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2011年10月 6日 (木)

カオパットにしたいが

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この写真を見ると焼飯、炒飯だと日本人は思う。
タイ料理やインドネシア料理を知っている人はカオパット、ナシ
ゴレンかなと思うだろう。
今日は中途半端に飯が残っている。
一人前にはちょっと少ない。
残飯を食いきって、足りない所は何かを食えばいい。
この残飯を片付けちゃおう。俺の大好きなカオパットにすれば
いい。この飯に肉が入ればほどよい量になる。油も使うから腹
持ちもいい。
「これでカオパットを作ってくれないかな?」
俺はいいアイデアだと思ってカオパットを頼んだ。
「卵がないからカオパットは作れないわ」
また同じことを言われた。タイ人はカオパットには卵がないと
駄目と考える。
山葵がないから刺身にできないというようなもんだ。
俺は卵が入らないカオパットでもいいと思っている。
ここで無理押しをしても無駄なことは以前の経験で知っている。
俺は黙り、今日の料理はお任せということでカオパットを諦め
た。そうしたら肉を炒め、残飯も一緒に炒めだした。
「あれれ?卵なしのカオパットを作るのかな?」
なんだか不思議な気分になった。
いつもは卵がないと作ってくれないカオパットを今日は作って
くれる。
「気が変わったのかな?」
するとキッチンから刺激臭がくる。くしゃみがでる。
換気扇が回っているが、換気が追いつかないので窓をあけ
る。レモンと胡瓜を載せてタイ風に盛り付けた焼飯が出てき
た。食べる前にレモンをぎゅーっと絞ってかける。
出来上がったものを食うといつものカオパットとは味が違う。
「これ、いつものカオパットと味が違うね。」
「そうよ。これはパッカパオカオよ」
かなり辛味が強い焼飯だ。
俺には焼飯の変種に見えるのだが、ヌチャナートにはこれは
焼飯つまりカオパットとは違う全く別の料理なんだ。
卵がない時に、カオパットが食いたければパッカパオカオと言
えばこれがでてくることを学んだ。
でもなぁー、機嫌が悪いと作ってくれない。
これが食いたかったなら、口先で「愛してるよ」と言ってから頼
むことにしよう。

2011/10/4

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