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2012年1月18日 (水)

インスタントのタイ料理

最近はあちこちでタイ料理の素材を売っている。
肉、魚、野菜を加えれば簡単にタイ料理ができるという奴だ。
ヌチャナートの気に入らないとわかっていたが、そんなものを
買って来た。パッケージを開けると小さなタブロイド版の日本
語の新聞が折り畳んで入っていた。
そこに鮭を使った料理がでていた。
鮭の切身が並んでいる写真を見てヌチャナートが言った。
「なーに、これ?タイに鮭なんてないわよ」
デパートの食品売り場にいけば鮭はあるが、輸入食品なの
で庶民の手の届かない高級食材だ。
庶民が買物をする市場には鮭なんてない。
それなのにタイ料理、タイ食品の新聞に鮭をつかった料理
があること自体がおかしなものとヌチャナートは感じている。
料理研究家とかフードクリエイターと言った人が鮭を使った
タイ風料理を作っていた。
日本人の感覚だと充分にタイの雰囲気、異国情緒のある
料理なのだ。そんな料理の写真を見て、ヌチャナートは呆
れたように言った。
「こんなのタイ料理じゃないわよ!」
なるほどね、これはタイ人から見るとタイ料理には見えない
のだ。

俺達がタイで日本の料理というのを見ると、なんとなく間が
抜けているのを感じる。例えばたこ焼きにカニボコが入って
いるなんてものが和食として堂々とまかり通っている。
それと同じなんだ。
タイ人から見ればこんなたこ焼きも充分に和食なんだ。
むしろタイ人の味覚にあわせて日本のたこ焼きよりも、もっと
美味しいたこ焼きを創造したと感じているはずだ。

俺はおかしなタイ料理だかタイ風料理を作った日本の料理
研究家を批判する積りはない。日本人の感覚を脱しきれな
いからタイ人からみるとおかしなタイ料理になっている。
料理は新しい土地に入ってそこで変遷するものだ。
日本人から見ておかしな和食、タイ人から見ておかしなタイ
料理、そんなものがあっていいのだ。
そこから新しい味や食文化が生まれてくる。

2012/1/18

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2012年1月17日 (火)

食べ物と健康広告1162

気のせいかな?最近は何を食ったら体によいという類の広告
が少なくなった気がする。
世の中の景気の動向で広告も変化するのかもしれない。

「ゆほびか」誌 2012年03月号 マキノ出版

先月に続いて今月も食い物と健康に関連する記事の広告は
なかった。
糖尿病専門医も推奨!「食べ順革命」ダイエットという記事が
面白そうだ。興味がある人は本を買ってください。

「壮快」誌 2012年03月号 マイヘルス社・マキノ出版

テレビで話題沸騰!
エノキ氷で10Kg7Kg楽やせた シミも解消!
血糖値、血圧が大降下 花粉症アトピーも改善すると大注目

エノキってあの茸のエノキだと思って取り上げている。
もしかすると間違っているから、本で確認してください。

美腸カリスマの究極の便出しドリンク!
甘酒豆乳で20kgやせた!
ポッコリ下腹がペッタンコ 肌ツルツル

「わかさ」誌 2012年03月号 わかさ出版

ショウガ・炭酸浴で狭窄症がよくなるという広告がある。
でもこれはショウガを食べろと言う内容ではないので外すこと
とする。

「健康365」誌 2012年03月号 ㈱エイチアンドアイ

「魚鱗食品」が骨粗鬆症によいという広告があった。
まさか魚の鱗だけを食えというのではないだろうな?
詳しく知りたい人は本を買って読んでください。

ビルベリーエキスが緑内障などによいと言うが、これは八百屋
で買える食い物ではないから外す。

「ハナビラタケ」がガンに効くという広告があるが、これも八百
屋で買えるようなものではないので外そう。

「シルク微粉末」が白髪などによいとかいてあるが、これも八
百屋で買えるようなものではないので外そう。

「朝鮮ニンジンの果実」が頻尿・尿漏れによいと言うが、八百
屋で買えるようなものではないので外そう。

2012/01/16

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2012年1月10日 (火)

ニンニク入りタバスコソース

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米国製唐辛子ソースで日本人に一番知られているのはタバス
コソースだろう。タバスコソースにニンニク入りのものが発売さ
れた。ニンニクと唐辛子の相性はいい。お互いに両者の特徴
を引き立たせる。美味しそうなソースだと感じたのでニンニク
入りタバスコソースを買った。

ウチの料理はタイ料理なので唐辛子とニンニクを大量に使う。
ナンプラに唐辛子とニンニクを加えたナムプリックを常用して
いる。ナムプリックがなければ飯が食えないと言っても大袈裟
ではない。

ある種の期待感をもってニンニク入りタバスコソースを味見
をした。
「なんじゃこれっ?!」
その味はウチでいつも作っているナムプリックに似た味だ。
俺はもっと西欧的香味を想像していた。
それがタイのナムプリックと大差ない。
もちろんタバスコソースの特徴的香りは残っている。
タイのナムプリックを知らない人には衝撃的旨さだと思う。
俺には新鮮な唐辛子とニンニクで作るナムプリックの方が旨い
と思う。

ここまで書いてきてふと思い出した。
味の好みは保守的で、新しい味を排除する傾向がある。
慣れ親しんだ味は安全な印だが、新しい味は危険かもしれない
という信号なのだ。いつも食べているナムプリックの味に似て非
なる
ニンニク入りタバスコソースの味を無意識のうちに排除しよ
うとしている。
それで気に入らない味と評価しているのかもしれない。

