タイの緑茶
整理をしていたらこんな緑茶の袋が出てきた。たいして気にもせずにい
た。お茶でも飲むかと思って袋を見ると、Japanese Green Teaとある。
何で英語が書いてあるのだ?
「なんじゃこれ?機内食で貰ったお茶か?」
揺れる機内で熱湯を注ぐわけがないから、機内食ではない。
そうするとこれは何処かで手に入れたものだ。何処だ?
”ラミン”なんてわけのわからない文字がある。
袋の裏を見るとURLが書いてある。
ウエブで見るとタイの緑茶だということがわかった。
なんで俺がタイの緑茶をもっているのだ?
どうやら前回、タイへ行った時に買ったものらしい。
ペットボトルに入った冷たい緑茶はコンビニなどで買えるが、温かい緑
茶はない。中国系タイ人は温かい茶を飲むがタイ人には温かい茶を飲
む習慣がない。温かい緑茶が飲みたくなった。
それでティーバッグを買ったようだ。
熱い緑茶を飲むなんて簡単に思えるだろうが、それがタイの田舎では
簡単ではないのだ。物を茹でるとか、蒸すためにタイ人はお湯を沸か
すが、茶を飲むためにお湯を沸かす習慣がないから、湯をポットに入
れておく習慣がない。電気ポットがあるが、何時いれたのかわからな
い古い水と虫が入っている。
プロパンガスがあるが、余り使っていない。電気代は高いからだろう、
電気コンロを使うのはみたことがない。よく使っている燃料は炭だ。
ガスや電気なら必要な時に必要な分だけ使うことができるが、炭だと
そういうわけにいかない。炭をコンロで起こしたなら、それで飯を炊き、
おかずを作り・・・・と一家の料理を作ってしまう。
料理を作り終える頃には炭は燃え尽きているか、僅かしか残っていな
い。しかしコンロは充分に熱い。ウチが料理を作り終えるのを見ると、
近所の人が「ちょっとコンロを貸してよ」と言って持参した魚をまだ熱い
コンロに乗せて焼く。
この光景を日本の村で言えば、佐藤さん家が料理を作り終えたら鈴木
さんがやって来て佐藤さん家のコンロで魚を焼くようなものだ。
日本の村ではこんなことは絶対にやらないと思う。
佐藤さん家にしてみれば「どうせ使わない余熱だから、鈴木さんが使い
たければ使ってもいいじゃないの」なんて日本人は考えないが、
その点、タイ人は寛容だ。そんなことを見ているので僅かなお湯を家人
に作ってもらうのもしのびない。
今すぐ茶を飲みたいのに、茶を飲むには紙などを燃やし、焚き付けに
火をつけ、炭をおこすなど時間がかかる。
頼むのが面倒で飲まなかった茶の残りだと思う。
2011/11/18
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