ガイピンとキャベツの煮込
日本人はカタカナ名前の料理が好きだ。
ただねぇー、そのカタカタがヨーロッパの言語だとありがたがるのだが、
これがタイとかマレーと言った東南アジア言語だと「なーんだっ!」って
なっちゃうんだよね。
ガイピンはその”なーんだっ!”の料理で、日本語にすると焼鳥だ。
味付はナンプラを使ってタイ風になっているのでガイピンと呼ぶ。
今日の料理に使う焼鳥は昨晩の残り物だ。
残飯だがヌチャナートはそれを使って新しい料理を作る。
「サミイは野菜を食べなくちゃ駄目よ!」
そうなんだ。それは俺も分かっている。野菜を食っていれば通じがよく
なる。肉ばかり食っていると便秘になる。
野菜なら腹一杯食ってもカロリーは低い。
ダイエットしたいなら野菜を食うべきなんだ。
頭で分かっていても野菜を食わない。
「キャベツ食べるでしょう?」
一応は俺の承諾をとっている形だが、否応なしにキャベツを食べさせ
る気だ。その証拠にキャベツを取り出して切り始ている。
「キャベツは嫌だ」なんていう暇はない。
「肉はこれよ」昨日の焼鳥をキャベツが入った鍋に入れちゃう。
あっという間の出来事だった。
英語でレモングラスと言っている草を加える。これを加えるとぐーんと
香りが立つ。タイ料理だから当然のように唐辛子が入る。
唐辛子は香り付けと同時に彩りでもある。
昨晩の残りの焼鳥を煮込んで全く新しい料理にしちゃうという発想が
面白い。黙って出されれば残飯だなんて思わない料理だ。
2011/10/15
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