛子の刺激臭が立ち込める。
換気扇を回し、窓や戸を開けるが、開ける時が遅すぎた。
「サミイ!扇風機もまわしてよ!」
扇風機を回して刺激臭を表に追い出す。
それでもクシャミをした。
欲求不満が爆発した料理を弁当に詰めた。
これは相当辛いはずだ。量を控えめに詰めた。
食って見ると、やはり辛い。
この辛さがタイ人にとって普通の辛さ、大人の辛さなんだ。
食っていると汗がでてくる。
汗を拭きながら食う様はあまり格好のよい様ではない。
この料理は辛さの向こうに美味さがある。
その美味さを求めて辛さを堪えてくってしまう。
これがタイ料理がもっている魅力的な美味さなんだ。
ただ単に辛いだけでない複雑な香りと味があるタイ料理の奥
は深い。
2011/9/28
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