商売の邪魔をする気は毛頭ないし、誤解されるのも嫌だから断
っておくが、俺はニンニク入りタバスコソースが不味いと言ってい
るの
ではない。
俺の好みに合っていないだけの話だ。

2012/1/10

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2012年1月 5日 (木)

熱帯果実ジャックフルーツ

俺達が良く見かける蜜柑や柿は枝の先に実っている。
ところがジャックフルーツという果物は太い幹からニューッと西瓜
を枕型にした大きな果物が出てくる。
果物は枝になるものだという固定観念が出来ている俺達には
ジャックフルーツは異様な姿に見える。
俺も初めて幹から飛出しているジャックフルーツを見た時、奇妙
な気がしたのを覚えている。

インパール作戦で生き残った日本兵の戦記を読んでいたら
ビルマで見た珍しい果実の話が出ていた。
彼はその果物の現地名を忘れたが、幹から直接出ている果物
に驚いていた。
大きな果物で割ると中から黄色い実がでてくると書いてある。
この実が美味で、大きな種も煮ると馬鈴薯のようで美味かった
と記述している。

これは間違いなくジャックフルーツだ。
黄色い実は甘くてよい香りがする。煮た種も淡白な味で美味い。
日本兵はどうしてこの種が食えるとわかったのだろうか?
ビルマ人が食べているのを見て、種も食えるとわかったのかも
しれない。

彼は完熟したジャックフルーツのことを書いていたが、未熟の
ジャックフルーツも食べられることを知っていただろうか?
おそらく未熟果も食べられる事は知らなかっただろう。
もし知っているなら、書き残しているはずだ。
未熟のジャックフルーツは野菜と同じでシチュウにして食べる
と美味い。味噌汁の具にしてもうまいと思う。

食糧、弾薬の補給もなく飢餓と闘っていた日本兵がジャックフ
ルーツの未熟果も野菜として食べられることを知っていたなら、
多くの
日本兵が助かったのではないだろうかとふと思った。

2012/1/5

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2012年1月 4日 (水)

椰子糖

駅の傍にわけあり商品を売る店がある。
賞味期限間近の商品、思惑がはずれて売れない商品?などが
並んでいる。この店に最近マレーシアの食品がよく並んでいる。
マレーシアもタイも気候が似たようなものだから、マレーシアの
食品もタイの食品と同じような食品だ。
ここで買えるマレーシアの素材でタイ料理を作ることに違和感
はない。商品を見ていると砂糖椰子の樹液を濃縮した椰子糖
があった。

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売っている椰子糖は砂糖椰子の樹液をシロップ状になるまで
濃縮したものだ。北米のメープルシラップと同じようにどろどろ
した粘液状の品だ。
ウチではいつも普通の砂糖を使っている。
タイの食材屋で椰子糖を見かけたことがない。
あったかもしれないが、余り気にしたことがないので気づかな
かっただけかもしれない。
椰子糖の方がサトウキビからとる砂糖よりも美味しいと言って
椰子糖を愛用するタイ人がいる。
ヌチャナートはなにも言わないが、たまには椰子糖を求めてい
るのではないかと思った。
きっとヌチャナートが喜ぶと思って椰子糖を求めた。
ところが全く喜んでくれない。
それだけでない。
「もう買わないでね」と宣言された。
喜んで貰えると思って買ったのに、残念でした。

2012/1/4

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2012年1月 3日 (火)

タイ人のお雑煮

元日は俺が雑煮を作ることになっている。
俺の雑煮は澄まし汁に餅と蒲鉾を入れて三つ葉を散らす簡単
な奴だ。ヌチャナートは正月の雑煮は地方によりいろいろある
なんてもちろん知らない。
タイには正月だからと言って雑煮とかお節料理のような特別な
料理はない。正月以外に雑煮を作らないので、雑煮は特別なも
ので、縁起がいい食べ物とヌチャナートも理解している様子だ。

俺が寝ている間にヌチャナートは雑煮を作っていた。
雑煮が出来てから俺を起こした。
俺が作るものとほぼ同じ雑煮が出来上がっていた。
香りのよい三つ葉を浮かせてある。
ヌチャナートは三つ葉は日本のパクチーだと思っている。
「パクチーの香りがいいわね」
三つ葉もパクチーも同じ仲間だけど、雑煮にパクチーと言われ
ると違和感がある。

体調が悪いから餅で喉を詰まらせないように注意しながら雑煮
を食うのが情けない。
お屠蘇も杯に一杯でやめておいた。

2012/1/1

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2012年1月 2日 (月)

タイ料理で元気に

体調が悪くてまともな食事をとっていない。
記事にもならない病人食みたいものを食っている。
それはヌチャナートが気を使っているからだ。
俺が食事をしないのはタイ料理が嫌だからと勘違いしている。
「こんな時は和食がいいのよ。タイ料理じゃ無理なのかもしれない」
なんて考えているようだ。
和食、洋食、タイ食、全て駄目なんだ。
食事をする気にならない。腹もすかないのだ。

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今日は久し振りにタイ料理が出てきた。
タイ料理を食って元気になれというのだろう。
普段なら、これをパクパク食うのだが、全然その気にならない。
辛さに釣られて少々飯を食う。
やはりほんの少しだけ食べるともうそれ以上は駄目だ。

2011/12/30

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